菅首相が浜岡原発の全原子炉停止を要請 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

菅直人首相が、中部電力の浜岡原発の全原子炉停止を要請しました

http://www.asahi.com/politics/update/0506/TKY201105060230.html

 菅直人首相は6日、東海地震の震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について、定期検査中の3号機のほか現在稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉停止を要請したと発表した。津波対策などで中部電が2~3年後の完成を目指している防潮堤の新設までを期限とした。これらの要請は海江田万里経済産業相を通じて中部電に伝えた。

裏話が産経に。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110507/plc11050701110001-n1.htm

 首相が事務レベルと協議した形跡はない。首相周辺は「会見直前に決めた」と打ち明け、経済産業省幹部も「まったく知らなかった」とこぼした。

 小沢氏も6日に珍しく記者団のぶら下がり取材に応じ、「海に陸に空に地下に放射能を垂れ流している。手をこまねいて済む問題ではない。原発が制御不能に陥っている責任は政治家として重い」と断じた。

 ただ、「訴訟怖さ」からの決断が「けがの功名」となり、小沢氏らは戦略見直しを迫られた。



確かに唐突で驚きましたが、とにかく結果オーライの大英断です。

先日、参加しようとして満員で入れなかった
 「終焉に向かう原子力」第十一回 (小出裕章・広瀬隆 講演会)
は、そもそも浜岡原発の停止を訴えている集会でした。

当日申し込んだ配布資料が、本日届いたところでした。(また偶然?笑)


毎日新聞のサイトに、広く関係者の意見が載っていました。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110507k0000m040112000c.html

石原茂雄・御前崎市長は「話が唐突過ぎて言葉が出ない。海江田万里経済産業相と5日に会って話したばかりだ。地元の意見をよく聞いて3号機の運転再開を判断すると言っていたのに4、5号機も止めるなんて」と戸惑う。その上で「原発交付金に依存する自治体財政はどうなるのか、困惑を通り越してあっけに取られるばかりだ。菅首相は選挙目当てでこんな思い付きを言うのかと勘ぐってしまう。国策に従って原発を受け入れてきた自治体はどうなるのか。中部電力はどうするのか聞きたい」と怒りをあらわにした。

 差し止め訴訟の原告弁護団長、河合弘之弁護士(67)は「歴史的な大英断だ」と評価した。「福島原発事故が発生して、対応しきれない恐怖を味わったことが決断につながったのではないか。福島を制圧できていない今、仮に浜岡原発でも事故が発生したら、東京は挟み撃ちになる。その恐ろしさを想定したのではないか」と分析した。


時事通信では、野党各党の反応。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011050600892

 自民党は6日、菅直人首相による浜岡原発の運転停止要請を複雑に受け止めた。原子力政策を推進してきた立場から、「脱原発」への流れが強まることを警戒しているが、浜岡原発の危険性が広く指摘される中、首相の判断に真っ向から反対するのは困難なのが実態だ。
 自民党の石破茂政調会長は取材に対し「なぜ止めるのか明確な説明が必要だ」と指摘。同党の逢沢一郎国対委員長は「また思い付きで言い出したという印象だ」と語ったが、ともに浜岡原発の運転を続けることの是非には触れなかった。
 党内には「稼働中の原発まで止めようとするのはおかしい」(幹部)との声が少なくないが、浜岡原発が福島第1原発の二の舞になりかねないとの危機感は専門家にもあり、「首相批判は難しい」(幹部)との声も聞かれた。党内には「(首相の)要請を評価しなければならない」(河野太郎衆院議員)との意見もある。

 一方、みんなの党の渡辺喜美代表は「菅政権が浜岡原発を血祭りに上げて、政権浮揚を図ろうとする思惑が見え見え」と酷評した。

 これに対し、共産党の市田忠義書記局長は「一歩前進だ。さらに廃炉に追い込むため追撃していきたい」と表明。社民党の福島瑞穂党首も「ありがたい決断だ。脱原発の未来を切り開く」と語った。


読売新聞は、やっぱり、ほとんどが批判的な記事ですね。

首相、政権の信頼回復狙う…浜岡原発停止で (5月6日 22:55)
浜岡停止要請、トヨタなど節電で操業に黄信号 (5月6日 22:31)
浜岡原発、全基停止すると夏場の供給力に不安も (5月6日 22:03)
大口電力使用者から、驚きや戸惑いの声…名古屋 (5月6日 21:55)
停止要請「英断」「唐突」「党内調整不十分」 (5月6日 21:18)
菅首相、浜岡原発全原子炉の運転停止を要請写真あり (5月6日 21:13)
中部電力社長「返答は保留させていただきたい」 (5月6日 19:39)


京大の小出裕章助教は5月6日(金)夜、FM79.7京都三条ラジオカフェ(環境市民、NPO京都コミュニティ放送)の原発災害特別番組に電話出演された、との記事がありました。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/06/fm797-may6/?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed

・(菅首相が記者会見で中部電力に浜岡原発の全ての原子炉の運転停止を要請したことを発表したことについて)そのことは嬉しい。ただ浜岡だけでなく日本のすべての原発を即刻止めるべきと言ってきた。ようやく一歩が始まったのだと思う。


報道ステーションでは、中部電力が受け入れざるを得ないだろうと話していると報じていました。

福島第一原発の悲惨な事故が起きたことがきっかけとなったのは大変残念ですが、長年にわたって浜岡原発停止を訴えてこられた関係者の方々には、ひとまずおめでとうございます、と申し上げます。