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ひたすら映像美専科 TOP100 ノミネート作品
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天国の日々(1978) アメリカ 監督:テレンス・マリック
映像美の神、四天王の一人テレンス・マリックの代表作。
今でも映像美を語るときは、この『天国の日々』を映画至上最強と呼ぶ声が多い。
この前代未聞、空前絶後の美しすぎる作品で世界を仰天させた後、監督は忽然と姿を消した。
そしていつしかテレンス・マリックは、映画界で伝説的存在として語られるようになった。
20年後に復帰した時は、世界中のどんな有名俳優も群がるようにマリック監督の映画に出演したがったという。
この作品が有名なのは、マジックアワーと呼ばれる、日が暮れても光が残っている夕方の20分間(その時間帯は何もかもが最も美しく見える)だけで映画全編をコツコツと撮影したという話。
何が凄いって、その映像美への執念。
それが凄まじい。
一日にたった20分の撮影のために毎日毎日、撮影の準備を行い、役者が現場に通い、後始末をするのだ。
よく総予算うん十億円の超大作といわれるが、この映画制作の方法はどんな大金でも買えない贅沢さだろう。
その奇跡のような映像美がこれだ。
空を駆ける機関車。
この絶妙なアングル。煙までが美しい。
きたきた!これがマジックアワー。
まるでミレーの絵のようですね。
動物たちも神々しく輝いてます。
この色あい。たまりません。
言葉を失う「稲穂の風踊り」。これは静止画ではわからないので是非本編で観てください。
いや、いや、美しいですねえ。
「ひたすら映像美専科 TOP100」文句なしのTOP4入り。
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