ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

ダブルアールズマフラー開発 日々の出来事。

日々の出来事を中心に現在開発中の製品に関しての情報や、その他バイクに関する情報等を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

皆様こんにちは。

マフラー開発ブログですが、更新が遅くなり申し訳ございませんです。。。

 

本当は一昨日夕方に更新する様に投稿日時設定を変更して予約更新的な事をしたつもりでしたが、何故か下書き保存してしまってて、昨日それに気が付き更新をしようとした際に慌てたせいか、記事を削除するという失態をしてしまいました。。。

なのでブログを書き直していますが、どんな内容で書いたのか薄っすらとしか思い出せないので(笑)、新たに書く事にしました。

 

早速ですが、前回はJMCA認証試験に不合格になり、スタイル変更をなるべくしたくないという事でレゾネーターを採用するというところまで書きました。

 

こうして見ても横からの見た目は試験に落ちたエキパイとの差が感じませんが。。。

 

車体前から見るとこんな感じでエキパイに平行させてレゾネーターを装着する事にしました。

 

車体反対側から覗くとこんな感じです。スプリングで引っ張っている理由は。。。

 

容量変更やサイズ変更を試せれる様にという事で仕様が決まるまでの過程です。

既に写真のこのエキパイはレゾネーター装着位置を変更する為に穴を溶接で埋めてますが、装着位置や容量によっても音量や音質だけでなくパワーカーブにも変化が出てくるんですよね。

個人的にはレゾネーターのエンドキャップが半球型した写真上のタイプを採用予定でしたが、このタイプは何故か毎回(過去にも)金属音を拾うので、見た目的には好きなのですが今回も早々に不採用という事になりました。

 

そしてベンチテストや走行時の音質を確かめる為にフィーリングテストを繰り返して出たグラフがコチラ。

 

前回のJMCA認証試験を受けた仕様より更に良いパワーグラフとなりました。

社内での計測では近接が85dB前後、加速は77dB想定です。

余裕を持って合格予定が、結果は近接:86dB(想定内)加速:79dB(想定外)と、合格したものの思ってた以上に加速走行騒音が大きい結果となりました。

 

近接に関して言えば、社内ではメーター読み5,000rpmで計測していましたが、認証試験ではプラグコードから回転を拾う為、実際の5,000rpmの時、タコメーターの場合5,150rpm強での計測となり、数値が少し上振れした事には納得が出来ますが、加速の方が意外な結果でした。

また結果よりも悪かったのが音質です。

4速40km/hからのフル加速して計測するのですが、金属的な音質で正直不快な音質に感じました。

ヘルメット越しにはあまり気にしてなくて、この日のテストライダーO氏も「そんな感じでは無かったけど」と試験後にコメントを頂きましたが、実際に通過音を耳にすると(。。。??)っていうのが感想です。

 

試験当日の帰りの道、前回の試験と同じ様にめっちゃ悩みましたね(笑)

合格してきたのですが何かね。。。って感じで次の日にテストライド、その回転域以外は心地良くてその点は満足。ブログでもその様な事を書いた気がしますが、次の試験は20日後という事で車両をお借りしていたF氏に「もう1ヶ月だけ貸して!もう1回、試験させて!」と哀願(笑)

同業の友人であり優しいF氏がOKをくれたので、試験に向け再びマフラーの改良を行う事に。

 

試したかった事があったので更にテストピースが増えました(笑)

穴径や装着位置を微調整します。そして音量を更に抑えつつパワーカーブにも少し変化が出ます。

 

ピークパワーこそ前回より少し控え目になりましたが、中速~中高速域に改善が見られます。

まぁ世間でいうところのトレードオフって事になりますが、言葉でいう程簡単ではなく、また今回はなるべくパワーカーブを維持しながら音質改善する事が目的だったので、狙った物でなく結果オーライです。

 

完成したのが試験3日前だったので、慌てて試験を受ける為のテストパイプ(製品仕様)を製作。

これ、試作で私が溶接しているのでアレですが、本当の製品仕様はこんな溶接ではございませんので念の為宜しくお願いします(笑)

 

肝心な試験結果は製品ページに掲載の通り、近接:85dB 加速78dB と、それぞれ1dB抑えて合格となりました。

 

XSR125に似合うスタイルをと考えて始まった今回のマフラー開発は、結果としてそのスタイルを殆ど変える事無くサウンドとパワーカーブを改善する事が出来ました。

 

写真では敢えて多くを見せていませんが、現在ご予約を頂いた皆様、そしてこれからご購入される皆様には、箱を開封した時に「このレゾネーターが役に立ったのか」という感じでエキパイを見て頂けたらと思います(笑)

こうして写真で見ると殆ど分からず何の存在感もみられませんが、今回のレゾ、本当に頑張ってくれました。

 

という事でXSR125マフラー開発ブログは完結したいと思います。

既にご予約頂きました皆様、本当にありがとうございます。

リリース日まで今しばらくお時間を頂きますが、到着まで今しばらくお待ち頂けます様、宜しくお願い致します。

 

さて本日から最大10日のGWに入られている方々もいらっしゃると思います。弊社も本日はお休みにを頂いていますが、営業を除き量産部隊は本日も頑張ってくれており感謝です。

 

長いGW休暇の人もそうでない方も、良い休日をお迎え下さいませ。

 

それではまたGW休暇明けに。

皆様こんにちは。

XSR125のマフラー開発ブログですが、続けて更新するつもりが量産部隊のお手伝いに追われ、更新出来ずで本日はもう水曜日。。。明日には続きを更新予定にしていますので宜しくお願い致します。

 

さて本日はゴールデンウィーク前の出荷に関してのお知らせになります。

 

弊社はこの週末(4/27~4/29)、そしてゴールデンウィーク休暇として(5/3~5/6)とお休みを頂きます。

休暇中は何かとご不便ご迷惑をおかけする事となり申し訳ございません。

 

来週4/30~5/2と通常出荷となっていますが、各卸商社様も同様に休まれる事になりますので、お客様のお手元に商品が届くのは4/30出荷分が最終になると思います。

また複数の卸商社様を介しての場合、ゴールデンウィー前にお手元に届かない可能性もございます。

 

今週に入り、休暇前のご注文を多く頂いている状況ですが、ゴールデンウィーク休暇中にマフラーの取り付けを考えられている皆様、必ずご購入予定の販社様への納期確認を宜しくお願い致します。

 

商品によっては在庫がタイトになっている場合もあり、納期確認の際、「在庫有」でも翌日以降のご注文の場合「在庫切れ」となっている事もあるかと思いますので、ご検討頂いている場合は早めの手当てをお願い頂けましたら幸いです。

 

在庫確認の際、各ショップさんに一斉に在庫確認を行われたりした場合、全ての納期返答を待っている間に在庫が完売になったという話もよく聞きます。

 

因みに弊社に直接納期確認を頂く事もありますが、弊社がお答え出来るのはあくまでも「弊社からショップ様へ出荷出来る見込みの日時」となります。

仮に明日出荷で明後日にショップ様へ届いた場合、そのショップ様が休暇に入られている場合は、出荷日に関係なくお客様へ商品をお届け出来ない事となります。

納期確認を頂く際は、必ずご購入予定のショップ様迄、納期確認頂けたらと思いますので重ねて宜しくお願い致します。

 

という事で休暇中は大変ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。

 

では。

皆様こんにちは。

5/10のリリース日が決まった後で話が前後しますので、開発経過を深掘りしながらなるべく一気に更新したいと思いますので宜しくお願い致します。※ここから長文失礼致します。

 

XSR125の車体を見た時、YZF-R125(MT-125)/YZF-R15とは車両の持つコンセプトが全く違う事からXSR125の車体にマッチしそうなショートオーバルサイレンサーを採用する事に決めました。

 

ですが。。。その構想はショートゆえにサイレンサー容量が小さい事から、最初に試作したサイレンサーから音量オーバーとなり、開発当初から既に危険信号が。。。(笑)

 

これはYZF-R125の開発の際のプロトタイプ(初期段階)のエキパイになりますが、触媒はエンジン下に配置しています。(まずはこのエキパイで開発スタートです。)

 

で、YZF-R125・MT-125/YZF-R15の最終仕様(製品仕様)がコチラになります。

ベンチテストを重ねていく中で、エキパイ管長や触媒位置が若干変更となりましたが、パワーカーブにも満足で上手く仕上がったと思います。

 

触媒はここです。試作初期よりは少し後方になりましたがエンジン下に配置しています。

 

触媒自体は消音目的では無いものの、装着位置次第では排気干渉を利用して消音機能に貢献させる事も可能で、触媒の位置次第で良くも悪くも性能面にも影響してくるので、ベンチテストでの結果から私は総合的に判断をする事にしていますが、これはあくまでも排ガス数値に影響が無い場合の話です。

 

現在に限った事ではないですが性能を担保する上で、排ガス浄化性能も含めてマフラー開発にはシャーシダイナモが必要で、その結果を踏まえて走行テストを行ない、マフラー開発を煮詰めるといった感じです。

 

そしていざテスト。サイレンサー容量の大きいラウンドタイプやSS-OVALタイプでは管長的にベストではありましたが、ショートオーバルでのベンチテストでは。。。

 

こんな悲惨なパワーグラフに。。。(笑)

ラウンドやSS-OVALタイプに比べて矢印部分の美味しいところが削られていますし、音量もこの時点でまだオーバーしてる状態です。。。

因みにこれでも最初のもっとひどかったパワーグラフからは改善してるのですが。。。

 

という事でベンチテスト結果から、触媒をセンターパイプ側に移動して削ぎ落とされたパワーを改善すべく、作業開始となりました。

触媒位置を後ろに持っていけたのは、エンジン下の触媒で排ガス数値が規定値CO:0.5に対してCO:0.1以下だった事から、そのマージンで触媒位置を後方に持っていけると判断したからです。

少しでもサイレンサー(内部構造)に近くなる事で消音性能にも有利に働かす事が出来る筈!です。

 

その結果がコチラ。

サイレンサー構造も小変更、音量も規制値内に入りその点まずは一安心。

それでも6,500rpm~8,000rpmまでは思う様に改善出来ず、先程の矢印の部分も削がれたままです。

 

今回開発して分かった事としてYZF-R15(国内仕様)の場合、比較的簡単にパワーが改善出来ます。

何をやっても綺麗なパワーカーブを描くというか、マフラー屋さんなら持ってるノウハウだけでそこそこしっかりしたパワーカーブが作れるのに対して、YZF-R125やXSR125のエンジンの場合、より良いパワー特性を引き出す事は本当にすごく苦労します。

これは有名各社さん一致の意見で、私も情報交換しながら「互いに苦労してるなぁ・・・」という事がヒシヒシ伝わって来ました。

 

たまに言われますが、シャーシダイナモがあれば簡単という事ではないんですよね。。。(笑)

私にMotoGP車両を与えられても速く走れないどころか恐らく大怪我すると思いますが(笑)、同じくシャーシダイナモがあっても結果を検証する能力が求められる仕事なので、機械があればという話ではないんですよね。。。

 

という事で作業はまだまだ続きます。

一度、排ガス性能を考えずにパワー特性に特化して管長を変更していきます。その結果がコチラ。

 

少しその兆しが見えて来ました。ノーマルより落ち込んでいた中速域も何とか見栄えして来ました。

一つ前のグラフもそうですが、黒丸の明らかにノーマルよりパワーが出てるこの部分、これこそが開発作業のモチベーションです。あとはパズルの組み合わせの筈。。。(笑)

YZF-R125の開発経緯から考えもおそらく方向は間違えていない筈!です。。。まぁそう思わないと心が折れますしね。。。そんな感じでいつも作業を進めてます(笑)

 

そうして更に仕様変更、見た目はほぼ変わらないので画像では判断つかないと思いますが。。。

 

そのグラフがコチラ。

ラウンド、SS-OVALタイプには少し見劣りしますが、コンパクトスリムなショートオーバルサイレンサー仕様としては上出来ですし、昔の雑誌みたいに各社一斉のパワーガチンコ対決企画があってもそこそこ自信を持って参加出来るでしょう。(そんな企画、二度とないでしょうけど笑)

 

そして1月のJMCA認証試験に。

その結果、加速走行騒音値:79dBに対して79.3dBで不合格。。。

 

帰阪中の車内ではその対策で頭が一杯でしたが2月の試験に向けては、見た目のビジュアルはなるべく変更せず、そのままいける方法を模索します。

 

その答えがレゾネーターでした。

音量を抑制出来る事は過去に採用したCB250R用フルエキゾーストで実証済みですが、装着位置と適切な容量次第でパワー特性にも良い結果が得られます。

この時はポジティブに、「更にパワー特性改善の機会が出来た」と素直に喜んでましたが、一筋縄ではなかなかいかず。。。

 

という事で続きは次回のブログで。

 

それでは皆様、良い週末をお迎え下さいませ。

皆様こんにちは。

 

まず最初にゴールデンウィーク休暇に関してのお知らせからになります。

4月27日(土)~4月29日(月)      土日祝・通常休業日

4月30日(火)~5月2日(木)      通常営業日(通常出荷)

5月3日(金)~5月6日(月)         ゴールデンウィーク休暇

5月7日(火)~                通常営業日 ※休暇中の受注分を優先出荷。

 

上記の通りとなります。

休暇中は皆様に大変ご不便・ご迷惑をお掛けしますが何卒ご理解頂けます様宜しくお願い申し上げます。

 

さて本題に入ります。

先のブログでご報告させて頂きましたXSR125用フルエキゾーストですが、沢山の反響を頂きありがとうございます。こちらのブログでも写真と共に紹介させて頂こうと思います。

 

【XSR125 (車両型式8BJ-RE46J) ショートオーバルフルエキゾースト】

[騒音データ]  近接:85dB 加速:78dB

 

・ステンレスサイレンサー仕様  品番LA2150JM  価格 62,000円(税込68,200円)

 

・焼き色チタンサイレンサー仕様  品番LS2150JM  価格66,000円(税込72,600円)

 

・F-BLACK サイレンサー仕様 品番 LF2150JM 価格 67,000円(税込73,700円)

 

となっています。

マフラー重量に関しましては純正が4.97kgに対してステンレス仕様・F-BLACK仕様が2.82kg、焼き色チタン仕様が2.62kgと、それぞれ約37~47%の軽量化を達成しています。

マフラー自体は純正よりスリム&コンパクトな事からマスの集中化にも貢献しますし、軽量化した事で車体の取り廻しや、操安性にも良い影響を与えてくれる事と思います。

 

本日、何気にJMCA認証プレートが来てるのか気になって、確認してみると来週火曜日に納入予定という事で、日本各地でモーターサイクルショーがあった事から、事務局も手一杯な感じでJMCA認証プレートも予定より遅れていましたね。。。既にプレートが届いているものと思っていたのでもし来週リリースなら間に合わないところでした。。。

 

前回のブログでもお伝えした通り、リリースは5/10となります。

ご予約に関しては直販でなく、バイク屋さんや各販社様からのご予約の方が各販社様独自のポイントサービスや取り付け費用に関する特典等もあるかと思いますので、バイク屋さんや各販社様でのご予約をお奨めしています。

尚、各販社様での製品ページ反映にはもうしばらく掛かるかと思いますので少しの間、お待ち頂けましたら幸いです。

 

今回は、仮にもし沢山ご予約が入った場合にも、しっかり対応させて頂ける様に準備しておりますので「仮に」ではなく、そうなる事を祈って皆様のご予約をお待ちしております(笑)まぁ、風呂敷を広げた時はそうならない場合が多々ありますけど。。。(笑)

 

これからリリースまでの間に開発ブログを完結させる予定ですが、過去のXSR125ブログを確認してみると、、これまでの開発経過を更新していた事に少しビックリ、今年に入りかなりバタバタしていたせいか、XSR125ブログを更新していた記憶が殆ど抜けておりました。。。私の記憶がヤバイですね。。。(イチから開発ブログを始める気でいましたので、拍子抜けというか助かったというか。。。笑)

 

という事で開発ブログはそこから製品化に至るまでの奮闘記(?)をブログで書いてみようと思います。

 

それでは本日はこの辺りで。

 

 

皆様こんにちは。

4月も第3週に入りますが、シーズンインを感じさせる一日でご注文頂きました皆様、本当にありがとうございました。

私も開発は落ち着いたものの、何だかんだバタバタしておりまして1週間ぶりのブログ更新となります。

 

さて大変長らくお待たせしました。『XSR125 ショートオーバルフルエキゾースト』ですが、5/10のリリースが決まりましたのでお知らせさせて頂きます。

 

リリース日に関しまして、G.W前のリリースにしたかったのですが、一部パーツの納期がギリギリになりそうだという事があり、ご注文頂いたものの万が一納期が遅れると、お客様に大変ご迷惑をおかけする事となりますので、ゴールデンウィーク休暇明けのリリースとさせて頂く事に決定しました。

 

先程ホームページの製品情報を更新したばかりで、各販社・各卸商社様に向けてのリリース告知は明日の予定になっています。

各販社様へ製品情報が反映されるのにはもうしばらくお時間を頂く事となりますので宜しくお願い致します。

 

※ 製品情報は下記をクリックしてください。  ↓↓↓

 

あらためてブログでも製品情報をご紹介させて頂きたいと思いますが、本日はリリース告知という事で取り急ぎご報告とさせて頂きます。

 

開発ブログも今週から更新予定です。

それでは本日はこの辺りで。