中国茶のある暮らし茶杯の底から空を見上げる

中国茶のある暮らし茶杯の底から空を見上げる

美味しいが1番!をモットーに、京王線上北沢で中国茶教室を主宰しています。雲華ungeと申します。お茶のこと、大好きな天津市のこと、家のこと、少しベトナムのことなど書いています。

7月は緑茶の龍井茶5種飲み比べの会を開催します。7/16はまだお席がございます。
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国交回復50周年。

政治的な色々はともかく、今の私があるのは50年前のこの日のおかげ。

つぎの50周年も迎えられるよう、砂粒程度の影響すら無いとしても、私も尽力していきたいと思っています。

2007年から2013年まで中国天津市で生活する機会に恵まれて、たくさんの中国の方にご恩を感じています。
行きたくて行ったわけでは無かったし、慣れないうちは身体も何回か壊しました。
その弱っている度に心動かされた四季の美しさ、心通じ合える人との出会い、辛いときに知る人の優しさ、大地の厳しさ、孤独、感動、尊敬、人々の痛み、悠久の歴史と深い文化…。
何処に暮らしても結局人は何処も同じ。
ではあるのですが、ユーラシア大陸の西の北の方で生まれ育った私は、なぜか中国の北の大地の方に深い深いご縁を感じてしまったのです。

極上のお茶を通じて私か見て感じた美しい中国をお伝えしてゆきたい。そう思っています。

それが私の、ほんの少しだけれど、恩返しです。

お申し込み受付中です!
    全5回 
【中国茶ベーシックコース】 

◾️内容
茶樹、産地、品種、お茶の種類について、中国茶の基本をすっきり整理。
今後どんどん情報を足してゆける引き出しを作りましょう。全5回。 



◾️日程
A~Dいずれかのクラスにお申し込みください。
同月内でのお振替可。ご相談ください。

A . 第二金曜日 10時〜12時 
(11/11  12/9  1/13  2/10  3/10)

B . 第二土曜日 14時〜16時   
(11/12  12/10  1/14  2/11  3/11)

C . 第三水曜日 14時〜16時  
 (11/16  12/21  1/18  2/15  3/15)

D . 第三日曜日 10時〜12時   
(11/20  12/18  1/15  2/19  3/19)

◾️受講料
一括払い 27,500円(税抜)
毎月払い 月/6,000円(税抜)
毎回の試飲、お茶請け、オリジナルテキスト含みます。

◾️会場 
中国茶サロン茶縁

◾️お問い合わせお申し込み
ホームページのお問合せページからお願いいたします👉


 
 ・・・・・・・・・・・・・・
香り高い中国茶のひと時は日常のなかの癒しであったりやる気スイッチであったり。
近年上質な茶葉が手に入りやすくなって、茶器の楽しみも加わって、
飲む機会が増えたという方が多いように思います。
 
でも、
これは一体何を飲んでいるんだろう。中国茶に紅茶があるのはどうしてなの?
疑問も湧いてきませんか。
そろそろ「美味しい!」のもう一歩先へ進むとき。
種類が多く、淹れ方も複雑そうに見える中国茶。
基本を整理してしまえばもう怖くありません。




毎回上質な茶葉をご用意します。
味と香りを体験していただきながら、
中国茶のベーシックな知識をお伝えします。
 
茶樹、産地、お茶の種類、製造工程について、中国茶の基本をすっきり整理。
今後どんどん情報を足してゆける引き出しを作りましょう。
 
バリエーション豊富な中国茶の茶樹と産地について知って、
茶葉に封じ込まれた産地の山々からのメッセージを受け取りましょう。
それはまるでチャノキを巡る小旅行のような体験です。
 
ベーシックコースで製造工程別にお茶の種類を整理する引き出しを作って、
新しいお茶に出逢ったらその都度適切な引き出しに情報を足してゆきましょう。
引き出しには無限大に情報を増やして楽しい美味しい中国茶ライフをお過ごしください。
 
ベーシックコースではそれぞれの茶葉をおいしく淹れる法則とコツも
お伝えいたします。
※実践はありません。座学のコースです。
充実の内容でゆるゆると美味しいお茶を召し上がってください。
 
11月からはコロナ対策で長年長年お休みしていたお茶請けも再開します!

中国茶の入り口は人によって様々だと思いますが、私の場合はぼんやり記憶に残っていた映画で見た美しい風景でした。

 

映画が大好きで、独身時代には映画館にもたくさん通っていました。中国が舞台のものも結構観ていましたが、2007年に中国に住むことになるまで何の予備知識もなかったので、時代背景がぼんやりとしかわからず、中国の美しいイメージだけが残っていたというわけです。好きな感じだなあと思っていました。

好きだけどお近づきになるきっかけがなかった、遠くて近い国。日本とも、日本に情報が溢れていて知った気になるアメリカや私のもう一つの故郷のドイツとも、オリーブ少女が大好きなフランスとも違う、実は当時私にとって一番未知であったかもしれない世界。

 

実際に行ってみていよいよ衝撃的に好きだと感じて、暮らしてみてもう無しではいられなくなった中国の美しい風景。中国茶を通してご紹介してゆきたい。

 

写真はまだ天津の広東路の布市場が存在していたときに、その二階でシルク生地を掘り出し、一階で高級麻布を奮発して、同じく一階に蜂の巣のように並ぶ仕立て屋さんの工房で袋にしてもらったもの。それに日本で探したフランスのビンテージのベルベットリボンとタッセルを加えて仕上げたものです。リボンがビンテージなので数量少なく、布とリボンで数パターン作りました。

いまはまだ行けない中国。それでもできる範囲でそろそろ本気で少しずつ静かに爆発させてゆきたいと思います。

 

お教室も来年10周年を迎えることですし、本格的に爆発させてゆきたいと思います。

せっかく自分で選んだ道。勇気を持って、もっともっとこれまで以上に「好き」をたくさん詰め込んでもいいよね、と思えてきたところです。

 

やすだしげこ

イラスト:やすだしげこ

 

 

 

【全5回オンラインレッスンのご案内】

 

種類が多くて複雑そうな中国茶をすっきり整理してご紹介すると共に、泡茶時間にはそれぞれの茶葉の魅力を引き出す淹れ方をご伝授いたします。

繰り返しご覧いただけますようオンラインレッスン時の録画を差し上げます。

 

◾️開催日と時間

 

平日コース 6月24日(金)スタート

毎月第四金曜日10時〜12時

 

週末コース 6月25日(土)スタート

毎月第四土曜日10時〜12時

 

◾️レッスン内容

 

1時間目 中国茶の基本と分類のお話

2時間目 お茶の淹れ方

※毎回数種類の茶葉をお送りします。

 

◾️受講料 1回 / 9.500円(前払)

 

※茶葉代と送料込み

※繰り返しご覧いただけるオンラインレッスン時の録画を差し上げます!

◾️お申し込み方法

 

 

 

 

 

👆をクリックしていただきますと、中国茶サロン茶縁HPのイベント予約ページが開きます。

 

◾️お問い合わせはコメント欄よりお願いいたします

 

 

 

 

 

 

【全5回オンラインレッスンのご案内】

 

種類が多くて複雑そうな中国茶をすっきり整理してご紹介すると共に、泡茶時間にはそれぞれの茶葉の魅力を引き出す淹れ方をご伝授いたします。

繰り返しご覧いただけますようオンラインレッスン時の録画を差し上げます。

 

◾️開催日と時間

 

平日コース 6月24日(金)スタート

毎月第四金曜日10時〜12時

 

週末コース 6月25日(土)スタート

毎月第四土曜日10時〜12時

 

◾️レッスン内容

 

1時間目 中国茶の基本と分類のお話

2時間目 お茶の淹れ方

※毎回数種類の茶葉をお送りします。

 

◾️受講料 1回 / 9.500円(前払)

 

※茶葉代と送料込み

※繰り返しご覧いただけるオンラインレッスン時の録画を差し上げます!

◾️お申し込み方法

 

 

 

 

 

👆をクリックしていただきますと、中国茶サロン茶縁HPのイベント予約ページが開きます。

 

◾️お問い合わせはコメント欄よりお願いいたします

 

 

 

 

 

クーラーの有り難みをひしひしと感じながらホーチミン廟のある広場からフォー屋さんへ移動。

さあ着いたよと言われても、フォー屋さんらしきものは見えなかったのですが。


近づいてみれば確かに。そこは大繁盛のフォー屋さんでした。


通りの反対側から見た印象とは違って、あちこち清潔にしてあり、中では店員たちが動線効率よくテキパキと動いていました。牛肉フォーのお店です。

狭い入り口と同じくらいの幅の通路が奥まで伸びて、左側にテーブル席、右側に壁に向かって座るカウンター席。そこをフォーを載せたトレーと来たお客さん帰るお客さんが行き交うのですから、ぼけっとしていると非常に邪魔です。


ハノイの人々、日がな一日外でじーっと座ったり寝転んだりしているのを多く見るのでいつものんびりなのかと思いきや、なぜか早いときはすごく機敏で、スローモーな私は着いて行けないことがあります。

何はともあれ、牛肉フォー。
これがここのお店のフォーです。ニラが凄いんです。クタっとしていて甘い香りを放っていました。深く身体に染み渡る牛の出汁と絹のようなフォーの食感。

そこにライムを。

日本では貴重なライムが、ハノイでは取り放題。無料でドーンと置いてありました。
もちろんたっぷり絞りました。

実はバーディン広場があまりにも暑くて、食欲など全くない状態でした。でもそこへスルスルと入ってしまうのがフォーなのでした。

なるほど。暑い気候にあった食べ物って感じです。

でもハノイは常夏ではありません。ちゃんと冬があってそれなりに寒いんです。
冬にハノイへ行ったときには別のフォー屋さんで同じように朝ごはんを食べました。とても美味しかったのですが、そのときにはジメジメと湿度が高い寒さに冷えきって、体が喜ぶ感覚はありませんでした。あっちのお店も暑いときにもう一度行ってみたいと思いました。


今回のフォー屋さん、実は池袋にもあるのだそうです。帰国してから長男に話したら、なんと既に行ったことがあるよとのこと。

主人曰く、こちらハノイのお店は日本人駐在員や出張者もお昼に寄るような立地なのだそうで、そんな中で日本出店の話が出たのだろうと。ホームページを見ると確かにその通りのお話しが載っていました。

美味しい感動ってすごいパワーを生み出すんですね。

東京のお店のホームページです。

池袋はよく中華スーパーに買い出しに行っているので、今度ついでに覗いてこようと思います。


この牛肉フォーのお店、ガイドブックには必ず載っている有名店です。

Pho Tin
13 Lo Duc, Hai Ba Trung District, Hanoi, Vietnum


私が住んでいた天津だけでなくあまり大きくない都市では何処でもそうかも知れませんが、駐在員家庭において街のローカルな情報源は主に奥さんたちです。日々の生活で必要に迫られて言葉を習得するのも奥さんたちです。旦那さんたちはお仕事がありますから変なところに行ってお腹を壊すわけにはいかないので慎重ですし、そうそう変な路地に足を踏み入れることもありません。奥さんたちで開拓或いは地元でできたお友達に教えてもらった美味しくお腹も大丈夫なお店にそのうち家族も連れて行く、というのが大体のパターンではないでしょうか。私は今回は時々遊びに行くだけのハノイですので、苦労も含めてハノイ暮らしの本当のところに触れることは有りませんが、今のところ慣れない東南アジアはそれでも充分に刺激的です。
美味しいフォーはここだけではないでしょう。でもここがお腹を壊さない保証バッチリなのは確かです。今の私にもそれが1番大事。最も私はそれでもあと2、3日滞在していたら完全にお腹を壊していたと思いますが。天津でははじめの1年半ずっとお腹を下していました。水と油の相性はその土地への気持ちとシンクロしているわけではないのです。天津では年数かけてお腹の闘う菌を育てられたが、鍛える時間がないのなら、安心安全路線に徹するのが1番です。


おまけで、冬に行ったフォー屋さん。
こちらもそういう訳でガイドブックに載っている日本人が入りやすいお店です。慣れない私にはそうは見えませんでしたが。群がる人々の中からサクサクと頼もしく注文する主人が一瞬現地人に見えました。
ビジネス街からは外れた立地で、地元の人が朝から並ぶ人気店。ここで私は産まれて初めてのベトナムでのフォーを体験しました。

息子2人も大感激して食べた牛肉フォー。中国で言うところの油条つき。暑いときにリトライしたいフォーです。

Pho Gia Truyen
49 Bat Dan Str, Hoan Kiem DIst, Hanoi



ハノイに行くようになって、フォー屋さんはフォーガー(鶏)とフォーボー(牛)のお店が別々にある事を知りました。
出汁を取る様子を見て納得です。

ちなみに下の写真のお店は街で見かけたボー鍋(牛肉鍋)のお店です。
大鍋で出汁を取ったあとの、牛の何か…。美味しいスープの裏には大変な労力があるのですね。めくるめく出汁の世界はベトナムにもありました。


中国に行った当初、今では全く違って聞こえる上shangと下xiaの違いが聞き取れませんでしたか。エレベーターでよく上に行くのか下に行くのか聞かれますが、どっちもシャーにしか聞こえなかったのです。

今度はベトナム語が全く耳に入ってきません。耳に撥水加工でも施されたかのようで、全てを弾き返してしまいます。ありがとう、こんにちは、だけは耳に飛び込んできますが。

たまに支援物資を運びにいくだけなのですから、焦ることはありません。
私の中国語学習は今も続いていて、中国語習い始めのころのような猛勉強をするパワーをベトナム語に傾ける理由もありません。

当面美味しいものをご馳走になってハノイを楽しもうかなと思います。それでもちょっとずつ知って行くという楽しみは味わえます。数字とお茶の産地や名前くらいは次回までに覚えようと思います。

さて、フォー屋さんの後ははいよいよ裏テーマの蓮花茶の探求へ。







ハノイ2日目。朝ごはんの前にホーチミン廟でホーチミンさんに会ってこようと言うことで、7時過ぎには街中にいました。
ホーチミンさんはこの中で冷凍安置されているのです。
私は天安門広場で毛沢東さんにも会ったことがあります。ホーチミンさんも同じ状態で安置されているとは、今回初めて知りました。

ホーチミン廟を横目に広大な広場を進んでみました。
ホーチミン廟前の広場はバーディン広場といって、ホーチミンさんが独立宣言を読み上げた場所なのだそうです。

今度行ったときには予習して行かなくては。当時のことを思い浮かべて歩けたら感動もあるでしょう。

今度、と言うのは、また行かなければならないからです。今回ホーチミンさんには会えなかったのです。

ホーチミン廟はいつでも解放されているわけではないのですね。旅行だったらバッチリ調べていくのですが、ふらりと行ってしまいました。

ベトナム人の団体に混じってオープン前からホーチミン博物館入り口で並び、ホーチミン廟が閉ざされているとは知らずテクテク中を歩きました。

美しく手入れの行き届いた園内。

奥に見える黄色いのはフランス領時代の1906年に建てられた現大統領府です。

さらに進むと見えてくるホーチミンさんがしばらく暮らした「ホーチミンさんの家」は、当時を偲ぶことができてとても見応えありました。
ソビエト連邦製の時計や自動車がとても素敵でしたが、このとき既に汗だくだくで思考がぼんやりし始めていた私が思ったことは、ホーチミンさんはクーラーの無いなか平気だったんだろうか、なんて事ばかりでした。

池の向こうに見えるのがホーチミンさんの家です。洗練された平屋建てが何棟か集まっている感じが少し四合院ぽかったり。などと言ってはいけないのでしょうが。
マングローブの根っこに似ているこのニョキニョキ。うっかり触って柔らかかったら気持ち悪くて立ち直れなさそうです。
この木の名前は何なのでしょうか。いつか名前もちゃんと覚えたいと思います。

勝手に入植して先の大統領府のようなフランス式の建物をドカドカと建築していったフランス人は、この気候と母国では見られない植物のなか、何を思って暮らしていたのだろう、と想像してしまいます。
雑草も無い不自然なまでに綺麗に手入れされた庭。デング病対策で蚊も駆除されていますので、人体にはあまり良くないと思います。でもとっても綺麗。
ホーチミンさんに会えるホーチミン廟まで、園内ゆっくりお散歩も楽しいものです。

ホーチミン廟がいつなら開いているのか、結局よくわからないままでしたが、会えないと分かったらもうサッサと退散することにしました。
何といっても暑くて…。
次はもっと涼しいときに、ボーチミンさんに会いに行きたいと思います。

暑さで忘れていましたが、朝ごはんがまだでした。バテそうなところ、ドライバーのツイさんが迎えにきてくれて、クーラーのきいた車でフォーを食べに出発しました。
湿度90%の外界からクーラーガンガンのイーオンへ。これが東南アジア。私はこの温度差と湿気で家族とバリ島に行ったとき寝込んだのでした。パサパサ気候が好きな私には危険です。
イーオンは昨年の5月以来でした。昨年はハノイについてから肉まんのリクエストがあり、イースト探しや黒酢探しにてんやわんやしましたが、今回は強力粉薄力粉、ドライイースト、スケール、麺棒、全て日本から持って行きましたので何と楽なこと。

お肉や野菜を買ったら、あとはのんびり見学なぞしてきました。

主人のオススメで今回はじめてジャックフルーツを食べました。とても美味しいものなのですね。知らなかったー。
ジャックフルーツは、硬めのバナナのような、バナナのような甘さなのですが、バナナを食べたときの口の中の渋々がない感じ。すっきりバナナ、とでも言いましょうか。持って帰りたかった。

住んでいれば少しずつ色んな調味料を試したりも楽しそうですが、無難なところで日本では見ないベトナムのキューピー製品を買ってみました。
胡麻のとマヨネーズ、ですね。
揚げ物に美味しそうです。

そしてインスタントフォー。

下の写真は現在うちにあるストックです。

これまで4回のハノイ行き、帰りのスーツケースは毎回こんな有様です。
恥ずべきことです。フォーがインスタントラーメンみたいになっている事を知らなかったので未だに新鮮で、つい。絶対に健康によくないです。ちなみにこのマコーミックのフォー、街で食べるフォーとは似ても似つかぬものです。黄色いチキンは何故か懐かしい中国の匂いがして、青い海鮮は辛くないトムヤムクン風味です。とてもとてもジャンキーなものです。

ツボだった雑貨はこのコーヒーミル。
ここ数年毎日コーヒーを飲んでいるのにコーヒーミルを持っていませんでした。初コーヒーミルがこれになるとは。 
日本に帰ってから挽いてみましたが、それはそれは凄まじい光景。カウボーイのようなコーヒーが飲めそうです。
このコーヒーミルは飾って楽しむことにします。


イーオンでの買い物を終えて、うちに荷物を置いてから近所のイタリアンに連れて行ってもらいました。湖畔の洋館でお食事も美味しく雰囲気もよく。でも写真はありません。大学生の長男と中学生の次男がいるわが家では面白いことの連続で頭を抱えるばかりです。今回色々報告したら唖然とされましたが、相談もできてよかったです。

帰り道、暗闇に浮かぶ蓮池。蓮の花は見えないようでした。蓮池というと、中国の宮廷ドラマで見る麗しい男女が小舟でゆらゆら、なんて風景を想像していたのですが、それよりもっとしっかり「沼」という感じでした。
しばらく外を歩くと、湿気と自分が一体になって、もはや海洋生物の気分。東京で夏汗をかいて電車に乗るのはとても嫌なことですが、ハノイの夏では人も家の壁も、全てが常に汗だく。だんだん気にならなくなるのでした。

とは言えクーラーガンガンの屋内があってこそ耐えられる外の気候です。

帰るとうちのあるサービスアパートメントのエントランスホールに美しい蓮花が!毎日大ぶりのアレンジメントが素敵なのですが、こんなに美しいとは。
大感激です。

こっちの蓮花は中国のドラマに出てくるやつだあ、と勝手なイメージではありますが。今回は蓮花のシーズンを狙って行ったのですから、期待膨らみました。

寝る前にミッション遂行。
豚肉とねぎの肉まんと豚肉と白菜、フェンネル、ニラの水餃子を作りました。
冷凍庫にインして1日目終了。日本時間で夜中の3時になっていました。

気持ちよくバタンキューして、あっという間に朝を迎えたのでした。







昨年主人のハノイ単身赴任が始まって、昨年5月に私ひとりで1回、昨年夏に次男を連れて、冬に長男と次男を連れて…
そして今回再び1人で。私にとって4回目のハノイでした。

蓮花シーズンのハノイ。中1日の弾丸でしたが、とても収穫の多いハノイ行きでした。


中国に行くときもなるべく羽田便を選んで行くので、成田発便は数年ぶり。とても久しぶりの成田空港はなんだかとても居心地よく快適になっていました。出かける前に家をあける前は何かとバタバタしますから、コーヒーでも飲みながらこっそりダラッとできるこんなソファーは特に有難いものでした。
すっぽり個室状態になるラウンジチェア。大好きな空港の働く自動車も眺められて極楽でした。
ベトナム航空VN311。
今回ベトナム航空の機内食がわりと美味しいことを知りました。機内食は美味しくても美味しくなくても子供のころから好きなのですが、美味しめの方が良いに越したことはありませんもの。
不思議だったのは、Japanese styleかWestern styleと聞かれて選んだWestern styleがどう見てもベトナムぽいこと。オンザライスなアジアン飯でした。一方帰りの朝便のWestern styleはソーセージと塊になったスクランブルエッグでした。お空の上で座っているだけで目の前にお食事が運ばれてくるのですから、実際には中身が何だってワクワクです。恐らくこれまで唯一滅入った機内食は、某日本航空会社で出た凝りに凝った見た目の不味い不味い柿の葉寿司くらいでしょうか。

さてこちらツボだった可愛いカラーのカップです。
外側の絶妙なブルーに内側が淡いクリーム色。
コーヒーが入るとますますいい感じになりました。
チョコレートケーキもお似合いでした。

午後1時過ぎ、飛行機は無事ハノイに着きました。
警告されていた通り、7月のハノイは暑かった‼︎そして凄まじい湿度でした。気温34度湿度90%が過ごしやすい方だなんて、中国大陸北部のパサパサな冬を愛する私にはあまりにも過酷な環境でした。

そんな中でジャパニーズサラリーマンの皆さんは毎週末氷嚢を当てながらゴルフに勤しんでいると言うのですから、本当に恐れ入ります。

今回のハノイ行きのミッションは、支援物資の運搬と水餃子、肉まん、炸酱面の肉味噌を作ること。そして裏テーマはお茶を買うことと蓮池やハス茶作りを見て見よう!でした。

先ずはミッション遂行のため空港から直接イーオンへ買い出しに向かったのでした。


以下は中国茶サロン茶縁 泡茶クラスの第1期生お披露目お茶会の朝に皆さんにお配りした当日のスケジュールの裏に載せた内容です。前の記事のつづきです。

長いです…



泡茶クラスのお披露目お茶会によせて

中国茶サロン泡茶クラスの皆さま、いよいよお披露目お茶会ですね(変な名前なので、来年は工夫します)。いつもご多忙な中、毎月1回のお教室にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。 更に泡茶クラスではお茶淹れの練習も必要であったり、また今回のお茶会のためには茶葉や茶器を決める、淹れ方に悩むなどされたこと思います。でも今日はうんと楽しみましょう。

この泡茶クラスの誕生は、生徒さんが「淹れ方が上達しない。」と話してくださったことがそもそもの始まりです。よく聞いてみると、お茶はたくさん飲んでいる。でもマグカップで。それもひとつの愉しみとし て良いのですが、それでは本来の味と香りを知ることはできませんし、何年経っても急須や蓋碗で思い通りの味や香りを抽出できるようにはなりません。また、「茶葉は目分量で入れているけれど、ピンと来ない」というお話も聞きました。お教室でお話している目安となる茶葉とお湯の量の割合を参考に分量を調 節しないと、場合によってはピンと来ないままひと袋飲み終わってしまうかもしれません。 通っていただいている年数に関係なく、きちんと淹れる回数が多い方ほど中国茶の面白さに触れているように思います。皆さんご家族やご友人に中国茶を淹れる機会が増えたと言っていただくのがほんとうに嬉しいです。お茶は飲み物ですが、淹れる愉しみもまた底なしです。適切な淹れ方、とは言うものの、大体 の茶葉量とお湯の温度を準備したら、そこから先は厳密には正解はないのです。基本の動きとその理由を 覚えてしまったら、アレンジは自在です。回数多く実践するのが一番ですが、練習が必要→慣れていない ので何か必要に迫られなければ億劫でなかなか難しい→そのためには目標→お茶会だ!!となりまして、 この泡茶クラスが誕生したのです。 茶葉の知識より飲んだ茶葉の種類の多さより、中国語でいうところの「用心」丁寧にお茶を淹れる積み重 ねで見えてくるものって沢山あるんだなあ、もっと多くの生徒さんと共有したいなあ、というのがお教室 5 年目の昨年に湧いた想いでした。今回お茶会に向けて練習なさって、これまでとは違う感覚や難しさと 出会われたのではないでしょうか。そのようにして淹れた 1 杯に対して貰える「美味しい!」のひと言は とても嬉しいですね。

お話ししていると思いますが、私は個人的には茶葉が何より大事で茶器やパフォーマンスが大袈裟になるのは好みません。日本の中国茶の世界では、茶席や茶藝という言葉の使われ方が大陸で学んだものとは違い、設いという言い方にさえ違和感がありました。茶藝のパフォーマンスはお茶会でするものではいのに!と。でもやってきた台湾工夫茶、潮州工夫茶などは全て茶藝です。泡茶クラスはずっとモヤモヤとあった茶会や茶藝の関係についてちゃんと考えるきっかけとなりました。

思い出したのが、2012年に取得した中華茶藝協会の中華茶藝技師での実技試験で苦しめられた「三段十八 歩」。過去、現在、未来の 3 つを 18 の動作で表現している、范増平先生が 1970 年代に中華文化復興運動のなかで提唱された茶藝の作法です。台湾茶藝創世記に誕生しました。茶藝という言葉もその時に作られました。やがて茶藝は中国大陸にも紹介され、瞬く間に全国に広まり、その後茶葉産地での伝統的なお茶の 淹れ方を基礎に独自の茶藝の作法が確立され現在に至っています。観光地で目にするのはこのような茶藝 のパフォーマンスですので、中国茶=淹れ方が複雑、と思われてしまいますが、本来古くから行われてきた喫茶には必要のないものでした。私は昔の中国でどのような人がどのような服をまとい空気を吸って、どのような物をどうのような器で食し何を思ったのか、その時のお茶はどんなだったのかに興味がありま す。70 年代に必要から生まれた茶藝ですが、作法重視になることは本来の喫茶から離れていってしまっ て、それは私の目指すところではありません。生徒さんにお伝えしたいことでもありません。

今回 7 年ぶりに三段十八歩の記憶を引っ張り出してきました。当時は筆記試験の準備に必死で実技試験は 痛い思い出しかありませんが頑張って復習しました。ぜひ茶藝の作法をご覧ください。 文革で無くしてしまった喫茶の文化を、このような作法を生み出して中華文化の総合芸術として復興してきたからこそ、いまの茶葉生産量があるのですし、私たちもこうして中国茶を楽しめているのです。この作 法はお茶会で行うものではなく、口上の中に芸術的な表現を散りばめてお茶を素敵にプレゼンテーション しているのです。茶藝の心を知り、知ったうえで自然に振舞う。これがお教室で目指したいゴールです。

本日お客様としてご参加くださいました皆さま、誠にありがとうございます。
どうぞゆるりと中国茶の香りをお楽しみください。


中国茶サロン茶縁 安田薫子 



というものでした。
読んくださって、ありがとうございます。

泡茶クラスは6月から2期生の生徒さんも一緒に第2シーズンが始まります。
とてもとても楽しみです。
泡茶クラスとは、お茶の淹れ方を2年かけて練習するクラスで、1年の節目には生徒さんのお茶会があります。

写真は福建工夫茶を練習した時のものです。茶器等は、練習のうちだけはお教室にあるものを選んで使っていただきました。

緑茶のとき。
台湾工夫茶のとき。
その都度みんなで助け合って工夫しあって。
潮汕工夫茶のときには熱さに耐えて。
ちゃんと炭も大量に準備しました。
緑茶の淹れ方と烏龍茶3種の淹れ方を修了するころにお茶会の会場の下見に行って、いよいよお茶会の準備が始まりました。
茶葉はもちろん、茶器や茶布、お菓子やお花、全部生徒さんがご自身のお茶会を組み立てて美味しい一杯を目指して練習されました。
5月18日。青空茶会の前日(青空茶会に合わせて19日から18日に変更しました)。
一軒家のレンタルスペースの和室と洋間で生徒さんのお披露目お茶会を開催しました。泡茶クラスの第1期生のみなさんは8名ですが、諸事情によりこの日参加されたのは6名でした。
生徒さんのご家族やご友人にもお越しいただいて、各茶席にお客さま5名が入りました。
そのように練習してきたので、お客様がお帰りになるなどして人数が足りない場合には臨機応変に生徒さんも飲む側に入っていただいたり、あとはお湯の管理や写真撮影。生徒さんと私、みんなでがんばりました。

武凰×梅占
阿里山金萱
安渓鉄観音
鳳凰単叢蜜蘭香
安吉白茶
西湖龍井茶
皆さん緊張されてお茶会が始まるまで憂鬱だったそうです。その空気は私にも伝わっていましたが、私には始まったらきっと楽しくなるはずという確固たる自信がありました。やらない事にはその楽しさは体験できないし、その楽しさを体験すると人はもっとお茶を淹れること、茶葉のこと、茶器のこと、お茶にまつわる色々がどんどん好きになって行くと思うのです。
お茶会は、ひとことで言えば大成功でした。真剣に取り組んできたからこそ、皆んなが仲良くなれた心温まる素晴らしい会でした。
どの茶席も生徒さんのお人柄が現れた素敵なものでした。

お茶があって、淹れる人飲む人が居て、淹れる人は精一杯お客様に喜んでもらえるようお茶の美味しさを引き出して、飲む人は身を委ねてお茶を啜る。

泡茶クラスでは私自身がお茶を淹れるときに思うこと、やっている事、そうありたいと思っている事、全てをお伝えしています。
今回のお茶会では生徒さんお一人お一人のことをより知ることができましたし、生徒さんも私がお伝えしたかったことをわかってくださったと思います。
安田も緊張で手が震えるんだ、とか、初心者みたいな間違いをするんだ、とかも含めて…。

実は会の終わりに頑張って三段十八歩を披露しました。やると宣言したものの気が重く、お茶会5日前から7年ぶりに練習を始めました。何の練習かといえば、中国語での口上です。永遠ずっと喋るのですが、ガチガチに緊張した本番で言い淀んだ途端に頭が真っ白に。そしてそのときに何と急須から直接聞香杯に茶湯を注ぐという事をしでかし、自分でも可笑しくなってしまいました。自分で言ってきたことを身を以て見せてしまった。
口が勝手に動くところまでは覚えきれなかった口上に気を取られ、お茶淹れの方は気もそぞろ。
茶藝に気を取られていたら美味しいお茶は入りませんよ、とういことをお伝えしたくて披露する事にした三段十八歩でしたから…とても恥ずかしい思いをしましたが、今回はこれでよかった事にして、前進。また練習します。

三段十八歩をやるに至った泡茶クラスへの想いについては、このあと泡茶クラスのお茶会を振り返って②に投稿したいと思います。