登山用語7「ガス」「ホワイトアウト」 | スキーと登山 髙波太一ブログ

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山とスキーのいろいろ

「ガス」とは
気体 を意味する英語です

山で発生する気体には
もや、霧、雲に加え
目に見えない硫化水素などの毒ガスがあります


これらの内
目に見えて視界を白く遮るものを
総称して山では「ガス」と呼んでいます


気象用語では
視界1km以上を もや
視界1km未満を 霧
高い所にあるものを 雲

と分けていますが山ではこれらは
渾然一体となり、いちいち1km未満だ、
以上だと測っていられないので
総称として「ガス」を用いています


ガスに周囲を囲まれたり
ガスの中に入る事を「ガスる」
または「ガスに巻かれる」

遠くからガスを確認する事を
「ガスってる」などと言います


「ホワイトアウト」とは
雪田や雪原にいる時
濃霧などの濃いガスに巻かれ、
視界が全て真っ白になり 方角も上下も
分からなくなった状態を言います

視界による平衡と上下感覚の補正が
突然無くなるので混乱を起こし、
方向が分からなくなります

よほどでなければ
しばらく立ち止まれば
また視界が開けるタイミングがありますので
そこで停滞、撤退、進行の判断を下しましょう

兎に角 現象が起きている間は
動かない事です
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手抜き!

次回は8
「スプーンカット」「雪渓トラバース」です

湯沢トレッキング協会所属ガイド 高波太一