歌う人の音域やキーに合った曲を作る!! | 作曲家・田村信二のブログ

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1月26日に書いた『コンペに通る方法ってあるの?』


から、まだまだ続いています。



◯歌(メロディ)の音域が1オクターブ3音以内



これはコンペに限らずですが、


一般的な人の音域が、そのくらいに収めると


歌いやすいという幅です。



アイドルの場合は1オクターブ以内という


指定もあります。


もちろん、メロディの音域が狭くなる事で、


当然、曲の表現の幅も狭まります。


それを解消するためのの方法としては、


メロディの高低ではないところで、


表現していけば良いのです。


例えば、リズムだったり、アレンジの仕掛けだったり。

だからアイドルの場合、仕掛けが多く、

アレンジの凝った曲が多いと言えます。


このあたりは別の機会に詳しく書きますね。



具体的に “ 歌う音域 ” で言うと、


女性   ラ(A)~ド (C)  1オクターブ3音

男性   ミ(E)~ソ (G)  1オクターブ3音


になります。


数え方として、女性を例にとると、


ラ~ラで1オクターブになって、


それからラ、シ、ドと3音プラスして、


1オクターブ3音ということです。



ヒット曲のメロディを楽器で確認してみて下さい。


大抵の曲は1オクターブ3音に収まっています。


Misiaやドリカムといった、歌の上手い人は


それ以上の音域の曲もあります。


 

曲中でたまに出てくる裏声(ファルセット)は


それよりプラス3音や4音と


いったところでしょうか。


もちろんファルセットを使える曲、歌える人、


という時点でかなり歌える人という


ことになります。

あくまでもファルセット無しの実音で

考えていきましょう。



たまに、全く音域考えず、いい曲だから、


2オクターブくらいでも頑張れば出るだろう、


という人がいますが、それはNGです。


あくまでも歌う人が気持ちよく、無理なく


歌えるということを忘れずに。


そのためには、まずは自分で歌ってみて


気持ちよく歌えるかどうか、が判断基準になります。




ちょっと混乱しやすいものに、


曲のキーというのがあります。


音域という概念と全く別になります。

音域

カラオケなどで、自分のキーに合わせて、


+1やー2にしたり、しますよね。


上の男性,女性の音域は一般的なのもので、


これは人によって出る音域が様々で、


同じ女性でも、若干違ってきます。


男性ボーカルの歌の曲を、女性が歌う


場合は-5とか+6とかになりますね。


音域自体は変わっていないけど、


そのまま上にずらしたり、下にずらしたり、


しているだけなんですね。



集約すると、


歌う人の音域やキーに合った曲を作ること、



曲を作るときは


1オクターブ3音以内で作って、


最終的には、その歌い手が一番映えるキーに設定して、


完成させるということです。



早いもので、今日から2月、


2月4日は暦の上では立春になります。


まだまだ寒い日が続きますが、


今日も~~


Enjoy  your Life & Music!! 



【本日の逸曲】


マライア・キャリー音域  

驚異的な音域の持ち主、
くれぐでも真似して作らないように


断片ではなく、ちゃんと1曲聴いて頂きましょう。

完璧なデュエット。マライヤが美しい~。

Luther Vandross /Endless Love ft. Mariah CareyEndless Love ft. Mariah Carey