GSX-R125とGSX-R150の仕様の違い | ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

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皆様、こんにちは。

本日午前中まで降り続いた雨は上がり、午後から蒸し暑い天気へと一変した大阪です。

 

昨日のブログでJMCA認証試験が来週も雨で流れそう。。。とボヤいていましたら、一転して曇り予想に変わっており、梅雨空の事なので当日になってみないと分りませんが、少し希望が見えて来ましたね。

 

さて、GSX-R150の情報をブログで書きましたが、コチラは来週の試験に持ち込むGSX-R125です。

 

基本的なパーツはGSXR150とほぼ同じなのですが、外装類の仕様が微妙に変わっている事に加えて、予想外な事にマフラーが、GSX-R125,150とそれぞれ専用設計になっていました。

 

これは正直言って意外でしたね。

具体的にはというと。。。

 

まずこちらがGSX-R125です。

そしてこちらがGSX-R150です。

一見してよく似ているのですが、GSX-R125がおそらくφ25.4でGSX-R150の方がφ28.6のエキパイ径となっています。

 

「おそらく」と書いたのは、実際に測ってみると既製品に無い「φ25.7」位になっており、念の為「おそらく」と書きましたが、この点に関しては私の立場上、神経質にならなくていい部分でもあります。(理由はまた今度書きます)

 

そしてGSX-R150は、黄色の矢印の部分から更に太く(φ35)なっているのが確認出来ます。

 

これを見て「排気量が違うから」と思うのは早合点でしょう。

わずか25ccでエキパイ径が一回りも太くなるなら、Ninja250とNinja400のエキパイ径が同じという説明が出来なくなりますよね。

 

推理という程、大げさな事ではないですが、一歩引いて考えてみるとある部分が見えてきます。

 

そもそもスペックシートを確認すると。。。

 

GSX-R150が 19.2ps/10,500rpm に対して GSX-R125はというと 15ps/10,000rpm という事で、こちらもわずか25cc違うだけで4.2psもの差が生じています。

 

この差、大きくないですか?

全く関係ないですがアドレスV50の馬力は50ccで3.7psです。

 

既にベンチテストを開始していますが、レスポンス感も「4.2ps」とは言わないものの、ノーマル同士でのフィーリングの差も明らかに感じます。

 

何が言いたいのかというと、GSX-R125のポテンシャルは実際には15ps以上のポテンシャルを持っているのでは?という事です。

 

この125ccというクラスはガラパゴス化が好きな(笑)、日本だけの規格でなく、欧州でもこの125ccクラスが存在します。

 

むしろ、アジア圏を中心にしたのがGSX-R150と言えます。

 

また欧州では免許区分で「~125cc」免許が『A1免許』としてあり、そのパワーの上限が15psと定められているんですよね。

 

要はGSX-R125はこの定められた上限馬力に合わせているだけでポテンシャルを内に秘めていると考えています。

 

マフラーのエキパイ径が細いのはこの馬力規制の事や加速走行騒音規制や諸々考えられ、一概には言えませんが、少なくともこのエキパイ径が似合う非力なエンジンで無い事だけは明確に言えると思いますね。

 

因みにこのGSX-R150のグラフを見てもノーマルはカタログスペック通り、ほぼ10,500rpmでピークパワーを発生しているものの、弊社のJMCAフルエキゾーストは12,400rpmでピークパワーを発生しており、これを見てもGSX-R125もノーマルの10,000rpmより上でピークパワーを発生すると思われますね。

 

「その答えを早く出せ!」と、GSX-R125オーナーから突っ込まれている気がしますが(笑)、今週末にもその結果をお届けしたいと考えていますので今しばらくお待ち下さいませ。

 

それでは今日はこの辺りで。