“ 切り口 ” を意識して曲を作る!! | 作曲家・田村信二のブログ

作曲家・田村信二のブログ

音楽制作もしていますが、音楽活動している人たちのステージアップをしていくお仕事をしています。YouTubeもご覧ください。


曲作りにおいて、

押さえておきたいポイント。



◯曲の “ 切り口 ” はハッキリさせる。



◯曲の “ 売り ” がある



 “ 切り口 ”というのは、着眼や発想の仕方、


ということです。


 “ 切り口 ” をハッキリさせる、ということで、


  その曲の“ 売り ”も出てきます。



自分の音楽の個性を出すことも大切ですが、


自分のオリジナリティは


ある程度、自然に出てきますが、



 “ 切り口 ” を考える場合は、


むしろ、どういった曲にするかという


工夫が必要になってきます。


そこに意識をフォーカスする必要があります。



それには、今までどれだけの良質な音楽を聴いてきて、


無意識に蓄積されたアイディアがあるか、


ということになります。



 “ 無意識に蓄積された曲のアイディア ” を


 “ 意識的にオモテに出す作業 ” をする。


ということですね。



少し難しくなってきましたね。




なぜ “ 切り口 ” が大事かと言うと、



メロディはド~ドの1オクターブ、12音


の組み合わせで作られます。


メロディの組み合わせは限られています。


既に50年以上も歌ものが作られている中で


出尽くした、という言い方は少しネガティブな


印象を与えますが、


大体のパターンは出揃っています。



特に日本人の琴線に触れるメロディは


ある程度、予想がつきます。



そういった背景の中で、曲の “ 切り口 ” によって、


同じメロディでも違った印象の曲に聴こえます。


 “ 別の切り口 ” を模索することで、

まだまだ別の曲が生まれる可能性がある

ということです。


これは時代が流れていく中で常に


意識していく必要があります。



曲の “ 切り口 ” はその曲が作られる


すべてに要素によって決定します。


歌詞、メロディ、リズム、コード、アレンジ、


楽器の音色、歌い方、声質、楽器構成、


曲の構成、個性的なギター等々、、、、


もっとあるでしょう。


合わせ技もあるので、表現は無数に存在します。



例えば、、、


歌詞を東北弁にして、


リズムは「チッ・チーチ」なジャジーで、


ベースもジャズっぽく、1拍ずつの生ベース。


曲の構成はAメロBメロの繰り返し、


歌い手は小学生。



みたいな、


あくまでも極端に例を出しました(笑)




“ 切り口 ”を連呼しましたが、


曲の個性、クセ、方向性、オリジナリティ、


と言い換える事も出来ます。


その中で、自分ならではの“ 切り口 ”


によって、オリジナリティのある曲になります。

切り口

枠を決めたり、何かを限定していくことで、


ユニークな楽曲に仕上がります。



曲という枠を越えるなら、


アーティストのユニークな衣装や演出なども、


ある意味にオリジナリティとう名の“ 切り口 ”


ですね。



曲を作る時にまず “ 切り口 ” から


入ってみてはいかがですか?



今日も~~


Enjoy  your Life & Music!! 



【本日の逸曲】


David Bowie /Starman

“ 切り口 ” を越えた個性爆発のデヴィッドボウイ。

曲もポップでいい。この曲が入っているアルバム「ジギースターダスト」はホント良く聴いた。