アルカイダがビン・ラディンの死亡認める? & イラン国営放送の見解 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

「アルカイダが死亡認める声明 米国への報復を宣言」との記事が報道各社から出ています。

http://www.asahi.com/international/update/0506/TKY201105060358.html

 【カイロ斎藤義彦】国際テロ組織「アルカイダ」は6日、創設者ウサマ・ビンラディン容疑者の死亡を確認する声明を出した。その中で「聖戦を確固と して続ける」と断言。同容疑者の死は「米国とその使い」を追い回す「のろいとなる」と、欧米諸国への新たな戦いを呼びかけた。また、米軍が同容疑者を殺害 する舞台になったパキスタンのイスラム教徒に対しては、蜂起して「汚名をそそぐ」よう求めた。

 

 声明はアルカイダが運営する「聖戦」を呼びかけるウェブサイトに掲載された。

 

 同サイトのミラー(複製)サイトによると、声明は同容疑者が「米国によって戦場で英雄として殺され」「殉教」したと認めたうえ、米国などの「血が 涙に交じるだろう」と報復を予告。パキスタンのイスラム教徒には「腐敗を持ち込んだ米国による汚れを浄化する」ため立ち上がってパキスタン政府などと戦う よう呼びかけた。

 

 ロイター通信によると、声明には、同容疑者が中東の民衆革命への共感を語るビデオテープが近日中に公開されると記されている。


これは恐ろしいですね。
何が恐ろしいかと言うと、アメリカが性急に自作自演を実行している可能性が高まったことです。

何の縁もゆかりもない東洋の一会社員ですら、何も証拠がないのでビンラディンが今回殺されたのか疑わしいと思っているのに、彼を指導者と仰ぐ組織の当事者が「殺された」と簡単に認めるはずがないでしょう。
もし証拠があったとしても、信じたくないと考えるのが自然です。

そもそも、「国際テロ組織アルカイダ」というものそのものが、実態がはっきりしないのないものであることは、Wikipedia にも書かれていることです。

アルカーイダの組織の実態についてははっきりしないことが多く、現在では、アルカーイダが一つのまとまった組織として存在しているかどうかは議論がわかれている。アルカーイダは、元来、軍隊やオウム真理教のような明確なヒエラルキーの存在する指揮命令系統を有する組織ではなく、反米過激思想を持つ者が勝手にグループを作り、それぞれがアルカーイダを自称して、必要に応じて協力をしたりされたりという関係を作り上げ、それがテロネットワークとして機能しているにすぎないという説が提起されている。

仮に指導者とされるオサマ・ビンラディンが死亡したことが事実とすると、今回声明を出したのはどこの誰なのでしょう?
組織の指導者自身が殺されたことを、指導者以外の誰かが、「組織」を代表して、証拠もないのに簡単にその指導者の死を認める発表をするなどということは、常識的に考えればあり得ないことですよね。

そして、その組織が、欧米諸国への新たな戦いを呼び掛けたとは何を意味しているのでしょう?

そもそも、アルカイダはアメリカによってでっちあげられた架空の組織であるとの説もあるくらいです。

まず米国自身がアルカイダを名乗ってイスラム教徒にビンラディン殺害への報復を呼び掛ける声明を出し、次にそれに呼応したテロリストを作り上げて米国(あるいは欧州か日本?)に対するテロを自演し、さらにそれを口実に米国が逆に報復攻撃を開始するのではないか・・・と恐れます。

アメリカでは大統領選挙が近くなると、支持率アップのため外部に敵を作って戦争をしかけるのが慣例となっていますので。ブッシュのアフガン・イラク侵攻が、その典型的な例です。
民主党のオバマですら同じだとすると、残念なことです。


こんな「陰謀論者」めいたことは、あまり好きではないのですが、そのように考えないと理解できないことが多すぎます。日本のマスコミ報道だけを見ていると、信じられないことと思います。

私の考えを支持する証拠として、当のイスラム教徒がどう捕えているのか、先にフィフィさんのブログを貼りましたが、より公的な見解であるイランの国営放送(イラン・イスラム共和国放送)の日本語サイトに書かれていることを、長くなりますが貼り付けておきます。
http://japanese.irib.ir/


2011年 5月 03日(火曜日) 14:21

「ビンラディンは数年前に殺害されていた」

専門家らが、国際テロ組織アルカイダの指導者、ビンラディンは数年前に殺害されていたと考えています。
アメリカのオバマ大統領は、1日日曜夜、パキスタンでのアメリカ軍による作戦で、ビンラディンを殺害したことを発表しました。
アメリカのダンコフ元上院議員候補は、プレスTVのインタビューで、「多くのジャーナリストや政治専門家は、ビンラディンが既に数年前に殺害されていたと考えている」と語りました。
ダンコフ氏は、「ビンラディンは、かつてCIAの一員であり、アメリカ政府は彼を、旧ソ連軍との戦闘に利用していた」と語りました。
パキスタンのジオテレビの関係者も、「ビンラディンの遺体の写真は偽造されたものであり、2006年と2009年に公開された写真が加工修正されている」と述べました。
イギリスの新聞デイリーテレグラフも、2日月曜、(報告の中で、ビンラディンの遺体の写真と過去の写真を並べ、「ビンラディンの遺体だとされている写真は本物ではない」としました。
パキスタンの故ブット首相は、2007年に行われたインタビューの中で、ビンラディンの死亡を明らかにしていました。
アメリカの関係者は匿名で、ビンラディンの遺体がDNA鑑定後、パキスタンからアフガニスタンに移送され、水葬されたことを明らかにしました。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件後、アメリカとその同盟国は、アルカイダの掃討を口実に、アフガニスタンを占領し、民間人数千人を殺害しました。
アナリストは、「ビンラディンは死亡したが、アメリカ軍は今後もアフガニスタン駐留を続けるだろう」と見ています。
【ビンラディン殺害発表後、アメリカ政府が治安対策】
プレスTVによりますと、アメリカ軍によるビンラディン殺害のニュースが発表されたことを受け、アメリカ政府は、世界中で、アメリカ人に対する暴力が高まることを懸念し、全世界のアメリカ国民に対して警戒を呼びかけました。
アメリカ政府はさらに、アルカイダの報復措置を恐れ、世界中の大使館や外交官、他国を旅行している市民に対して警戒を呼びかけています。
ビンラディン死亡のニュースが発表された後、特にヨーロッパ諸国のアメリカ大使館は、厳戒態勢を敷いています。


2011年 5月 05日(木曜日) 14:56

「ロイター、ビンラディンの隠れ家の写真を新たに公開」

ロイター通信が、国際組織アルカイダの指導者ビンラディンの最近、パキスタンでの隠れ家の写真を公開しました。この写真は、アメリカ軍の攻撃を受けた数時間後に撮られたものです。
IRIB記者の報告によりますと、これらの写真には、武器を持たない血まみれの男性3名の遺体が写っているということです。
これらの写真は、2日月曜未明のアメリカ軍の作戦後、パキスタンの治安関係者が、ビンラディンの隠れ家に入った際に、撮ったものです。
匿名を希望しているこの治安関係者は、これらの写真をロイターに売却しましたが、写真に写っている3名の男性はどれもビンラディン容疑者には似ていません。
アメリカ政府は、4日水曜、ビンラディン容疑者の遺体の写真を公表しないと決定した。その理由として、アルカイダがこのことをプロパガンダの道具として利用し、暴力が拡大される恐れがあるためだとしています。
これらの写真のうち、一枚目は、ビンラディンの容疑者の死亡に繋がったアメリカ軍の作戦の1時間後に当たる午前2時30分頃に撮られており、他の写真は、午前5時21分から43分までの間に撮られています。
ロイター通信は、報告の中で、「購入した写真は本物であることを確信している。なぜなら、これらの写真には作戦で使用されたと見られるヘリコプターの残骸が見られ、作戦が行われた2日月用に撮られた別の写真と一致しているからだ」と発表しています。


2011年 5月 06日(金曜日) 15:40


「ビンラディン殺害のアメリカの主張は偽り」

アメリカの政治問題の専門家で、『シオニズムの隠された歴史』の著者であるラルフ・シェーンマン氏が、「アルカイダの指導者ビンラディンは2001年12月にすでに殺害されており、パキスタンでの軍事作戦で彼を殺害したとするアメリカの主張は偽りだ」としました。
シェーンマン氏は、プレスTVのインタビューで、「こうしたアメリカの主張の一方で、フォックスニュースやCNNは、2001年12月26日、ビンラディンが死亡し、アルカイダのメンバー30名が参加する埋葬式が行われたと報じていた」と語りました。
さらに、「ビンラディンはすでに死んでおり、殺されたのではない」と語っています。
また、「アルカイダの指導者は、2001年9月11日の同時多発テロに一切関与していない」としています。
こうした発言の一方で、パキスタンの公式な軍事・情報関係者の一部も、ビンラディンは以前にパキスタン以外の国で殺されたとしています。
パキスタンの故ブット首相も、2007年、ビンラディンは数年前に殺された、と述べていました。
アメリカのオバマ大統領は、ウサマ・ビンラディンが1日日曜夜、アメリカの特殊部隊の作戦で殺害されたことを発表しました。
ビンラディン殺害に関するアメリカの政府関係者の矛盾した報告の発表、彼の謎の水葬、そして作戦のビデオ映像や写真の非公開は、ビンラディン殺害に関する疑いをさらに強めています。


2011年 5月 06日(金曜日) 16:33

「ビンラディン殺害作戦のメイン映像は存在しない」

CIAのパネッタ長官が、アルカイダの指導者ビンラディンを殺害した作戦について、メインの映像が存在しないことを明らかにしました。
プレスTVがイギリスの新聞デイリーテレグラフの報道として伝えたところによりますと、パネッタ長官は、5日木曜、「38分間のビンラディン殺害作戦のうち、25分間の映像は修正が加えられている」と語りました。
また、「アメリカのオバマ大統領と安全保障顧問らは、アメリカの特殊部隊がパキスタンでビンラディンに対して行なっていた38分の作戦について、ほとんど何も知らない」としました。
これ以前、アメリカ政府は、ホワイトハウスの危機管理室で、オバマ大統領、バイデン副大統領、クリントン国務長官、安全保障顧問数名が、ビンラディン殺害作戦を見守っている写真を公開していました。
パネッタ長官は、「実際、ビンラディン殺害の最終決定を下したのは、大統領ではなくアメリカ海軍部隊だ」と語りました。
ビンラディン殺害に関するアメリカ政府高官の矛盾した報告の発表、ビンラディンの謎の水葬、作戦の映像や写真の非公開は、彼の死に対する疑いをさらに高めています。
一部の情報筋は、ビンラディン殺害に疑いを示し、アメリカ政府によるビンラディン死亡の発表は、地域の情勢変化と次期アメリカ大統領選挙を見越して行なわれたものだと見ています。