北アルプスに犬を連れて来るな。 | 空飛ぶ山岳救助犬、ナナの成長期

空飛ぶ山岳救助犬、ナナの成長期

犬たちと歩む日々の記録

今シーズンも夏山常駐パトロール隊に入りまして白馬岳周辺で50日間山小屋に常駐して
救助活動等を行っています。

そしたら今シーズンもいたんですねぇ~
北アルプスに犬を連れて来るバカが
しかも話を聞けば、都内の山岳会に所属していて、レンジャーで
連れている犬は山岳救助犬だと言うじゃないですか。

我が耳を疑いましたね。

現在現役で山岳救助犬として活動しているのは家のナナだけだと思っていたので。

またその犬がグレートデン?ででかい上に人に向かって吠えるは唸るは
本当に救助犬ですか?と目を覆いたくなるような次元の低さにガッカリしました。

飼い主も飼い主で腹は出てるわ、コースタイムで山登れないわ、レンジャーのくせにアイゼン外さないで高山植物踏みつけて歩くわでもううんざり。

自分が数年かけて積み上げてきたものが1日にして踏み潰され本当に腹が立ちました。

あんな程度の低い、犬、ハンドラーが山岳救助犬です。
なんて言われた日には戦々恐々です。
他の頑張っている人、犬もあのレベルに見られてしまうのかと思うと悔しくてしょうがないです。

現状日本ではサーチのみというのはありえないです。
救助犬をやりたい人がいるのであれば、山を知り、その地に根ずいて、山の歴史や文化を大事にして、山小屋や遭対協の方々と仲良くなって、理解を得て、救助を覚えた先に山岳救助犬という物が成り立っていくのだと自分は思います。
基本はサーチ&レスキューです。

両方が両立できないのであれば山岳救助犬なんか名乗るべきではない。
次元があまりにも低すぎてあれと一緒だと思われるのは本当に迷惑です。

自分は命懸けでこの山域を守るために尽力しています。
老い先短い犬達のために何か生きた証を残してあげられるようにと思っています。

ハッキリと言います。
北アルプスに犬を連れて来るような事はしてくれるな。
邪魔をするな。
よろしくお願いします。

ps、この方このブログの読者らしいが、つまらないコメントをしてくるようなら容赦しませんのでそのつもりで。