「間」のいい役者を目指しています | 徳島市の学習塾 吉澤教室

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良い役者とは、なんでしょう? 

台詞がうまい。顔がいい。スタイルがいい。声がいい。雰囲気がいい。味がある。などなどいろいろあるでしょう。

役者

しかし、一番大切なことは、感情が観客に浸透し、相手の心を揺さぶっていることだと思います。
揺さぶられると浸透します。二度と忘れないのです。子供の時の驚きを大人になっても忘れないように…


これは、良い先生にも当てはまることです。


どんなに内容が優れた授業をしたとしても、どんなに先生に高い学力があったとしても、どんなに声を張り上げたとしても、生徒にメッセージが浸透し、定着しなければ0点です。

極端な話、一言も授業中話さずに、生徒の学習を見守っていただけだとしても、生徒に対して、そのことが、つまり黙っていることが最大限のメッセージとして生徒に伝われば、それは、良い授業であり、良い先生であると言えます。

吉澤教室では、常にそのことを念頭に授業を行っています。



それと関連して、役者にとって「間」が絶対的に大切なように、
授業中の「間」というのも、絶対的に重要です。

「間」とは授業中にできる沈黙です。
板書する授業なら、先生が板書した後、生徒が黒板を写しているときの「間」。
個別指導なら、一通り説明した後、生徒が理解するときの「間」。

この「間」の取り方で、生徒の集中力は、全然違ってきます。

先生のアウトプットした情報を、生徒はインプットします。これには、先生が思っている以上に「間」が必要です。ひと呼吸おいてやらなければ伝わらないのです。

落語家

評判の良い先生ほど、生徒のレベルに合わせて、落語家の名人のように授業中にいい「間」を作っています。そしてじっと生徒の目を見ています。


生徒の学力が伸びるのは、
多くの場合、授業中ではなく、授業で得た情報を自分で「工夫して使おう」としたときです。
そのためにも、不完全な情報を
100与えるよりも、100のうちのエッセンスを10でもいいから完全に浸透させ、残りの90は、宿題として、10を手がかりに自力で埋めるトレーニングをした方が絶対的に有効です。


情報は、過剰に与えても、ひとつひとつの刺激が少なくなり、生徒の中でほとんど消えていってしまいます。むしろ、
知識に飢えている状態にした生徒に少なめに与え、しかも印象的に定着させることで、忘れず、そして応用できる知識を与えることができます。


私も日々「間がいい」役者を目指したいと思っています。

 ただし、受験直前期などは、マシンガンの打ち合いのような、緊張感連続の激しい授業の方が効果的なこともあります。



吉澤教室へのお問い合せは…
yyhealthy@hotmail.co.jp



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