「川田正子孝子愛唱曲全集」にある「青い風」(作詞 勝承夫、作曲 海沼実)も異色の歌の一つだろう。“ラジオ歌謡”と冠されている。
ラジオ歌謡というのは、漠然と、大人の流行歌であると思っていたから、童謡も含まれていたとは、ちょっとした驚きだ。
メロディを追ってみると何かしら聞き覚えがあるような気がした。繰り返し頭の中で奏でてみると、間違いなく昔聞いたり、歌ったりした歌であると思われた。また、部分的に別の歌のメロディーに似ているようにも感じられた。
歌詞がまた興味深い:
“真澄の青空 晴る晴ると 心もほがらな 青い風 、、、、”
“晴る晴ると”は“はるばると”と読ませている。“はるばると”と聞けば“遥々と”だと誰でも思うだろうが、、、。これが第3節まで繰り返される。
ひょっとして、誤植か。“晴れ晴れと”の可能性もあるか。