車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

元々伊丹を経由するはずだった神戸線の計画変更の贖罪として直角に建設された伊丹線。塚口駅では神戸線と(レール上)接続するため、大手私鉄鉄道法適用区間の最急カーブをもってゆっくりとホームに入線します。そうしてやって来たのが、この6000系です。

 

こちらのの6014F、元々は6024Fと併結した8両編成で宝塚線で走っていましたが正雀工場でリニューアルが実施され、伊丹線に活躍の場を移しています。6000系としては、6015F以来のリニューアル車になりましたね。

 

外観では行き先表示がフルカラーLED化されているのが変更点になるでしょうか。それにしても、ここへ来て6000系にリニューアルが行われたのが驚きです。10両編成の大幅減少で、これより新しい7000系増結車も余っているでしょうに…。

 

そうそう、6014号車は宝塚線で中間に入っていたため、転落防止幌を取り付けるための金具が残されています。不要と言えば不要ですが、撤去するほどのものでもないということですね。あと、連結器は塚口方がこの通り密着式連結器、伊丹方が自動連結器と前後で異なり、10両編成運用の事情を引きずっています。

 

で、側面を見ると…なんとビックリ、種別表示が埋められ、行き先表示だった部分だけが残されています。なお、同様の改造は(実質)トップナンバーの6001Fにも実施されています。

 

そしてこの通り、「普通」と「伊丹-塚口」を交互に表示しています。どうせ通常はこれと「回送」くらいしか表示しませんから、これで十分となったのでしょう。何やらのせでんの7200系みたいですね。


6012Fは数少なくなった乗務員室直後に小窓が無い編成です。

まさか小窓が設置されることなくリニューアルをされるとは、思いもしませんでした。そうこうしてる内に、別の事情でまた小窓が無い車両が出ることになりました。

 

車内です。…うん、パッと見は5000系リニューアル車以来続く色調の化粧板に変更され印象が変わっていますが、幾分簡易的なリニューアルになっているかと思います。

 

そして、こちらは元2200系として製造された6760号車です。この画像では分かりにくいのですが、後程違いに触れましょう。

 

ドアです。開閉ランプの設置と焦げ茶色木目調化粧板への貼り替えなどのメニューで、それ以外は特に変わらず。一時期ブームのように実施されていた窓の拡大・押さえのフラット化などはされていません。押さえのフラット化は引き込まれ防止の観点でもやるべきだとは思うのですが…そんなに変わらなかったのかな?

 

一方でこちらのドア。のせでんの7200系のように左上にLCDディスプレイが設置されています。箱が木目調化粧板仕上げとなっているのにこだわりを感じる一方、ドア自体は相変わらず開閉時にガチャガチャ鳴る仕様なのは変わりません。またこのLCDディスプレイも中央の2番ドアには未設置で、点対称に2箇所の設置に絞られています。

 

車端部です。化粧板の貼り替えのほか、非常通話装置がここへ移っています。慣れというのは恐ろしいもので、5000系のリニューアルで出た時には激しい色調コントラストにビックリしたものですが…。

 

優先座席とフリースペースを有する車端部です。こちらには消火器を収納していますが、サインは少々大人しいです。

 

最前面です。遮光幕は元々緑色だったはずですが、近年登場・リニューアルされた車両と同様の色調のものに交換されています。


小窓が無い6012Fの最前面です。こちらは塚口方の一般座席の区画です。やはり閉鎖的な印象は否めません。


そして伊丹方の優先座席区画です。この区画は暗くなってしまうことから、昼間の節電消灯をしても照明が消えないように設定されています。

 

天井です。6014Fとして登場した編成は元よりラインデリア装備となっています。カバー付きの照明やバータイプの荷棚などは変わらずそのままです。

 

一方こちらは元2200系の6760号車。冷房吹き出し口はスポットタイプで、ラインデリアはありません。この辺を揃えなかったのはやはり支線向けだからなんでしょうね。

 

窓です。阪急では新系列への置き換えやリニューアルでアルミ鎧戸の日除けは消滅傾向にありましたが、ここへ来てアルミ鎧戸を存置したままリニューアルしたパターンが初登場しました(※阪急グループでは北急8000形も該当)。阪急では最後まで残るアルミ鎧戸になりますでしょうか。阪急8000系などと異なり、中央の窓の固定化は行われていません。

 

座席です。ドア間の着席定員は8人で変わらず、そして座席形状もまさかの変わらず…。一時3300系5100系5300系が比較的簡易なリニューアルを実施していましたが、それでも袖仕切りは立派に肘掛けとしても使えるタイプに交換していました。が、今回はそれすらしないほどのお手抜き…いや、お手軽リニューアルです。

 

車端部の4人掛けです。そうそう、脚台のドアコックがある化粧板、何気に濃い化粧板が貼られてるんですよね。1000系もそうなのでそちらに合わせたと考えられますが、リニューアル車では初めてのパターンですね。

 

優先座席です。ワインレッド色のモケットで区別しております。ここには消火器が収納されておりまして、車外に張り出して設置しているため、車内側はフラットになっています。

 

フリースペースとセットになった優先座席です。これまで頑なに握り棒しか無かった阪急のフリースペースにして、やっとこさ非常通話装置が追加されました。やっぱり車椅子等の利用者としてはこの位置にある方が便利なんですよね、工事する側は配線とか面倒そうですけど。

 

最前面の2人掛け、こちらは塚口方の一般座席です。最近阪急では自動放送装置の設置が進んでいますが、この編成ではリニューアル後も自動放送装置は設置されていません。運転台にワンマン運転用機器が設置されたとのことなので、近々そういうことなんでしょうね。


こちらは伊丹方の優先座席です。座席形状はそのままのため、安定のスプリング感は健在な一方、薄く切り立った背ズリはさすがに改良して欲しかったです。まぁ、伊丹線の乗車時間にしてそれを求めるのは贅沢、だからこその簡易的なリニューアルとなったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「当初の想定から変わり果てる」ということはいつの時代でもあるものですが、この車両もまたそのひとつ、115系の1400番台、1100番台、1600番台という3両全ての番台区分が異なるD編成の中の一形態です。

この編成は元々伯備線用に登場した6両編成の1000番台でした。1400番台は、その6両編成を4両編成へ短縮する際に不足した先頭車を捻出するため、姫路方から三原方へ方転させた車両の番台区分となっています。

で、もっともクセモノなのが、反対側のクモハ。1600番台を名乗っており、4両編成から更に1両減らした3両編成に短縮するにあたり、中間車を先頭車化した際に発生した番台区分となっています。

加古川線に渡った103系3550番台に共通した貫通型低運転台の先頭車改造で、その姿から「妖怪ぬらりひょん」と言われることもあります。朝夕ラッシュには本来の姿、6両編成に増結して走ることもあります。

車内です。体質改善工事N30が実施されており、登場当初から大幅に印象を変えています。この画像は1600番台、やはり奥の違和感は半端ではありません。

ドアです。体質改善が実施されてもステンレス仕上げのままとなっています。床付近は注意喚起のために黄色のマットが追加されています。

車端部のドアです。こちらはどういう訳か車端部側の戸袋窓が埋められています。あ、そうそう、ドア横には半自動ボタンが増設され、半自動扱い時でも楽々開閉出来るようになっています。

車端部です。寒冷地を走るため雪切室を設けたスタイルで、当初はロングシートだったようですが、現在はクロスシートが置かれています。仕切り扉は窓が拡大されたスタイルで、見通しが格段によくなっています。一番従来よりも変わっている区画かもしれませんね。

優先座席を有する車端部です。ステッカーやヘッドレストカバーで区別していますが。それ以外は一般座席区画とそう変わりません。

トイレを有する車端部です。向かい側はフリースペースとなっており、編成内で一番床面積が広い区画となっています。

最前面です。こちらは比較的原型に近い前面を持った1400番台のものですが、かつて存在したロングシートは全て消えており、広い立ち席スペースになっています。車掌台側に機器を追加したためと思われ、側窓も埋められていますね。これ、最低限でも2人掛けロングシートをどちらかに設定出来なかったんですかね?

そして一番のミステリースポット、1600番台の最前面です。中間車を先頭車化するにあたり、費用を極力ケチって改造した結果、なんと仕切りが完全に仕切ったものではなく、上部が筒抜けになった仕様で出てくることとなりました。何ともやっつけ仕事感が漂います。増結時は往来が可能で、連結面・及び乗務員室がやや高い位置にあることから、段差の坂には注意喚起としてオレンジと黄色のゼブラ塗装が施されています。

天井です。N40のようなスッキリしたものではなく、中央の冷房ダクトが大きく張り出しております。ただ荷棚はアーバンネットワークで見られる、前飾りがついたカッコいいタイプです。吊革は丸型、設置数は少なめです。まぁ座席の持ち手もありますから、補助的なものということですね。

窓です。ドア間は二段窓を2枚、両端は戸袋窓という配置は昔から変わりません。下段はツマミが撤去され、開閉出来ないようになっています。

私が一番ビックリしたのは地味ながらここ。一部の日除けが225系などのような軽やかに上下出来るタイプに交換されているものがありまして、持ち手が金属になっているのがそれです。227系500番台の影も忍び寄るなかで、ささやかな改造がちょっぴり嬉しかったり。

座席です。まずは大半を占めるクロスシートからまいりましょう。ドア間は転換クロスシートが3脚、ドア横の固定クロスシートが2脚配置されています。

まずは転換クロスシートから、見てからに形状に工夫が無いそれは、大量製造を念頭に置いた工数の簡略化・コストの削減の結果生まれたものとも言えます。そりゃあ、セミクロスシートよりは居住性は格段に上がってはいますが…。

で、窓割りはセミクロスシート時代から変わっていないため、こんな修行席があります。ドア横が戸袋窓ということを考慮すると、非ボックス区画で眺望が良いのは1列のみなんですよね。

続いてドア横の固定クロスシートです。

転換クロスシートよりは座面が奥に腰掛けられるようになってそうです。しかし、せっかく転換しない区画なのですから、もう少し背ズリに工夫といいますか、小マシな形状にしてくれてもいいのに、とは思います。

優先座席はヘッドレストカバーで区別しています。ここでは1列4席のみの設定ですね。なお窓側に肘掛けも無ければミニテーブルも無し、全区画共通でこれです。初めて窓側肘掛けを省略した223系2000番台は、窓枠下辺に肘を置けるという合理的発想でやっていましたが、この車両のようにやれ戸袋窓だの修行席だのがあるような環境では、肘掛けくらいは設置してほしいものです。その代わりでもないですが、座面と壁面との隙間にスペーサーが入っています。

車端部のクロスシートです。ドア側が固定クロスシート、妻面側が転換クロスシートという珍しい配置をしています。ドア側は戸袋窓が埋められて閉鎖的ですが、223系2000番台以降の車両ではそれが標準になってしまったので、何を今更…な話ではありますね。で、窓側には何やら気動車のような配管が通っています。全ての115系に見られる訳ではなかったような?

反対側を。通常ここには妻面にも固定クロスシートを設置してボックス区画とするのがセオリーです。そうならなかったのは恐らくここのせい、配電盤の点検蓋がある関係で、ここを転換可能にしておかないと蓋が開けられないからでしょう(他の区画は…配置を揃えたから…?)。私の記憶では、かつて通常営業時には転換機構がロックされていたように思うのですが、毎回解除が面倒だったんですかね?

こちらが優先座席。それにしても…ドア側は戸袋のためにほぼ景色が見えない修行席、妻面側もこの向きでは足元狭すぎで別の意味で修行席、反対に転換すればボックス区画と、価値観次第では座れる以外のメリットが何もない、誰も得しない区画なんですよね、ここ。

トイレと…乗務員室背後にロングシートが無いため、編成唯一ここにだけ存在するロングシートです。ロングシートは2人掛けで、袖仕切りが肘掛けを兼ねた板と立ち席とを仕切るためのパイプが組み合わさったタイプです。パイプがやや外側に曲げられており、肘を置く余裕を持たせてくれたのは配慮の賜物ですね。座席は座面は程よいスプリングを感じられるソレですが、背ズリは相変わらずクッション性ほぼゼロで板みたいな感じです。トイレは和式、結局洋式改造されることなくここまで来ちゃいました。

最後にトイレ横のフリースペースです。握り棒と、壁面にスッキリ収まったヒーターが付帯設備です。









北陸新幹線も2024年にはついに福井県は敦賀まで到達し、それより前に開業した並行在来線もすっかり地域に馴染んで来ている感もあります。そんな並行在来線のひとつ、富山県区間を担当しているあいの風とやま鉄道では、JR時代より列車本数の増加を図った一方で1列車あたりの連結両数を減少させたことで、積み残しを発生させることもある状態となっておりました。

そんな状況の解消と、開業時に継承された国鉄型車両413系の置き換えのため、あいの風とやま鉄道となってからは初の521系の新製車両が投入されています。

このグループは1000番台を名乗っており、外観は521系0番台の後期グループとほぼ同じ仕様ながら、種別表示幕がフルカラーLED化されています。

有料快速列車、「あいの風ライナー」にも運用されており、種別表示も幕時代のデザインを極力踏襲しています。このグループの増備による増車・増便や新駅の開業で乗客も増えていることから、521系としては初となる中間車の増備も計画されているそうな。

車内です。ちょうどJR西日本で言うところの521系0番台スタイルから227系スタイルへ移行する過渡期にあたるデザインとなっています。

ドアです。こちらは中央のドアで、両側に補助椅子が設置されています。ドアの両端にはイエローラインが入れられ、握り棒も濃黄色で塗られています。しかしその握り棒は設置位置は低めながら長さが短く、咄嗟の時に握れないケースがあるように思います。

両端のドアです。整理券方式のワンマン運転に対応しており、整理券発行機が備えられています。LED表示機はこのグループからは千鳥配置となり、設置数が半減しています。ええ、旅客案内上は両側にあった方がいいとは思います。

ドアは半自動式、車内の右側には広告枠と一体となった開閉ボタンが設置されています。

車端部です。こちらは泊・市振方でございます。仕切り扉はJR車に合わせた仕様のステンレス仕上げ、ちょっとギラつきが過ぎます。左側にはワンマン運転を考慮してか妻窓があります。

トイレを有する車端部は高岡・倶利伽羅方となります。各車端部に共通ですが、非常通話装置と消化器がそれぞれ備えられています。

天井です。このグループの大きなオリジナリティはここでして、照明カバーが廃止され反射式のLED灯が備えられています。これ以降に登場した227系などのJR西日本車は、天井部材の見直しの上で直管式のLED灯となっていますが、個人的にはイタズラに光が直撃しないこちらの方が好みではあります。吊り革は濃黄色で径が太いJR西日本仕様です。

窓です。0番台と同じく、223系由来の窓割構成となっています。ドアから二枚目の窓に関しては換気のために開閉が可能となっています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプで、軽い力で動かせることが出来ます。

座席です。ドア間は223系2000番台から続くクロスシートを採用しています。まずはこちらの転換クロスシートからまいりましょう。

背ズリは相変わらずの扁平さで工夫もへったくれも無いのですが、座面はJR車と比べるとやや沈み込みが感じられるものとなっています。登場時期的にまだそこまで時間が経ってないということもありそうですが、このクッション性をいつまで維持出来るか見ものではあります。願わくばこの座面状態を維持してほしいですね。

続いてドア横の固定クロスシートです。

こちらも見た目によらず程よく座面が沈み込みますが、それだけに背ズリのダメさ具合が引き立ちます。転換の必要が無く消耗も比較的しないのですから、223系1000番台くらいは形状に工夫をしてほしいものです。

優先座席はヘッドレストカバーで区別してます。近年増備が進むJR西日本車と同じデザインで、0番台のカバーとはデザインが異なります。

中央のドア横にのみ存在する補助椅子です。ロック機構も存在し、朝夕ラッシュ時にはロックされます。

開いてみました。相変わらず大穴があいた仕様で、座れれば良い程度のものでございます。

両端のドア横には整理券発行機がありますが、ICOCAの導入も進む中で現状では使われていません。

最前面寄りのドアは戸袋部分が車内側に張り出しているため、補助椅子の設定がありません。1人用くらいなら設定出来そうですが、そんな中途半端なことしないんですよね。

車端部の優先座席のロングシートです。こちらも袖仕切りが大きい以外は321系由来の駄席…と思いきや、背ズリはその通りですがこちらも座面のクッション性が改善されており、多少沈み込むようになったことから座面高さが少し軽減されたように思います。

そして向かい側。こちらは妻窓が無い一方で、非常通話装置や握り棒、消化器が設置されています。

トイレです。バリアフリー対応で、扉はボタンによる自動式です。

向かい側のフリースペースです。握り棒、消化器、非常通話装置が備えられています。荷棚は立ち席利用を想定してやや高めに設置されています。

和歌山の有田といえば、みかんを思い浮かべる方も多いと思います。そんなみかん畑の中を走っていた有田鉄道の車両が、ここ有田川鉄道公園に保存されています。

 

今回紹介するのは、富士急行から譲受したキハ58003です。富士急が国鉄線への直通急行を運転させるために導入したキハ58系に準じた仕様の車両で、塗装も国鉄急行型に準じています。車両番号がオレンジなのが特徴でしょうか。国鉄線が電化されたことで用途を失い、ここ有田鉄道にやって来ました。

 

その昔、JRから部品取り用に購入したキハ58(もちろん車籍なし)を連れて、JRに乗り入れたなんてファンキーな事件もやらかしたことがあるそうですね(やらかしたのは別のキハ58001だそうですが)。このキハ58003、樽見鉄道からやって来たレールバスに主力の座を奪われて最後は予備車となり、一応は廃線まで車籍は有していたそうです。

 

廃線直前はエンジンの状態が非常に悪く自走出来ないほどだったものの、廃線後に開業した有田川鉄道公園で動態保存されるにあたり外板の再塗装とエンジンの整備が実施され、一度は自走可能になったそうです。ただ、今は再び自走出来なくなったようです。幕は「快速」、あの路線長にしてどこに停めるのでしょうか…。また「きのくに」のヘッドマークが付いていました。

 

ドア横のサボには富士急時代に付けていたであろう急行「かわぐち」のサボに、なぜか吹田の「吹」…。

 

それでは参りましょう、まずはデッキ、ドアからです。座面のマットはオリジナルのものでしょう。片開き式のドアの下には丸い窓が付いており、暗くなりがちなステップの明かり取り窓になっているようです。なお、このキハ58003は両運転台、仕様としてはキハ53に似ていますが、トイレはありません。

 

車内です。手前がゴチャゴチャしているのはこの際見逃していただくとして、終始私鉄在籍車両ながら、完全に国鉄急行型車両の雰囲気です。

 

デッキとの仕切りです。仕切り扉もありますが、動態保存の体験乗車では開けたままで運転されます。SOSのステッカーが何だか今風ですが、ここへ来てから貼られたものなんですかね?

 

で、ゴチャゴチャした出入り口側。こちらには行き先表示が入れられています。そうですね、湯浅まできのくに線へ直通していた訳で…その際にやらかしたんでしょうね。

 

天井です。非冷房で、涼は扇風機と通風器、窓からの風から取り入れることとなります。この扇風機、仕様をキハ58に合わせているため、私鉄車両ながら扇風機にはJNRマークが入っています。生涯私鉄の車両としては中々珍しいのではないでしょうか。

 

窓です。一段上昇窓で、駅弁も買いやすかったことでしょう。そうそう、窓上の荷棚ですが、立派な「網棚」です。かつては急行型車両もこれだった訳で、貴重なアイテムが残っているものです。

 

柱には帽子掛けと扇風機のスイッチがあります。ボタン、緑色なんですね。

 

両運転台で戸袋を付けるだけの余裕が無かったためか、デッキ仕切り際の座席の窓は戸袋窓になっています。

 

座席です。国鉄型車両で共通的に採用されたボックスシートが並びます。

 

窓側にも肘掛けがあるところが急行型車両らしいですね。また持ち手はカマボコ型、全国的に絶滅危惧種になっており貴重な存在です。短時間でもこれを体験出来るのは嬉しい限りです。

 

窓下にはテーブルと灰皿。有田鉄道に来てからも、喫煙は可能だったのでしょうか。

 

デッキ仕切り際の座席は座面幅が狭いため、窓側の肘掛けが省略されています。ご丁寧に省略の必要が無いはずの反対側の座席まで…ボックス内で格差を付けないようにするためなんでしょうね。

 

で…1区画はこのようにぬいぐるみで溢れています。荷棚にまで現場猫がいますが、明らかに危険行動してるっす。

 

もうひとつのボックスには、四国の急行列車のヘッドマーク等の品々があります。

 

反対側には、今や過去のものになったアイランドエクスプレス四国Ⅱのヘッドマークや、肥薩線の急行「くまがわ」のヘッドマークもあります。肥薩線、何とか頑張って復旧してほしいものです。

 

見切れて見えなかったので…北海道の夜行列車、「まりも」のヘッドマークも。でっかいですなしかし

 

その他、特急「あさしお」のヘッドマークもあり、更に謎の「無限」のヘッドマーク…時代に乗ったんでしょうね。

 

そしてそして、こっちはとっ散らかってますが、座席横幅も狭ければ目の前はボックス背面という2人掛け、いわゆるS席です。進行方向だと向かい側に人は座ってこないものの、シートピッチも狭いので居住性が良いとは言えない区画です。

 

乗務員室にもなんと「消毒ヨシ」の表示…(笑)

 

さて、ここから少しオマケ、乗車編です。きっぷはホームの前に有る鉄道交流館で購入することになります。発車の10分前からきっぷの発売が開始されます。

 

乗車体験の時刻表は、こんな感じ。12時台は職員さんの休憩もあるので運転が無いですが、それ以外の時間は10時半から15時までの間、30分間隔での運転です。

 

ホームには様々なヘッドマークが展示されています。

 

なお現状ではこのキハ58003は自走不可能なため、ディーゼル機関車の動力を得て走行しています。なお、サービス電源用のエンジンはどこかから持ってきたのか不明ですが作動はしてるようです。

 

その牽引・推進を担当するディーゼル機関車には、なぜか「あさま」のヘッドマークが取り付けられています。

 

体験乗車の折り返し駅は、かつての有田鉄道の終着駅、金屋口駅です。

 

ホームにあった、普通運賃表。JRに乗り入れていたこともあったので、様々な行き先が入っています。

 

ディーゼル機関車を単体で。これ、反対を向いていればスッキリするのですが‥。

 

連結面もこの通り。連結器にはアダプタがついているんですかね?

 

こう見ると、当時の雰囲気がよみがえる方もいるかと思います。

 

体験乗車を終えて金屋口駅方面へ歩いてきました。空き地には枕木や踏切信号・標識など、鉄道関連のアイテムが色々立てられています。

 

その横には、現在の本業・バスの廃バス停が立っています。その敷地内はバスの駐車場になっています。

 

再び鉄道公園に戻りまして。動態保存車以外にも、いくつか静態保存車もおります。

 

正面には屋根が付けられたSLもありますね。

 

更に、体験乗車ホーム向かいにある鉄道交流館には、和歌山県の鉄道に関する遺産が多数展示されています。有料ですが、中々面白いものがあります。

 

で、「こんなところに残っていたのか!」な、381系のグリーン座席です。壁にしっかり付けられているのでリクライニングは出来ませんが、「体験着席」は可能でございます。

 

更に、普通車座席やパンダシートもあります。「パンダシート」は白浜駅だけの残存と、思うことなかれ。

 

 

 

 

 

 







大阪市内からの手頃なハイキング地として能勢妙見山があります。能勢電鉄の妙見口から阪急バスに乗ると、同社が経営する妙見の森ケーブルカーに乗り継ぐことが出来ました。この1号車には「ほほえみ」の愛称が付きます。

 

対となる2号車は「ときめき」という愛称が付きます。なおこのケーブルカー、全国に2本しか存在しない標準軌のケーブルカーだったりしたのですが、山上で展開するレジャー事業が安定的な収益を出せなかったことを理由に廃止となってしまいました、残念でなりません。まぁ、公共交通機関で行くには色々と乗り物を乗り継ぐ必要があり、移動距離の割に所要時間がかかり過ぎるというのも一つの理由だったでしょう。せめて、能勢電がケーブルの真下くらいにまで伸びていれば便利だったのですが‥。

 

車内です。こちらは1号車の「ほほえみ」で、外観に揃えて青系の色使いです。階段状なのはケーブルカーではお馴染みですね。

 

そしてこちらが2号車の「ときめき」です。対して赤系の色使いですね。

 

ドアです。後々気付きましたが、こちらは降車側のもので、乗車側は折戸となっています。

 

最前面です。運転は頂上側にて行うため、左側にあるのは運転席ではなくあくまで保安要員の方が座る乗務員席で、ハンドルブレーキが設置されています。

 

天井です。照明はカバーが掛かった蛍光灯で、鉄道車両によくある細長いそれではなく、豆電球タイプのものが付いています。なお非冷房です、夏は窓からの風が涼となります。

 

その窓です。二段式で、下段は開閉可能です。乗車時間も知れているので、日除けはありませんね。

 

座席です。クロスシート配置で、ほとんどの席がボックスシートとなっています。座り心地だとかはこの際気にしなさんな、数分で終点ですから…。この手の車両にしては、シートピッチが広めですね。

 

係員席の向かい側は展望席となっております。そう言えば、この手の座席としては珍しく肘掛けが付いていますね。

 

「ときめき」の座席です。モケットの色以外は特に変わった点はありません。






 

念願の環状運転が始まり新たな交通の流れが出来た札幌市電、主力の一角として活躍しているのが3300形です。330形を車体更新したもので、形式だけ見れば×10した単純なものです。90年代によくある車体の見た目によらず、床下からはバリバリ吊り掛け駆動音が聴こえてくるのが路面電車の恐ろしいところです。更に前照灯や行き先表示がLED化されてるんですよねぇ(笑)

 

車内です。地下鉄が独自路線を突っ走る中、路面電車は現実的というか、各地の路面電車とそう変わらない印象を与えます。

 

ドアです。入口の中扉はオフホワイトの化粧板が貼られた片開き式で、さすがに時代を反映してか足元にはステップがあります。ポラリスやシリウスが登場してもなお、まだまだステップ付き車両が幅を利かせております。

 

出口の前扉は折戸式となっております。窓は二枚で一枚に見えるようなデザインにしていますね。

 

運転台です。仕切りはやや右側に寄せて配置しており、出口の幅を確保しています。均一運賃ということもあってか表示機の類はありませんが、視覚的に次駅案内はあった方がいいと思うんですよね。

 

天井です。ラインデリアはありますが送風機能のみで、冷房はありません。昨今は札幌の夏ですら暑くなってるでしょうから、その内冷房化されたりするかもしれません。照明はカバーの無い蛍光灯が間隔を空けて設置されており、夜間は少々暗く感じる場所があります。吊革は五角形、優先座席部分のみ濃黄色になっています。

 

窓です。二段式ですが、黒いサッシで目立たなくしています。下段は固定式、上段は横スライドで開閉することが出来ます。降車ボタンは太い柱の部分に設置されていますね。

 

ドアを挟んで向かい側ですが、窓が運転台部分にまでかかっています。

 

座席です。オールロングシートで、心ばかりの座面クッションに切り立った背ズリ、座り心地に多くを求めてはいけませんが、路面電車にそれを求めるのも野暮ですね。袖仕切りはいずれもパイプ構成ですが、入口ドア付近は縦方向にも伸びて握り棒としての役割を果たしているものの、出口ドア付近はこの通り三角形を描くようなデザインです。座ってる側にも立ってる側にもメリットゼロなんですよね、この形状…。

 

優先席は入口ドア付近を指定しています。片側2席分で、背ズリにビニールのカバーを付けて区分しています。

 

車体の製造はアルナ工機、ナンバープレートに阪急を感じますね。

 

雨が降りしきる中、黙々と札幌の足として走り続けます。

 

 







 

長崎市の観光・通勤通学の足、長崎電気軌道初の超低床車両として2000年代に導入されたのが3000形です。アルナ車両のリトルダンサーシリーズで、長崎電軌初の連接車両でもあります。

 

車内です。今でこそ全国的に超低床車両は増えつつありますが、長崎ではこれより前は最低でもひとつはステップを上がらないといけなかった訳で、それが無くなったということで大歓迎されたことでしょう。三連接車体で、機器の関係から座席配置はセミクロスシートとなっています。

 

ドアです。こちらは入口の両開き式のプラグドアで、出口は片開き式となっています。窓が非常に大きなものになっており見通しが非常によく、「Lavew」や「あおによし」もビックリです(笑) 床には矢印が貼られており、奥に詰めてほしいという意図が感じられます。

 

最前面です。低床でも、さすがにここから車椅子で出ることは出来ません。とは言え、運転台との仕切りは右側に寄せて配置されており、降車をスムーズにしています。その仕切りにはLCDディスプレイがあり、運行上の案内を流しています。

 

天井…というより、ドアのメカニカルな構造が気になりますね(^^;; 照明はカバー付きのものとダウンライトの2パターン、黒の握り棒に白い吊革…に長い吊革はバンドが黄色になっていたりと、さまざまな色が混在しています。

 

窓です。二段窓で、下段は固定式、上部は横引き式で開閉可能です。

 

座席です。まずはロングシートからですが、後述するクロスシートと部品を共通化させています。ドア横に関しては跳ね上げ可能な構造になっており、座面が少し簡易的なものになっています。なお、この向かい側のロングシートは2席が跳ね上げ可能で、車椅子スペースにすることが出来ます。

 

先頭車ブロックの2人掛けです。クロスシート背面部分は少し隙間があり、買い物帰りに荷物を置いたりも出来ます。座り心地は見ての通り、多くを求めてはいけません。薄いクッションに高めの座面、ちょっとでも座れればオーケーみたいな感じです。

 

続いてクロスシートです。輪軸部分のタイヤボックスを活用する形で設置されており、副作用的にセミハイデッキ化されています。背面には持ち手が付いており、加減速・カーブの多い路線で重要な掴まる場所を提供しています。ちなみに、その後ろ、最前面には一人掛けロングシートがあります。ただでさえクロスシート配置で着席定員が減りますので、何とかして座れる人を増やそうとしたのでしょう。

 

出口手前の1人掛けクロスシートです。ここは前面展望席にもなっていますね。窓下の黒いフイルムは‥スカートの方への配慮なんでしょうねぇ、多分‥。


 

 

 

 

 

 

 

 








 

愛媛県は松山市内で路面電車を走らせている伊予鉄道。そんな伊予鉄道の路面電車で最古参を張っているのがこのモハ50形の51号車です。

 

最古参にも関わらず「みきゃん電車」として体を張っており、この通り最新鋭5000形とも行き交います。

 

という訳で車内です。モハ50形は大半がアイスグリーンの化粧板を採用していますが、この車両は木を多用した仕上がりとなっています。青い座席モケットともマッチしており、昔ながらの路面電車の姿を伝えています。

 

ドアです。こちらは中扉、入り口のものとなります。片開き式の塗りドアで、足元にはステップがあります。ステップの縁にはイエローラインがありますが、この辺りは安全志向と言えます。

 

出口の前扉、前側のドアです。路面電車の前ドアの構造については各社で何だかんだ苦労しているところがあるようですが、ここでは左側へ開く引き戸を採用しています。ええ、これが無難と言えば無難ですね。

 

ステップをクローズアップ。昔から乗られている方も思っていたとは思いますが、やっぱり段差の高さ、中々の大きさですよね。停留所側を嵩上げするくらいしか解決方法が無さそうですが…。

 

乗務員スペースです。路面電車らしく中央に配置しており、その部分にのみ仕切りがあります。広告枠にはみかんの広告が入ります。

 

左上にはナニワ工機のメーカーズプレート。今はアルナ車両という社名になり、リトルダンサーシリーズを製造しています。

 

上部にはナンバープレート、各種禁止事項のプレートがあります。

 

運転台です。高速で走る地方鉄道法の電車と比べると、幾分スッキリしていると思います。何より速度計が無いのが今の時代を考えるとすごい。

 

座席は客席とは異なりワインレッドのモケットとなっています。背ズリはほぼ無きに等しく、バーにモケット張りのクッションを巻いた程度です。

 

天井です。レトロなスタイルが吹っ飛ぶほどのデコポン(^^;; 旧型車両ですが冷房化されており、吹き出し口が中央に等間隔で並びます。

 

吊革もこの通り、留め具にみかんがついておりまして、交互にみきゃんもいますね。

 

窓です。床もそうですが木を多用しており、ミトーカデザイン等では出せない、年月が積み重ねた味を出しています。

 

日除けは青い生地を使用したロールカーテンタイプです。爪を引っ掛けるタイプですが、さすがに車体にガタが来ているかカーテンレールが歪んでいるようで、昇降に難がある区間も散見されます。

 

ボタンはこの通り。押す部分が大きくなった現代のボタンに押し慣れた方には逆に新鮮かもしれません。

 

最後に俳句ポスト。松山市は何気に俳句を推してるんですよね。







雪が多い北海道にも低床車両の波、函館市電に登場した超低床車両が9600形です。

 

2両1編成で、一応時刻表にも充当電車が記載されており、狙って乗車することも可能です。

 

「らっくる号」の愛称があります。この愛称、実は全編成に貼り付けられているわけではありません。

 

車内です。ロングシートを主体にしていますが、車体幅のせいか床面積はあまり広くない印象です。

 

ドアです。入口側は引き戸式で、完全なステップレス化を実現しています。これまでステップを上がらないといけなかっただけに、乗車時のスムーズさは乗降時間の短縮にも役立っていることでしょう。

 

出口のドアは折戸式です。窓は大きく取られており、降車時のホームを確認出来るようにしています。

 

最前面です。運転台は中央に配置されていますが、仕切りは右側へオフセットされ、左側は運賃箱で仕切っています。ロングシートがドアギリギリまで伸びているからでしょうか。

 

天井です。冷房改造された車両たちと比べると、吹き出し口がスッキリしています。照明はカバーの無い蛍光灯が並びます。

 

窓です。一応二段式、上段はスライドして開閉可能となっています。なお日除けは省略されています。

 

座席です。こちらは10人掛けです。2人ずつモケットが区切られており、真ん中にはポールも有ります。

 

ドア横の4人掛けです。ここは制御機器でも入っているのか、スロープとなっており、手前側の席は少し違和感を覚えそうです。

 

奥には車椅子用のスロープが格納されているようです。いくら低床化されても、ホームと電車との間には隙間がありますからね。

 

ドア向かいの折り畳み座席です。跳ね上げると車椅子スペースに変わります。

 

ドア横には車椅子固定用具があるのですが、ここに固定すると入ってくる人の邪魔になりそうです(^^;;

 

最後に展望席とも言えるクロスシートです。窓側からは何とか前面展望が可能です。

 

 

 

 

 

 

 





叡山本線の単行運行を支えている700系。その内のデオ731号は、「ノスタルジック」という昭和をイメージしたデザインに改装されていましたが、2024年度にリニューアルが実施され再デビューを果たしました。

その名も「ノスタルジック改」、この車両以前に出ていたリニューアル車をベースにしてスカートの設置や灯具・行き先表示のLED化が実施されたのに加え、大きな前照灯が上部中央に設置されました。そう言えば、ワンマンの表示が消えていますね。

側面には叡山電鉄の文字が金色で入れられておりまして、レトロ感を出しています。

車内です。カラーコード自体はリニューアル前を引き継いでいますが、ノスタルジック感はリニューアル前の方がよく出ていたように思います。それは、恐らくこの車両が末期とは言え昭和の生まれであり、そこに少しのテイストを加えるだけでそれらしくピッタリとハマったということがあると思うのです。今のこれは、どうしても「それっぽくした」が強いんですよね。他のリニューアル車が同じようなスタイルで出て来てしまい、違いを見いだせなくなってしまったのも大きいかと思います。

ドアです。他のリニューアル車は二段窓にして実質的に下部まで窓を広げて展望や採光を拡大させたものでしたが、この車両に関しては下部は従来通り化粧板が貼られています。デザイン自体は共通なのか、窓が化粧板に変わったような見てくれをしています。そうそう、この車両の開閉チャイムはちょっと衝撃的なんですよね(笑)

最前面です。ドアもそうですが、木目調の化粧板で固めています。ほぼ全駅が対向式ホームのため、左側に運賃表示機や運賃箱が置かれています。

天井です。リニューアル車として機能的にはよくなったと思いますが、シルバーが大半を占めた色調はノスタルジック感ほぼゼロ、茶系統の吊革と暖色系の照明でしかそれを感じ取れません(笑) 吊革は優先座席上は黒系のバンドに赤の吊輪と留め具を使っており、長さも少し他の区画よりも長めに設定されています。

窓です。二段窓から一段下降窓に改められ、こちらもどちらかと言うとノスタルジーよりも先進したポイントになるかと思います。日除けはフリーストップタイプのロールカーテンで、緑系の生地を使用しています。

中央の窓は相変わらず固定式です。少し柱が太く、緊急用のボタンが設置されています。

座席です。出町柳方を向いて左側はズラッと20人掛けとなっています。これまでのリニューアルでも見られたバケットタイプのロングシートで、背ズリの切り立ち具合は気になるものの、短時間乗車で多くを求めるでもないですね。

向かい側を優先座席側から。優先座席は黄色のモケットで区別しています。そうそう、袖仕切りは朱リニューアル車と同じ、半透明の板のタイプへ戻っています。

フリースペースです。握り棒、ヒーター、非常ボタンと、必要な設備は揃えられています。

乗務員室との仕切りの右上を見ると、車番とリニューアルを担当した阪神車両メンテナンスのステッカーはありますが、故武庫川車両のメーカーズプレートは剥がされてしまってますね。

木目調の車両が増えてしまったばっかりに、ノスタルジック感が薄れてしまったのは少し残念ですが、叡山本線の主力として、これからの活躍を期待します。