ゲイルスピードとブレンボのマスターシリンダー比較 | ガレージ 一狐亭

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どうもこんばんは、一狐です

今回はゲイルスピードのマスターシリンダーをブレンボと比較してみたいと思います

以前VTR1000Fにブレンボのマスターを付けた時、ゲイルの方が良かったかも~的な事を書きましたが、あれは正しかったかどうか

 

クラッチマスター

ゲイルスピードVRCとブレンボRCSの比較

どちらもレバーレシオ調整式になっており、ブレンボ2段階に対してゲイルは8段階と調整幅が段違い

クラッチが重い車種だと、ゲイルの1段階でも1日走ると手の疲労がかなり違うので、クラッチがちゃんと切れる限界まで軽くしたい人は断然ゲイル

 

レバー形状はゲイルの方がカーブがやや緩やかで、ブレンボだとレバーを全握りした時にスイッチボックスに当たります

ゲイルだとギリギリで干渉しないので、ブレンボで気に入らなかった部分が解消されてるのはとてもGOOD(車種による)

 

フルードタンク用のホースはブレンボφ6に対しゲイルはφ6とφ7.3両対応のため純正のタンクを利用可能(ストレートアダプタが両方付属)

ただし、最初に付いているアダプタはストレートで、ホースの取り回しが厳しい場合は無理せずオプションのLアダプタを買いましょう

ボルトは両方M10P1.0

 

なおこのエルボアダプタはサイトにリアマスターシリンダー用として掲載されていますが、ストレートの方は全て共有、逆に箱にはリアの記載がないと言う売る気のない商品のため、存在を知らない人も多いのではないでしょうか

ライコランドのゲイルコーナーにほとんどのオプション品が揃っていましたが、これは売っていませんでしたw

 

クラッチスイッチに関しては両方別売りです

ブレンボRCSは純正でクラッチスイッチが出ていないので、社外品を選別して買う必要がありちょっと手間です

ゲイルは純正でスイッチが用意されていますが、出来がキングオブクソなので何社からも選べるブレンボの方が圧倒的に良いという困った事に

ゲイルのスイッチがあまりのクソなため、次はスイッチネタとなっておりますw

 

クラッチが重くて乗るのが辛いレベルの人には断然ゲイルスピードをお勧めします

ブレーキ側をブレンボにしたからクラッチも変えたいなレベルなら、ブレンボで合わせた方が幸せになれるでしょう

 

 

ブレーキマスター

ゲイルのVRCとブレンボのRCSコルサコルタ

フルードホースとエア抜きの位置はほぼ同じ

裏側もホース位置はほぼ同じで、L型アダプタを取付けできるゲイルの方が有利

 

レバー形状はクラッチ同様ゲイルの方がカーブがやや緩やかで、レバーはゲイルの方が質感が良い

 

レバー比の切替えは強弱2段階のブレンボに対し、ゲイルは8段階と多く、2段階も動かすとハッキリと違いが感じ取れるので、好みにビシッと合うとレバーから感じる情報量はブレンボより豊か

ゲイルの方が若干精度が良いのか剛性感が上なのも良いところ

強力なキャリパーとパットでローターと路面を掴むようなダイレクト感は今まで味わったことのないレベルです

その反面、強いダイレクト感と多いフィードバックはツーリングだと疲れます

 

ブレンボは程よいダルさを持ちつつも強く握り込めばゲイルと同等のフィードバックもありその匙加減が絶妙

細かく調整しなくても十分に対応できるので、レバー比は2段階あれば十分とも思えます

工業製品としてはゲイルの方が優秀ですが、職人技術としてはブレンボの方が優秀

尖ったスポーツカーなゲイル、良質なGTカーなブレンボ

 

ブレンボコルサコルタなら最初からブレーキスイッチが付いているので苦労はありません

それに対し、ゲイルのブレーキスイッチは完全にギルティ

クラッチなら出来がキングオブクソでもまだ許せましたが、ブレーキが駄目なのは無視できません

バイクメーカー純正なら即リコール案件レベルです

特にテールランプがLEDの場合早々に点かなくなるでしょう

 


そんな訳で、両社のクラッチとブレーキを試してみました

クラッチ操作レベルなら調整範囲の多いゲイルが優秀となりましたが、ブレーキはブレンボの技術力というのを改めて実感させられました

ゲイルのブレーキも荒削りで尖った部分のある、出たての芸人の様な面白さもあり悪くはありません

 

ブレーキで苦労したくない人はブレンボを、ブレーキを楽しみたい人はゲイルをオススメします