雲の上の存在 | 空飛ぶ山岳救助犬、ナナの成長期

空飛ぶ山岳救助犬、ナナの成長期

犬たちと歩む日々の記録

パトロールでこの界隈を歩いているとたま~にすんごいガイドさんだったり
山の方にお会いする事があります。

先日、稜線のある小屋にお邪魔した時にいらっしゃったんですよねぇ~
小屋番として、日本の山岳会でもトップの方に君臨されている実力派の方が。

自分のガイドがキャンセルになったから、週末だけ小屋に手伝いに来ていると……

本当に怖いんですよ、このお方、発するオーラから何から…
国立登山研究所でも講師を務められている方なので、下手な事を言えないし。
厳しい指導で有名なお方なので。

恥ずかしながら小屋に着いて出されたカルピスを飲む時も手が震えるわ
隣に座られて食事した時も、緊張しすぎて何食べてるのか良く分かりませんでした。
それだけ物凄いお方なのです。

勇気を持ってこの方に山岳救助犬の現状をお聞き頂きアドバイスを頂く事が出来ました。(海外登山にも多く行かれてる方なので、海外の現状はすごく詳しい)
話の中で一番驚いたのは犬も高山病にかかって死んでしまうという事。(海外ではしょっちゅう死んでいるらしい、自分自身犬が高山病になるなんて思いもしなかった)
その対応策もお聞きする事が出来、勇気を持って話し掛けて本当に良かったなぁと思いました。

このお方曰く
何もない日(事故や遭難)がない日でも山では確実に何かが起きているからそれを見つけられるようになるといいね。山に50日間も滞在出来る経験は貴重だから1日1日を大切に過ごしなさい。
とのアドバイスを頂きました。

山を極めんとする人は全てが違うなぁと思い、まだまだ精進しないといけないなぁと思った1日でありました。


写真は寒気が入った時の雲が沸き立つ様子
1日雲を眺めているだけで勉強になった日だった。
まだまだ未熟だなぁ~