JR西日本223系0番台 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

車内観察日記
いまや関西を代表する料金不要速達列車、新快速に使用されている223系。しかしそれは1000番台や2000番台であり、その発祥はこの阪和線・関西空港線で活躍する0番台です。正直、1000番台以降に関しては別形式としてもよかったのではないかと思う次第・・。現在新大阪-福島間の梅田貨物線、大阪環状線、阪和線、きのくに線で関空快速紀州路快速などで活躍しています。


221系から続いてきたアーバンネットワークの流線型先頭車、編成同士の併結時に大きな隙間が出来ることによる線路内への転落を考慮し、転落防止幌を取り付けた車両が急増しています。4両編成でどこに入るか分からないので致し方ない事情は分かりますが、せっかくの流線型が台無しになってしまったのは少し寂しいところではあります。


お、ぞろ目ですね。

車内観察日記
車内です。関西空港へ向かう乗客の大型荷物持込を考慮して、座席は1+2配置となりました。実際この線区を使用してみると、確かに大きな荷物を引っさげた乗客が多く感じました。まぁ当たり前ですが(^^;;

車内観察日記
ドアです。外側には半自動スイッチが設置されています。内側は化粧板を貼った窓の大きなドアで、全ての扉の上にLED表示機が設置されています。号車も表示できるものですが、いかんせん字が小さく、ドア上設置なので色々と見づらくなっているのが残念です。しかもこのご時勢に戸袋窓ですか(^^;;

車内観察日記
車内観察日記
車端部です。上が通常バージョン、下が優先座席バージョンです。ヘッドレストカバーを優先座席仕様にすることで区別しています。仕切扉はやや細長い窓の入ったものです。

車内観察日記
トイレのある車端部です。どういうわけでしょうか、1000番台よりも古い0番台に2000番台と同じようなトイレが設置されています。どうやらトイレの交換工事が行われたようです。同時に向かいの座席を撤去し、車椅子スペースとしています。注目は半自動ボタン。トイレの壁面に設置されています(^^;;

車内観察日記
最前面です。221系譲りの大型窓で、迫力ある前面展望が楽しめます。ただ、これまでに何度か言っていますが、曲面ガラスになっているため、曲がっているところをずっと見てると酔います。お気をつけください。

車内観察日記
天井です。ずっと続くラインデリアにカバー付きの照明と、関西を駆ける車両にふさわしい仕様になっています。実は、左右で吊革のバンドの長さや設置間隔が異なってるという地味過ぎる違いがあります。

車内観察日記
窓です。先ほども述べたとおり、戸袋窓が残っています。窓は各座席に1枚割り当てられており、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。

車内観察日記
それでは座席です。オールクロスシートとなっています。

車内観察日記
まず転換クロスシート。かつては中折れ機構のついたダブルリンク式の転換クロスシートだったのですが、折り返しが多いこの系列、破損も多かったようで、2000番台と同様のものが使用されています。座り心地はヘッドレスト部分が少々硬め、座面は平べったいもので、あまりポジティブな印象は有りません。

車内観察日記
1人掛けの転換クロスシートも交換がされています。形態的には上の座席を分断した形になりますね。

車内観察日記
ドア脇の固定クロスシート。こちらに関しては破損の心配性がないことから従来の座席が使用されています。座面からヘッドレストにかけて全て分離しており、そのかなり自然に設定されている座席形状と肘掛とテーブルがつく豪華仕様です。ですがやはり、戸袋窓の影響で駅に停まるたびに鬱陶しく感じます。

車内観察日記
反対側の1人用固定クロスシート。こちらは肘掛を両方とも使うことが出来ます。座り心地は転換クロスシートよりは安心することができますが、全体的に背が低いので、ヘッドレストの上端部分に頭が来てしまい、やや違和感を感じると思います。

車内観察日記 車内観察日記
車端部ボックスシートです。こちらは両側ともに2人掛け4人1組です。なにやらこのシルエットを見ていると姿勢が正しくなるような気がします(^^;; ちなみに、同じシルエットをしている京急2100形とは違い、こちらは座面は跳ね上がりませんので悪しからず(笑)

 

車内観察日記
ミニテーブルの大きさの目安。ペットボトル2本がやっと置けるくらいでしょうか。それでも設置されているのはありがたい限り。

 

現在、後述のモケット貼り替えが進んでいますが、こちらはその過渡期に見られたパターンです。

 

というわけで座席です。ヘッドレストカバーが1000番台以降で見られるベージュ色のものに交換されています。まぁ、色を統一した方が管理コストも下がりますわな。


元々のモケットが薄めの色合いということもありますが、ヘッドレストカバーひとつでえらく軽やかに見えますね。


向かい側の1人掛けです。


そう言えば的なものですが、中折れ機構を有していた先代座席では1人掛けの肘掛け部分に荷物を固定するためのベルトが設置されていたのですが、この座席ではしっかり(?)無くなっています。やはり、料金不要な上様々な移動需要に答える性格のこの列車において使用頻度が高くなかったのか、それとも存在が認知されていなかったのか…。


ドア横の固定クロスシート区画もご覧の通り。


続いてボックス配置区画です。


戸袋側の席にあるミニテーブルもバッチリ残っています。


優先座席バージョンも忘れることなく交換されています。

車内観察日記

225系登場以降、JR西日本では近郊型電車を中心にモケットの貼り替えが進んでおり、阪和線系統に関してもモケット貼り替えが進行しており、基本的に225系5000番台にあわせたものとなっています。


車内観察日記

というわけでまたもや座席です。こちらはまだヘッドレストカバーが変わっていませんが、そのうちベージュ色に変わることでしょう。


車内観察日記

そして1人掛け部分。


車内観察日記
最後にボックス配置区画です。触り心地は・・もう分りますよね(^^;; 225系0番台をご覧ください。


また、中央のドアの一箇所に、固定クロスシート背面を利用して非常はしごと非常灯が設置されています。

JR西日本で様々な兄弟が存在する223系の始祖である0番台。新系列225系が登場していますが、これからもまだまだ主力としての活躍が予想されます。