福島第一原発 外部電源喪失の原因は津波ではなく地震 | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の事故で、外部電源が喪失した原因は津波ではなく地震であったことが明らかになっています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-30/2011043004_04_0.html

 日本共産党の吉井英勝議員は27日の衆院経済産業委員会で、地震による受電鉄塔の倒壊で福島第1原発の外部電源が失われ、炉心溶融が引き起こされ たと追及しました。経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認めました

 

 東京電力の清水正孝社長は「事故原因は未曽有の大津波だ」(13日の記者会見)とのべています。吉井氏は、東電が示した資料から、夜の森線の受電 鉄塔1基が倒壊して全電源喪失・炉心溶融に至ったことを暴露。「この鉄塔は津波の及んでいない場所にある。この鉄塔が倒壊しなければ、電源を融通しあい全 電源喪失に至らなかったはずだ」と指摘しました。

 

 これに対し原子力安全・保安院の寺坂院長は、倒壊した受電鉄塔が「津波の及ばない地域にあった」ことを認め、全電源喪失の原因が津波にないことを明らかにしました。海江田万里経産相は「外部電力の重要性は改めて指摘するまでもない」と表明しました。



 この鉄塔が震度6の地震で倒壊しなければ、冷却は継続できて、今回の大事故は起きなかったはずです。

 鉄塔の倒壊の様子について書いている記事を見つけました。

http://www.anaroguma.org/komake/fukushima/photo_March.htm

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※この項目は、公表されている情報から推測したものです

こちらは震災後に撮影されたgooglemapの航空写真です。

右に見える建物は5・6号機の超高圧開閉所です。このすぐ西側に炉があります。
黄色で囲ったものが「双葉線」2号と思われる鉄塔。規模及び連番からして、発電した電気を送電する為のものでしょう。
その下に並走している、赤と青で囲った小さい鉄塔が「夜の森線」と思われる送電線。双葉線と比べると比較的小規模ですので、こちらは所内電源用ではないかと推測。

写真をよく見ると、赤で囲んだ鉄塔がおかしいのが分かります。写真は左下側から見下ろす感じの視点ですが、この鉄塔のみが他の鉄塔と向きが違うように見えます。また、この鉄塔のみ影が見当たりません。
よって、これが倒壊した「夜の森線」の27号鉄塔と思われます。
青丸の健全な鉄塔(夜の森線28号鉄塔と推測)と比較すると分かりやすいです。
そのため、赤丸の鉄塔を放棄して黄丸の鉄塔に電線を預けて復旧させたと推測されます。

鉄塔近辺の道路にたくさん車が停まっているので、復旧の最中に撮影されたものかも知れません。


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倒壊したのは高い位置の鉄塔であり、倒壊の原因は明らかに津波ではなく、おそらく地震に伴う土砂崩れだろうと考えられます。


電気新聞には、その復旧工事に当たった作業者に関する記事も書かれています。

http://www.shimbun.denki.or.jp/news/construction/20110414_01.html


送電工事の協力会社と架線電工らでつくる復旧チームが最初に福島県に入ったのは3月12日、地震の翌朝のこと。東京電力の新福島変電所と福島第一原子力発 電所を結ぶ夜の森線2号線の27号鉄塔が倒壊しているとの報を受け、TLCは最寄りの現場にいたTCパワーラインとともに、いち早く現地入りした。

 事故翌日の3月12日にはこの鉄塔の倒壊の連絡があり、現地入りしています。
 しかしその後水素爆発が起きて放射線量が高くなり、撤退せざるを得なくなったと。


 そして、東京電力の清水正孝社長の4月13日の記者会見での発言はこの通り。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=advH8sXRzm64


  福島第一原発の電源が東日本大震災で失われたことについて社長は「これまでの指針に基づきやってきた」と指摘し、想定を上回る規模の津波による事故であることを強調した。


 受電鉄塔が津波ではなく地震で倒壊したことは、東電社長は当然知っているはず・知っていなければならない事実であり、地震対策ですら十分ではなかったことを隠してウソをついていたことになります。

 しかも、衆院経済産業委員会という場所でこのような重大な事実の答弁があったことを、やっぱり赤旗以外のマスコミは一切報道していないようです。