Sulphur.(Sulph./サルファ) | SUNNY GARDEN

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ESTUDIO EL HOMEOSUTASU.

VAMOS A MIRAR Mi JARDIN.

 

 

ホメオパシーを学び始めた人が、まず最初に勉強するレメディの一つです。

 

古くから多くの人に使われてきて、実績のある症状の数がとても多いレメディ。

“King of remedy”といわれています。

 

レメディの女王と言われているPuls.は、女性特有の症状を多く持ちますが、Sulph.は、男女を問わず使われる大レメディです。

 

 

このレメディは、硫黄を原料とします。

 

 

 

硫黄は、人体内では、4番目に多いミネラルで、身体のあらゆる細胞に存在します。

循環と代謝を担うために必要なもので、毒物や毒素を身体の表面に運び出す働きを担っています。

Sulph.も、皮膚・腸・肛門など、何かを出そうとする部位に疾患を持ちやすい人にマッチします。

 

 

自然界では、硫黄は、火山から、熱い蒸気と共に、噴出されるものの中に含まれます。

硫黄は、マッチ、火薬、花火などの原料として、明治~大正時代には、大切な天然資源だったようです。

北海道に、「硫黄山」という火山がありますが、そこは、かつて硫黄が採掘されるということで有名でした。

 

 

ビートルズのジョン・レノンと結婚したオノヨーコさんのお母さんは、この事業にかかわった安田財閥のお嬢様だったらしいです。

 

Sulph.にマッチする人をイメージする時も、「火山」のイメージは、大変役に立ちます。

 

「火山」のような人って?

 

熱くて、エネルギッシュ、爆発的。

Sulph.の人は、健康な時は、明るく楽観的で活動的な性格です。

 

古典的なマテリアメディカ“Allen’s keynote”には、

Happy dreams,Wakes up singing  幸せな夢、歌いながら起きる。

という一行があります。

 

私の息子は、まさに、このような少年でした。

目覚めた瞬間、大声で歌いだすので、母親の私は、彼が目覚めたことを知るのでした。

 

雪が降った日、子供達は大喜びで、雪遊びをしますが、わが息子は、いつもビーチサンダルで外へ飛び出すのでした。「靴を履いてもどうせ濡れる。」というのが彼の言い分でした。

寒さには、平気ですが、暑さは苦手です。

 

人見知りもなく、自信満々。

大きな声で、しゃべり、飛んだり跳ねたり、アイデアも、次々浮かんでくる元気いっぱいな子供でしたが、母親の私は、いつも振り回され、一日の終わるころには、疲れ果てていました。

 

Sulph.の人は、地球の奥深くに、無尽蔵にあるエネルギーを惜しげなく、使って暮らしているような楽天的なタイプです。

 

温泉や天然資源を豊かに放出する火山は、私たちに恵みをもたらしてくれますが、いつ、どのような爆発を起こすのか、なかなか予想がつかず、ときに自然災害をもたらすものでもあります。

 

Sulph.の人も、相手や周りの状況への配慮には欠ける人で、自分がどう感じるか、自分がどうしたいかを優先しがち。

エゴの強いところがあります。

 

エゴは、Sulph.にとって、最も大きなテーマの一つです。

エゴと名誉のために奮闘努力しますが、そこでのつまずきは、発症の原因になります。

 

MIND; AILMENTS from; embarrassment  当惑から病気になる。

 

失敗すると、勤勉だった人でも怠惰な状態になり、努力しなくなります。

 

 MIND; DELUSIONS, imaginations; beautiful, wonderful; rags are, even

妄想:想像;ぼろ布でさえ、美しく、すばらしい。

 

という精神症状は有名です。満足してしまい、怠惰になりその状況から抜け出そうとしなくなります。

 

これが、Sulph.の病的な状態です。

 

 

古典的なマテリアメディカは、病気の状態の記述が中心です。

 

“Allen‘s keynote”では、

 

・猫背で、やせていて、前かがみで歩くので、年老いて見える。

立っていることができない。

 

・汚い不潔な人々、皮膚に疾患が出る。

 

・洗われることが嫌い。入浴後悪化する。

 

・怠惰すぎて奮起できない。生きるには不幸すぎる。

 

などとあります。

 

 

火山の近くに行くと、卵の腐ったようなきつい匂いがしますが、Sulph.の人も、体臭はきつく、卵は苦手です。

 

 

火山は、地球上での自然現象として、根源的な姿ですが、このレメディも、人間にとって、根源的な存在です。

 

現在のホメオパスは、そのような処方はしませんが、Sulph.は、慢性病には、まず最初に、急性病には、その治療の最後に使えと、古典的なマテリアメディカでは教えています。

 

 

東洋医学では、「人体は、小宇宙である。」と言われています。

 

Sulph.を学ぶと、ホメオパシーも、それに近い考え方だなあと、思えてきました。