日本学術会議任命見送り「問題なし」が「問題あり」を上回る 毎日新聞/滑稽な陰謀論者 | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

毎日新聞と社会調査研究センターが7日に実施した全国世論調査の結果日本学術会議の新しい会員として推薦された6人の任命を菅義偉首相が拒否したことについて、「問題だとは思わない」と答えたは44%で、「問題だ」と答えた人の37%を上回りました。
日本の新聞社による世論調査は大体その社の願望が加味された数字が発表されますが、連日『日本学術会議の任命拒否は大問題だ!!』と囂しく報道している毎日新聞の世論調査でこの結果であり、いかにこの問題(問題など何もないのですが)を騒ぎ立てる輩が空回っているかがありありと表れています。国外に目を向ければアメリカ大統領選という大きなイベントがあるのに、国内ニュースで報じられるのはこんな些末な問題だけという状況に国民が辟易しているのがよく分かりますね。
そもそも国民の税金を使うのに一部の学者が好き勝手な人事を行い政府のチェックを一切受けないというのは、ガバナンス上大きな問題があるでしょう。あいちトリエンナーレもそうですが、国民の税金を使う以上は国民の信託を受けた政府が使途や人員をチェックするのは当然です。行政機関の人事に行政府の長が介入することを問題視している人は、国民主権を何だと思っているのでしょうか。
記事の結びに『支持率の下落は7ポイントにとどまっており、この問題への批判は広がりを欠く面もあるようだ。』と負け惜しみ染みたことが書かれていますが、これ以上ないくらい目一杯広げた結果がコレだという現実を直視してほしいですね。


<おまけ>
愉快な三橋くん

共同通信と言えば香港を巡る問題で「日本政府がアメリカやイギリスとの共同声明に参加を拒否し、米国など関係国の間では日本の対応に失望の声が出ている」盛大にデマを流していたのが皆さんの記憶に残っているかと思います。
最近では「アメリカ大統領選でバイデン氏が勝利すれば首相訪米は見送り」という飛ばし記事書いていますね。
もはや共同通信の記事など信用するに値しないのですが、コレに大変愉快な引っ掛かり方をした人がいました。三橋くんです。

1.共同通信の飛ばし記事を鵜呑みにする。
2.該当の記事が見つからなくなったことについて『掲載は、昨日の朝6時。24時間後には「消された」わけで、特定の政治的意思に基づく「メディア統制」に該当する可能性があります。などと電波ゆんゆんな陰謀論を繰り広げる。
3.記事のURLが変わっただけだと判明。

「自分(政府)への批判を防ぐため、権力を行使する」となると、これはさすがに「独裁的」という表現を使わざるを得ません。』などと言ってますが、コメント欄で間違い(嘘?)を指摘されたらコメント削除の上アク禁にする人が言っても説得力はありませんよ。自分が同じことをしたからといって他人も同じことをすると思ったら大間違いです。
単なる勘違いと言えばそれまでですが、『記事が見当たらない=政府の圧力で消された』なんて、普通そんなダイナミックな勘違いしますかね?中国共産党ならやりかねないと思いますが、ちょっとそっちに思考が引っ張られ過ぎではないでしょうか。