中宮温泉と言う所で
「サバイバルクッキング」と題して
イワナの掴み取りが行われました
テーマは「殺して、食べる」
石川県立 少年自然の家のスタッフが
サポートします
魚が逃げないようにします
その後 漁協から仕入れた
3年ものの養殖イワナを放流します
今回は30人の参加に対し
50匹を流しました
生きる事とは
食べるとは
命の繋がりとは
これを子供達に知ってもらいたいと言うのが
今回の最大のテーマでした
その後 手早く解体し、串打ち
3年生きてきた命を無駄にしない為には
頭から尻尾まで捨てる事なく
頂いて 血肉とする事が
命に対する尊敬であると
繰り返しメッセージが伝えられます
イワナは外敵からの防御や乾燥を防ぐ為
表皮にぬるぬるとした膜があります
軍手を使えば容易く握れてしまうのですが
それはイワナの考え出した防御機能に対して
人間が勝ちすぎてしまうので
フェアでは無いと言う考えから
素手による捕獲を試みます
名の通り 岩がトンネル状になっている
地形で身を隠しています
捕まえたら身をくねらせて逃げるので
すぐにバケツに
内臓を取り出し、
肉に残った“血合い”を指で刮ぎます
その後 喉の奥から串を差し込み、
上半分を占める肉に沿って通していき、
尻尾から貫通させて完了
あとは炭火でじっくり
一時間かけて塩焼きに
しげしげと眺めている子もいました
それにしても凄まじい形相
頭からガブリと 骨までカリカリ
シオが効いてる〜
ナイフではなく ちゃんとした柳包丁を用意
腹を尻尾側から喉に向けて割いたら
エラを掴み、一気に内臓ごと外します
その後 血合いを指で刮ぎ落とすまでは
概ね一緒
皮が剥けたら歯で咥えて
一息にビビっと皮をむきます
あとは尻尾側から骨に沿って
肉の部分を取り、
食べ易い大きさに切って完成
こうなると美味しそうで
複雑な感情と
人間の業を感じざるを得ませんでした
すぐ横にある足湯で暖まれる
最高のロケーション
白山中宮温泉にいらしてみては
いかがでしょう
1300年前の白山開祖の
泰澄大師が見つけたと言われるこの温泉
冬には猿も入りに来るそうです
続きます
湯沢トレッキング協会所属ガイド 高波太一