中学1年生のみなさん、数学では、ちょうど正負の数が終わり、文字式に入る頃だと思います。
先日、中1の生徒を教えていて、今年も気づいたことがありましたので、計算ノートの取り方の初歩をご説明します。これから、文字を使い、方程式を学ぶようになると「ノートの取り方」がますます重要になります。
下記の計算ノートのどこが悪いんでしょうか?①数字、=、+、-の計算記号が同じラインに揃っていない。
②一行に分数を収めようとするあまり字が小さく読みずらい。
③=で計算を横へ横へ続けようとしている。
など、計算間違いをする要素がたっぷり含まれています。
計算問題には、部分点はありません。計算はできて当たり前です。計算過程のどこか一箇所でもミスをすることは、すなわち0点を意味します。よって、いかに計算間違いをしないノートを書けるかが重要です。
(計算間違いをしないノート)=(見やすいノート)=(計算間違いを見つけやすいノート) であると言えます。
では、具体的に見ていきましょう。
①について、数字、計算記号を書き慣れていないことが原因です。とにかく数字を読みやすく、計算記号を同じ大きさで同じラインに揃えるように意識します。
罫線と平行に定規をあてて、数式が波立っているようならアウトです。この段階では、スピードを求めてはいけません。
一番重要なことは、誤読されない数字・記号を書く。自分の字を誤読して、計算間違いしている生徒をよく見かけます。
②について、B罫の一行に、分数を入れることは、中1生には至難の業です。とにかく読みづらい。B罫2行を一単位と考えて、=を罫線をまたぐように書きます。
あとは、またがれた罫線の上に、数字と記号をのせていきます。①で言った同一ラインに難なくのせられます。分数の場合、分母と分子を一行ずつ使えば、狭苦しさは無くなり、約分もスムーズに行えます。罫線の色が薄いノートがあれば、なおいいです。
③=は横につなげるものではなく、縦に揃えるものです。
ノートが勿体ないから、横へつなげるのは、見にくいし、計算の見通しが付きづらくなります。間違いも訂正しづらいです。
「一行に=はひとつルール」を守ること。最後の行は、=がふたつになってもよしとしましょう。
これができれば、自然と計算ノートは、一問ごと、逆直角三角形の計算式になります。こうすることで、無駄な計算式はなくなりますし、逆に頭の中でしてしまい間違うことはなくなります。
このような、ノートの使い方は、無駄遣いではありません。ノートの空白が気になる場合、1ページを縦に2分割して使う方法もあります。
以上のような注意点を守るだけで、ノートは見違えるようになります。
数学の計算問題を解くにあたって基本中の基本ですから吉澤教室ではこの方法を中学1年生のうちに間違いなく体得できるよう指導しています。
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