ゲイルスピード ホイールベアリング交換 その2 | ガレージ 一狐亭

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どうもこんばんは、一狐です

ゲイルスピードは今回で最後

 

前回はベアリングを外すでしたが、その前にアルミのカラーを外す必要があります

かなり固いので叩き出すかベアリングプーラーで外しますが高さがけっこうあり通常のプーラーだと長さが足りず届きません

丸いアルミカラーを貫通ドライバー等で叩くとえぐれるので丁度良いソケットにバーを付けて叩くと綺麗に取れます

ありえない位固く、カラーを叩き出した時点でベアリングが半分ほど顔を出してました

 

フロント側のカラーは左右で僅かに高さが違うので間違えないように外す前にマーキングの必要有り

左側が全長43mm、右側が44mmで1mm違います

 

左右を間違えた場合、ホイールのセンターが1mmずれるためディスクもずれ、キャリパーを付ける段階で片方に隙間ができ、片方が接触します

 

1つのベアリングだけ異常に回転が重かったためベアリング交換をしたんですが、圧入されているカラーを外すと軽く回る様になりました

回転に影響が出るのは流石におかしいので寸法を測ってみると

+32~42um・・・

はめあい公差を調べるといいこ+0~25umだと思います

カラーが凄く傷付いているのは前オーナーが頑張ってしまったせいでしょうw

 

一番軽く外れたカラーは+8umほど

ベアリングが重くなるレベルの物は一度測ってみた方が良いです

 

修正はサンドペーパーでカラーを包んで手で回してやる方法もありますが硬質アルマイトがかなり固いので結構時間が掛かります

今回は旋盤で掴んでペーパー修正

念のため全て+10um以下にしました

不安な人はお近くのバイク屋へ

ハンマーでガンッ!ガンッ!と叩いてようやく入って行ったカラーがコンコンコンと入って行くようになり、ベアリングもスムーズに回る様になりました

 

ここまで来れば後はベアリングの打ち込み

純正ホイールだと左右どちらかのベアリングを底付きするまで打ち込み、反対側を寄せていくのが基本だと思います

ゲイルは基準が分からなかったのでメーカーに問い合わせてみた所

明確な基準はないけどハブに当たるまで入れたら入れすぎだよ

分からないならバイク屋かメーカーに送ってね

みたいな返答・・・

しゃーないので古いベアリングで試してみました

 

キャリアのベアリングは底付きするまで打ち込みでOK

 

ディスク側を底付きするまで打ち込むとハブ側がかなり飛び出し、キャリアとハブとの隙間がちょっと開きすぎになりました

反対にキャリア側を底付きするまで打ち込むと、ハブと接触する・・・

ハブ側をフラットまで打ち込み、ディスク側をそれに寄せると

割と良い感じの隙間となりました

強度的に考えたらどちらかは底付きが正しいと思うのでこれが正解だと自信を持って言えませんが、今の所不具合は出ていません

打ち込む位置によってホイールセンターは動きますがチェーンラインは変わりません

 

フロント側は両方底付きする位置が正しい隙間となりました

 

 

カラーの寸法が妖しかったり、純正ホイールとは若干勝手が違うのでベアリング交換初体験の人がいきなりゲイルスピードのベアリング交換はやめておいた方が良いかと

いざとなれば純正に戻すって手もあるので、何でもためしてみるのが良いと思います

 

と言う訳でホイールとタイヤとベアリングの交換が終了

色々とデメリットもありますが軽量ホイールは良い物です

 

初めての社外ホイールだと思ってましたがよくよく考えたら初めては900SLになるのかも

アクロン/マービックの純正社外マグホイール