H君はヘンな奴 | 日本語あれこれ研究室

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日常生活の日本語やメディアなどで接する日本語に関して、感じることを気ままに書いていきます





6月のこのブログで、「表札がない部屋」というタイトルで同期のH君のことを書いた。安アパートが取り壊されるので30年ぶりに引越しをしたH君だ。アニメの演出家をしている。

この男は実はもっと面白いので、「日本語あれこれ研究室」にはあまり関係ないが、もう少し書いてみたい。

 

H君は未だに携帯を持っていなくてPHSを使っている。固定電話も持っていない。

未だにパソコンを持っていない。デジカメも持っていない。クレジットカードもない。

未だに地デジのテレビを買っておらず、ケーブルでデジアナの放送を観ている。未だにテレビ番組の録画にはVHSのテープを使っている。

H君は50代だが、未だに若い頃と同じ長髪である。しかし昔は痩せていたが今は太っている。

H君は引越しの時、自分の部屋は本が多過ぎて箱に詰めるのが大変だと騒いでいたが、本は段ボール箱でたったの10コだったそうだ。←ここだけは彼に対して全然感心しない。おれは20年近く前に最後の引越しをしたとき、本だけで段ボール箱に70コあったぞ。

 

 H君は視野が狭い。このまえ荻窪で前方から偶然に歩いてきたが、おれが「やあ」と正面から合図しているのに気づかずにズンズンすれ違っていく。「H君」と追いかけてもどんどんラーメン屋へ入っていく。ラーメン屋の窓を外から叩いたらやっと気づいてくれた。

 そんな奴だ。

 こんなヘンな生き物がまだ日本にいるのです、たぶん。

 

 画像はここしばらく、数年前のグアム旅行の写真でした。