左からの「あいうえお」 | 日本語あれこれ研究室

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日常生活の日本語やメディアなどで接する日本語に関して、感じることを気ままに書いていきます





 銀行のATMコーナーからお金を振り込むことがある(誰でもあると思うけど)。

 相手の名前なりを打ち込まねばならない場合、モニター上の五十音表にタッチしますね。あれ、ヘンに戸惑って時間かかったりしませんか?

 まあ、おれが普段利用するいくつかの銀行に限っての話ではある。しかし大手銀行3社がそうなので、みんなそうだということで話を進める。

 声を大にして問いたい。

どうしてア行がいちばん左、ワ行がいちばん右にあるのだろう。つまり、どうして普通の縦書きの五十音図とは左右が逆に並べられているのだろう。疑問に感じたことがある人、たくさんいると思う(思いたい)。

 

 あと、あれもそうだ。大きな書店に置いてある、在庫の検索装置。

 あれも左から右へと五十音が並んでいる。次のカナを探すのに必ず少しづつタイムラグが生じてしまう。

 

 考えてもみて欲しい。縦書きの本が左綴じで、文章の一行目が左から始まっていて右から左へページをめくっていくとしたら、とてもじゃないが読めないはず。こういうことには、「慣れ」がとても重要だ。

 ちなみにおれのクルマのカーナビの場合、五十音による検索画面は普通に右から左へと行が並んでいる。だから、電子機器すべての画面の統一規格、というわけでもないようだ。

 銀行や書店のモニターがどうしてあのようなデザインになっているのか。納得のいく理由はあるのか。これは本当に真剣に、どなたか関係者に教えてもらいたい。