コントと音楽『くたばるものかよ』 | 新・法水堂

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演劇と映画の日々。ネタバレご容赦。

コントと音楽 vol.03
『くたばるものかよ』
Music for Punchline vol.03
 

 
2021年10月15日(金)〜23日(土)
COTTON CLUB
 
演出・脚本・選曲:飯塚健
音楽プロデュース:海田庄吾
舞台監督:渡会学 キャスティング:細川久美子
衣装:白石敦子 ヘアメイク:内城千栄子 演出補:石川愛子
企画・プロデュース:鈴木大介
 
出演:
落合モトキ(小川モトキ/若き日のソウ)
川久保拓司(モトキの兄・小川タクジ/レイコの父)
片岡礼子(小川レイコ/レイコの母)
山中聡(レイコの弟・小川ソウ)
足立梨花(若き日のレイコ)
関めぐみ(レイコの友人メグオ/宗教勧誘員)
傳谷英里香(レイコの友人デンヤ/宗教勧誘員)
 
MUSICIANS
Guitar:海田庄吾
Bass:千ヶ崎学 
Percussion:佐藤直子(関根真里)
Drums:椎野恭一
 
STORY
とある火葬場の遺族待合室。母・レイコを亡くしたタクジとモトキの兄弟、レイコの弟ソウ、そしてレイコの友人たちは暇を持て余し、昔話を始める。1994年、シングルマザーになることを決心したレイコ。母親の死後、父親と3人暮らしをしていたレイコは母親代わりとなってソウを育ててきたのだった。

『ヒノマルソウル』の飯塚健監督による、笑い×音楽×食の三位一体会場一体型エンタテインメント「コントと音楽」第3弾。

会場は丸の内のコットンクラブ。
一品頼まなければいけないということで、店長オススメのラム肉のブルーチーズハンバーガーを注文。肉厚。

メインステージにはバンドが陣取り、「コント」の方は客席のテーブル2組分を使って演じられる。
開演時間になるとキャストがパラパラと中央のテーブルへと進む。今回、A席だったのだけど、それでも充分すぎるほどの至近距離。
客席はそのテーブルを囲むように配置されているのだけど、キャストは折に触れて座る位置を替えてくれるのでまったく顔が見えないという心配はない。
「コント」と言っても、お笑い芸人のやっているようなものではなく、元々のフランス語の「短い物語」という意味合いに近い内容で、とある一家のファミリーヒストリーが綴られていく。
普段映像メインに活動しているキャストが大半だが、非常に質の高いものとなっていて、終始リラックスした雰囲気の中、楽しんで演じているのが伝わってきた。

コントの合間に歌があり、2人ずつステージに上がって歌うという構成。
セットリストは以下の通り。

足立&関「ロックンロール イズ ノットデッド」(サンボマスター)
落合&傳谷「ポートレイト」(矢野まきと大橋卓弥(スキマスイッチ))
片岡&山中「宇宙遊泳」(T字路s)
足立&川久保「愛は勝つ」(KAN)
全員「日曜日よりの使者」(THE HIGH-LOWS)
〜encore〜
全員「みんなのうた」(サザンオールスターズ)

中では傳谷英里香さんの歌がうまかった。『あまちゃん』の劇中歌「暦の上ではディセンバー」を歌っていたベイビーレイズ(後にベイビーレイズをJAPAN)のリーダーだったのね。こんなところでマメりん(足立梨花さん)と共演とは。