藤原和博氏の心に響く言葉より…

 

 

《才能よりも、どの場所を取るか》 

 

 

社会で成功している人は、なぜ成功しているのでしょうか。

 

その秘密は、生まれ持っての「才能」や「資質」ではなく、その人に合った「場所取り (ポジショニング)」と「タイミング」にあります。

 

 

「場所取り」とは、どの会社・役所で、どのセクションのどの役職で、といった組織上の位置ではありません。

 

自分をどの場所・陣地に置き、キャリアとしてどんなスキルを活かし、個人としてどう生きていくか、です。

 

実際、会社や役職に関係なく、自分らしい「場所」を得て、楽しく人生を過ごしている人、成果を出している人が周囲にいませんか。 

 

 

その場所が社会や人々の意識の流れに乗っているかが、「タイミング」です。 

 

ただし意図的にタイミングを創り出したり、絶好のタイニングに乗ったりするのは難しい。 

 

なぜなら、今から、あなたがビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが生まれた1955年前後に生まれることはできないですし、彼らが思春期に共通して体験した「コンピュー タにプログラミングできる興奮」「黄金に輝くチップの美しさへの感動」を味わうことはできないからです。

 

GAFAM (Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft) の成長期に立ち会うこともできません。 

 

 

ですから、「タイミング」はコントロール不能の所与(しょよ)の条件と考えるべきです。 

 

それでも、私たちは「場所取り」=自分が陣取る場所をマネジメントすることはできます。 

 

それは、組織内でも可能です。

 

会社で、主体的にイニシアティブを取って仕事をしたり、自分に合った形で組織をリードしたりしている人がいませんか。

 

組織のなかで個人としてふるまえる「組織内個人」とも言える存在で、場所取りがうまい人の典型例です。 

 

 

キャリアが終盤にさしかかり、定年が近づけば、組織に守ってもらえなくなりますか ら、自分の陣地を固めておかねばなりません。

 

組織を離れても、自分の陣地で楽しみを得 て、食い扶持を得ることは、きわめて重要なのです。 

 

逆にポジショニングができない、自分が陣取る場所をマネジメントできない人の典型例 は、何も考えずに組織の、あるいは社会の求めるままに日々を過ごしている人です。

 

このような人は、自分をコントロールできていない。

 

 

言い換えれば、「自分の人生の主人公」あるいは「自分の人生のオーナー」になれない。

 

つまり、自分の人生の主人公になるためにもっとも大事なことは、「」というポジショニングの問題なのです。 

 

 

10代・20代は、「自分には才能がないのではないか」「求められる資質は何か」などと悩むこともあるでしょう。

 

自分の「才能」「資質」をどう掘り出すかを求めて、自分探しの旅に出る人もいます。 

 

しかし30代になると、多くの人が今さら「才能」「資質」に悩んだところで仕方がない、と思うようになります。 

 

 

ならば、ひたすら「場所取り」に意識を向けるべきです。 

 

どんな環境に身を置き、どんな経験を積み、どんなスキル/キャリアを自分のものにするか――。

 

それを自ら考え、自分の仕事や人生のイニシアティブを取っていく。

 

 

しかし、これができていない人がとても多い。

 

実際、「どうしてその場所に居座るかなあ」と思うような「場所取り」をする人がいます。

 

「そこに陣取ると、手間ばかりかかって肝心のスキルが身につかないよ」「その昇進をしたら、あなたの良さが殺されてしまうけど・・・・・・」と言いたくなる人です。

 

「場所取り」とは、「どう生きるか」なのです。

 

 

どう生きる?ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書 (祥伝社新書 699)

どう生きる?ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書 (祥伝社新書 699)

 

 

 

 

 

 

 

本書の中に勝てそうな場所を探して、陣地を作る「場所取り」についてこう書いてあった。

 

1つ目のキーワードは「エネルギー」。

 

エネルギーがもらえる場所を探して、そこに身を置く。

 

逆に言うなら、エネルギーを奪われるところに身を置いてはいけない。

 

 

2つ目のキーワードは「意識の転換」。

 

意識を、受け手から送り手へと大きく転換する。

 

たとえば、メーカーが作ったゲームを楽しんでいる(受け手)だけでなく、ゲームクリエイター(送り手)になるというようなこと。

 

消費者から起業家、という視点の転換だ。

 

 

3つ目のキーワードは「遊び場」。

 

仲間と一緒に遊べる場所、仲間が面白がってくれる場所を探す。

 

たとえば社会貢献にしても、遊びの要素があるか、遊ぶように貢献できるか、ということ。

 

 

 

◆特に、3つ目の「遊び場」は昨今では「サードプレイス」と言われる。

 

第一の場(ファーストプレイス)が自宅で、第二の場(セカンドプレイス)が職場、第三の場(サードプレイス)がほっとできる場だ。

 

面白い仲間が集まってくる場、仲間と一緒に何かが生まれる場、そして、ほっとできる場、居心地のいい場のことを言う。

 

 

人生戦略として、勝てそうな「場所」を探して…

 

自分の陣地をつくることができる人でありたい。

 

 

 

どう生きる?ーー人生戦略としての「場所取り」の教科書 (祥伝社新書 699)

 

 

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萩本欽一氏の心に響く言葉より…

 

 

一回、インタビューで訊かれたことがあるの。 

 

「萩本さんに、苦労した話を訊こうとすると、『ないです』と返ってくる。

 

他の記事を見ても、『苦労した』とは書いてない。

 

でも子どもの頃の話や売れるまでの話を聞くと、大分苦労してますよね。

 

なのにどうして、苦労したって思わないんですか?」 

 

 

 

ぼくは、子どもの頃に十六年間貧乏をして、コメディアンになってからも有名になるまで十年かかった。

 

確かにいろんなことがあったけど、本人はそんなに辛いと思ってないんです。

 

他の人には辛そうに見えることを、ぼくはどうして辛いと思わないのか。

 

それが不思議だったみたい。 

 

 

多分、最初から人生との付き合い方がうまかったんですね。

 

何もわからない頃からきっと、「人生は来る」だって、感じてたような気がする。

 

だから辛いことや悲しいことは、うまくよけて生きてきた。 

 

よけ方もうまかったんでしょうね。

 

 

「こんなにひどいことが来たってことは、何か いいことがある前兆かな」とか「大変だけど、ここをもうちょっと頑張れば、なんか楽しいことが来るぞ」 と思ってたから。

 

嫌なことや苦しいことが来るたびに、「あ、また一個運がたまった」って。

 

そう思ってると、絶望的になったり悲観的になるどころか、未来が楽しみになるんですよ。

 

 

わざわざ苦しいことを、求めていたようなところもあるの。

 

皿洗いのバイトだって、春や夏じゃなくて、寒い冬にだけやっていた。

 

辛いことを避けるんじゃなくて、辛い ことを進んでやった方が、あとからいいことがたくさん来ると思ってたんです。

 

 

自分はいつか必ず有名人になる、と信じていたからいつか伝記や自伝を、出版する時にちょうどいいエピソードになるんじゃないか、と考えてもいた。 

 

だからぼやいたり愚痴ったりもしなかったですよ。

 

そんなことをしたら、せっかくたまった運がチャラになりそうでね。

 

そんなふうに思ってきたから、嫌なことが嫌にならなかったし、辛いことを辛いと感じなかったんでしょう。

 

 

 

振り返ると、ぼくの人生には楽しいことばっかり来てた。

 

人生が運を育ててきた気がします。

 

人生後半戦、これでいいの (ポプラ新書 は 9-1)

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萩本欽一氏は「人生は来る」もの、だという。

 

 

『「人生は来る」と考えると楽しそうじゃない?

 

正面からプレゼントがこっちに向かってやってくるような感じがしない?

 

プレゼントの中味は、楽しいことだけとは限らないかもしれないけど、何かが来るんだ、と思っていれば、ちょっとした心の準備ができそうだよね。

 

「人生には辛いことも来る」と聞いたら、その辛さは自分だけじゃなくみんなにも同じように来るんだな、と思えて、ちょっと気が楽にならない?

 

それにうまくよけることだって、時には打ち返すことだって、できるような気がしてくるでしょ。』

 

 

「人生は、向こうから勝手にやってくる」、と思うのか「人生は引き寄せるもの」と思うのかで、人の生き方は大きく違ってくる。

 

人生は引き寄せるものだと思っていると、うまくいかないときは、努力が足りない、もっと頑張らなくては、とテンションが下がる。

 

しかし、人生は向こうから勝手にやってくるものだと思うなら、それに対して、「おお、そうきましたか」と「じゃあ、こんなことをやってみるか」と人生を楽しむこともできる。

 

 

厳しいボールが投げられたら、「じゃあ、笑ってみよう」と神様の意表をつくようなこともできる。

 

ダメになった時ほど、「感謝してみよう」とか、「粋な言葉を返してみよう」と、神様をニヤッとさせることもできる。

 

 

そもそも、「今まで、自分はすごく苦労してきた」なんて言う人は、カッコ悪い。

 

「今まで、一度も苦労したことがない」と、粋な言葉を発することができる人でありたい。

 

 

 

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太田典生(のりお)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

「人の心は、自分の心の投影として、己が心の鏡に映る。

 

人は、自分の心にないものを感じることはできない。

 

自らの内に善なるものがない者は人の善を感じられず、偉大さを持たない者は他の偉大さに無感動であり、神を持たない者は神を信じることはできない」。

 

 

こんな ことを、どなたかに伺ったことがあります。 

 

あなたには、他人がどのように映りますか? 

 

相手のいたらなさやいやらしさばかりが目につく人は、ひょっとしたら自分の心がそうなのかもしれません。

 

 

大切なことは、相手に対する労りや優しさです。 

 

会社の人間関係にしても、調子のいいときは、地位や権威だけでも部下は表面的には動いてくれます。

 

ところが、本当に苦しくなったときには、その人の徳が試されます。 

 

 

「この人のためなら」という徳がなければ、人は動いてくれません。 

 

自分の中身が、豊潤(ほうじゅん)、清雅(せいが)でなく、人間に対して愛情を持てない人が、人の信望を得ることはできません。

 

徳を磨きたいものです。

 

 

「いい話」のおすそわけ (知的生きかた文庫 お 25-1)

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自分の中の「嫌な性格」を認めたくないあまりに、それを他人の中に見つけてしまう、というもの。

 

例えば、自分の「上から目線の性格」を認めたくないあまりに、他人の中の「上から目線」や「偉そう」な性格が気になってしかたがない。

 

これを心理学では「投影」という。

 

 

また、自分と似た人に嫌悪感を抱く「同族嫌悪」というものがある。

 

たとえば、

 

「自分が甘えん坊だから、甘えた人を見るとイライラする」

 

 

理由はわからないが、なぜかあの人が苦手(嫌い)ということがある。

 

それを突き詰めてみると、自分が嫌だと日頃思っている性格を、その人(苦手な人)が持っている可能性がある。

 

それが同族嫌悪。

 

 

自分の中にない感情は、感じることはできない。

 

「アラ探し」もまさに、自分の中に同じ感情があるから、見つけることができる。

 

他人の欠点ばかり目に付く人は、自分にコンプレックスを抱えている。

 

 

「他人は自分を映す鏡」

 

「アラ探し」ではなく、「いいこと探し」の名人でありたい。

 

 

 

「いい話」のおすそわけ (知的生きかた文庫 お 25-1)

 

 

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順天堂大学医学部教授、小林弘幸氏の心に響く言葉より…

 

 

 

《「厳しいことをいう人」でなく、「勇気づけてくれる人」を大事にする》 

 

 

昔からひとつの人生訓として 「厳しいことをいってくれる人を大事にしろ」があります。

 

それで自分を戒めたり、成長することができるのであれば、否定するつもりはありません。 

 

しかし自律神経を整え、いつもいいコンディションで仕事をしたり、生活したりする上では、むしろ「厳しいことをいう人」より「勇気づけてくれる人」を大事にしたほうがいいと私は考えます。 

 

 

先に「邪魔をしない話」をしましたが、たとえば自分と意見や価値観が違う人に対して「あなたはこういうところが間違っているよ」「もっとこんなふうに行動したほうがいいですよ」という人がいるでしょう。 

 

その人がいっていることが正しいのか間違っているのか、それはわかりません。 

 

しかし今は、何が正解かなんてわからない時代。

 

 

大事なのは「自分なりの軸」を大事に生きていくことです。 

 

すると当然、意見や価値観が違う人とも出会います。 

 

そのときに「私とあなたは価値観が違うけれど、あなたはあなたなりの価値観でがんばればいい。あなたのことは応援している」といったスタンスが取れる人はやはり貴重な存在です。 

 

 

もし、あなたがそういわれたら「そうだ。私は私なりにがんばっていこう」と思えるはず。

 

ストレスを抱えたり、自律神経を乱したりすることなく、前向きな気持ちになれるはずです。 

 

 

私たちが大事にすべきは「意見や価値観が同じ人」でも「厳しいことをいって、正してくれる人」でもありません。 

 

どんな状況でも、あなたの価値観や意思決定を受け入れ、エンカレッジ(勇気づける・励ます)してくれる人です。

 

そんな人があなたの背中を押してくれます。

 

 

はじめる習慣 (日経ビジネス人文庫)

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厳しいことを言われると、「元気が出る」という人は、まわりに厳しい人がいた方がいい。

 

しかし、厳しいことを言われるたびに、「気分が落ち込む」「元気がなくなる」というのなら、厳しくいう人からは離れた方がいい。

 

なぜなら、それをずっと我慢していたら、自分の精神がズタズタになってしまうからだ。

 

 

多くの自己啓発書には「厳しいことを言ってくれる人を大切にする」というようなことが書かれている。

 

それも時と場合によりけりだ。

 

例えば…

 

その時の自分の状態がかなりよくて(上機嫌で)、どんな厳しいことを言われても大丈夫なときもある。

 

また反対に、ほんの些細(ささい)な注意だけでも落ち込んでしまうくらいメンタルが最低の状態の時もある。

 

 

往々にして、厳しい意見はその人の主観によるものが多い。

 

時には、正義感の押しつけもある。

 

 

だから、だれかれかまわず、厳しいことを言うのは危険だ。

 

それよりも、「勇気づけてくれる人」になった方がいい。

 

 

一歩を踏み出す時、ちょっと背中を押してくれる人。

 

元気をもらえる人。

 

よし、やってみるか、と勇気をもらえる人。

 

 

「厳しいことをいう人」でなく、「勇気づけてくれる人」を大事にしたい。

 

 

 

はじめる習慣 (日経ビジネス人文庫)

 

 

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山口謠司(ようじ)氏の心に響く言葉より…

 

 

 

《愚者(ぐしゃ)意(い)を陳(の)べて、智者(ちしゃ)論ずるは、教(おしえ)の道なり。》(趙二 二三三) 

 

無知の人々が意見を述べて、智者がこれを論ずることが教化の基本である。

 

 

 

「教えの道」とは、人を望ましい方向へ進ませるために教え導くことである。

 

古代にあっては、「人を教えること」は、政治の中でもとくに重要な問題であった。 

 

外交という面では、自国より文化の水準が低いところには、教えて文化的な国家をつくらせるということがあった。 

 

 

また内政の面においても、教育は非常に重要であった。

 

『礼記(らいき)』という書物によれば、周の時代には、すべての子供に「六芸(りくげい)」が教えられたという。

 

これは、礼 (挨拶)、楽(音楽)、射(弓を射ること)、御(乗馬や馬車の操作)、書(文字)、数(計算)である。 

 

古代の中国において、文化の基本はこの「六芸」に凝縮される。 

 

 

「無知の人々が意見を述べて、智者がこれを論ずることが教化の基本である」というところから、戦国時代には儒家以外にも、法家、道家など百家の思想が生死を懸けた議論の中から生まれ出た。 

 

儒家は、「徳」を基盤に自己を修めることが、ひいては国家の平和につながると主張する。 

 

法家は、人間は法律のような制限がなければ、悪に走るという。 

 

そして道家は、人間も自然の一部であるから、文化を発達させすぎると本来の人間の性質が破壊されると憂えるのである。 

 

 

 

読めば心が熱くなる! 中国古典100話―――人の上に立つ 人を育てる 人をまとめる (知的生きかた文庫)

読めば心が熱くなる! 中国古典100話―――人の上に立つ 人を育てる 人をまとめる (知的生きかた文庫)

 

 

 

 

 

 

戦乱続く古代中国にあっても、国の政策で、最も大事なことは、子供の教育であった。

 

未来の世の中を支えていくのは、今の子供たちだからだ。

 

 

これは、現代でもまったく同じだ。

 

未来を担う子供たちに、知識や教養だけでなく、自ら考える力を身につけさせること。

 

そして、子供たちの安全を守ること。

 

これは、すべての大人に課せられた責務だ。

 

 

しかしながら、昨今は、山口周氏いわく「オッサンの劣化」が甚(はなは)だしい。

 

例えば…

 

ある大学教授が、「公園で遊ぶ子供がうるさい」とクレームをつけ、公園を廃止させてしまったという事例。

 

 

それに対して、茂木健一郎氏は、

 

「子どもは国の宝なのに、みんなで見守ってそだてなければならないのに、これだけ少子化が問題だとか言われている中、公園で子どもが遊ぶのがうるさい、と主張する(そのことは言論の自由で自由だが)ノイジーマイノリティの声が通って公園が廃止されるような事象は、はっきり言って狂っている。」

 

「子どもは大人たちが用意してくれる安全地帯(secure base)があるからこそ、いろいろなことに挑戦して学ぶことができる。成長して大人になるとは、今度は誰かの安全基地になること。それなのに、子どもたちの安全基地を奪う大人がいる。最低。そいうのは大人とは言わない。図体だけが大きいガキだ。」

 

 

これは、昨今、何百年と続く地域のお祭りで、子どもたちが、シャギリ(笛や太鼓、鉦“かね”で奏するお囃子“はやし”)の練習をしていると、「うるさい」と怒鳴りこんでくる大人がいるというのとも同じだ。

 

 

子供にとって、遊ぶことも、楽(音楽)も大事な学びの一つ。

 

2000年以上も前から、大事にされてきた、子供の教育。

 

教育の大切さを今一度、胸に刻みたい。

 

 

 

読めば心が熱くなる! 中国古典100話―――人の上に立つ 人を育てる 人をまとめる (知的生きかた文庫)

 

 

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