裏磯は江ノ島の西側にある磯の釣り場で、湘南では数少ない本格な磯釣りが楽しめるポイントです。
裏磯に行くには山越え(島越え?)が必要ですが、湘南の釣り場では特に青物の回遊が多いため、カゴ釣り、ショアジギングのシーズンになるとマズメ時には入る場所が無いほど賑わいます。
5月頃からイワシやワカシ、サバが釣れ始め、8〜9月頃からイナダやソウダガツオも釣れるようになります。
場所の割には青物の回遊が始まると朝早くから沢山の釣り人が集まりますよ。
近年高水温が続いており、少数ながら冬〜春の時期でもイナダやワラサが回遊してくるようになった。
良型のシーバスやカサゴが釣れるポイントでもあります。
裏磯の釣り場情報
【アクセス】
片瀬江の島駅から徒歩30分くらい
江ノ島の駐車時から20分
裏磯への行き方・ルートですが、弁天橋を渡って江ノ島へ入り、正面に見える鳥居をくぐってスロープ状の坂道を登ると右手に交番が見えてくる。交番の先に細い道があるのでこの道を道なりに進むと、商店が並ぶ道のT字路に行き着くので、このT字路を右に曲がり少し階段を登り進むと神社が見えてくる。
神社の奥まで進み左に曲がると先に裏磯へ降りれる長い階段が見えてくるので、あとは下まで階段を降りれば裏磯に到着する。
江ノ島入り口から裏磯までの所要時間は20〜30分ほどかかるが、山越えが必要な割には裏磯は年配の方も多く、沢山の釣り人が訪れるだけの価値はある釣り場と言える。
●弁天丸
夏期には弁天橋手前から裏磯の船着場まで運行している弁天丸を利用すると、約5分ほどで裏磯と陸地を行き来できる。
筆者も帰りは弁天丸を利用している。帰り道の急な階段を登らずに済むのは嬉しい。
弁天丸の運行は午前10時からで料金は400円となる。
【裏磯で釣れる魚】
シーバス、クロダイ、メジナ、イシダイ、サンバソウ、マダイ、ウミタナゴ、スズメダイ、オヤビッチャ、アイゴ、ボラ
イワシ、サバ、ワカシ、イナダ、ワラサ、ソウダガツオ、ショゴ、シイラ、ダツ、サヨリ
カサゴ、メバル、アイナメ、クジメ、ハタ、アナゴ
ヒラメ、マゴチ、カレイ、シロギス、イシモチ、ハゼ、ゴシキハゼ、メゴチ、ネズミゴチ、ベラ
ウツボ、アカエイ、ドチザメ、ヌタウナギ、ゴンズイ
【釣れる季節】
春
シーバス(スズキ)、メジナ、イナダ、ワラサ
カサゴ、クジメ、ベラ
メジナ、クロダイ
シロギス、カレイ
夏〜秋(6〜11月)
シーズン、クロダイ、メジナ、イシダイ
イワシ、サバ、ワカシ、イナダ、ソウダガツオ、ショウゴ、カマス
カサゴ、イシダイ、ウツボ
冬
クロダイ、メジナ、クジメ、カレイ
裏磯の釣り場とポイント
ショアジギングやカゴ釣りで青物を狙うなら大平・ボラ場、大黒の鼻が人気だ。
ウキ釣りでクロダイ、メジナを釣るなら割れ磯や魚板岩の先端が人気。
●裏磯入り口
階段の先に見える海に突き出た磯が大平で、左側には「魚板岩」がある。
大平・ボラ場(稚児ヶ淵)
稚児ヶ淵とも呼ばれる出島のように海に突き出た磯で、釣り人の間では右側が「ボラ場」、左側が「大平(おおだいら)」と呼ばれる。
大平・ボラ場共に青物釣りのポイントであるが、ボラ場よりも大平の方が、より外洋に面しており仕掛けを流しやすいなど有利な点が多く、カゴ釣り師に人気がある。
大平とボラ場は平坦で釣りがしやすい環境だが、両方とも満潮になると足元に波を被ることも多く、岩の表面には苔がビッシリと生えていて非常に滑り易くなっているため注意が必要だ。
外洋に面した大平の方が波の影響を受けやすい。
大平
外海側に位置する大平は潮回りが良く、青物や回遊魚と呼ばれるイナダとソウダガツオの回遊が多いポイント。
カゴ釣りやショアジギングを楽しむ釣り人に人気があり、青物の回遊が始まると入りきれないほど釣り人が集まる。
大平はドン深で磯の手前から水深が急に深くなっており、直ぐ手前で8mほどあり、30mくらい沖で12〜14mほどの水深がある。
沖は砂地のため投げ釣りに来る人多く、裏磯はシロギス釣りのポイントととしても有名。水深が深いのでシロギスが釣れ始めるのも早く、冬近くまで釣ることができる。
大平の手前10mくらいは根が入っていおりカサゴやタコも狙える。
ボラ場
ボラ場も大平と同様に足元から水深が深く青物がよく釣れるポイント。釣果的に大平と比較して大きな差があるわけでもなく、こちらもカゴ釣りとショアジギングのポイントとして人気が高い。
空いていれば投げ釣りも可能ですし。ボラ場はカサゴの魚影も濃いので、胴付き仕掛けで足元を狙うと数が釣れるはずだ。
青物シーズンのボラ場・大平は大賑わい!
大平とボラ場なら遠投しなくとも近場で青物が釣れるため、カゴ釣り初心者でも気軽にサバやイナダ、ソウダガツオを釣ることが出来る。
湘南でも青物の回遊数はトップクラスなので、青物を釣るなら裏磯一択といっても良いくらいだ。
裏磯で釣れる青物は5〜7月は10〜30cmほどのサバやワカシがメインになり、8〜11月は30〜45cmのイナダやソウダガツオがよく釣れる。
カゴ釣り/ウキサビキ釣りで40cmくらいまでのイナダを釣るならハリスは3号が基本。沢山釣れる場合やサイズが大きいようなら4号ハリスでも良いのですが、仕掛けの太さは道糸の号数より少ないようにしましょう。
ショアジギングで使うメタルジグは50〜70mmくらいの大きさは使用頻度が高い。
ワカシやソウダガツオ、カマスを釣るならより小さなメタルジグやジギングサビキの使用も検討しよう。
●裏磯のご当地ルール
裏磯でカゴ釣りをする場合、混雑時に釣り場を最大限に利用するためのご当地ルールが存在する。
上流側に仕掛けを投入したら、流れていくウキに合わせて下流へ一緒に移動する。
磯の端まで来たら回収してコマセを詰めたら、また上流側から入れ直す。
両軸遠投カゴ釣りをするベテランの常連さんは、より外洋側に近い「大平」を選択している。遠投するとイナダやワラサが釣れる確率が高くなるそうだ。
裏磯はイシダイも釣れるポイント
たまにイシダイ狙いの叔父さんが来ており50cmくらいのイシダイを釣り上げている。
年に1〜2匹釣れたら良い方だと言っていたが、それでも手軽に行ける磯からイシダイが狙えるのは非常に珍しく貴重なポイントである。
話を聞いた叔父さんはエサに採取してきたカラス貝を使用していたが、時々砕かれたサザエの殻も落ちている。
大型のイシダイを釣るのは宝クジに当たるようなものではあるが、サンバソウ(イシダイの子供)であれば、胴付き仕掛やカゴ釣りで磯際を狙うと比較的容易に釣ることができる。
トウロウ
大黒の鼻
大黒の鼻は船着場の目の前にある小場所で、先端には鉄格子で塞がれた3つの四角い穴(生簀?)があり、先端付近は見た感じコンクリートで作られているようだ。
ほどよく足場が高めで波を被り難いのも嬉しいポイント。
海底は船着場にかけて浅くなっており、船着場にはゴロゴロと敷石が入っている。
裏磯でタコを狙うなら船着場の護岸とワンドは必ず確認しておきたい。
大黒の鼻はショアジギングや投げサビキを楽しむ人が集まるポイントであるが、大平とボラ場にカゴ釣り師が増えてくると、場所を追われたルアーマンは仕方なくココに入るようだ。
割れ磯
割れ磯に行くためには船着場の右側から傾斜の付いた岩場を歩いてい向かう必要があるが、ウキ釣りのポイント
割れ磯は船着場のようにワンドになっており、割れ磯の周辺ではクロダイやメジナが釣れる。
丁度島の影に位置しており、波や風の影響を受け難いのでウキフカセ釣りにおすすめ。
ただし足場は低く足元は波で濡れている。船が通ると足元は波を被るので、荷物は一段高い岩の上に置くようにしよう。
陸地には海水が流入している大きな凹み(穴)がありオキアミをネットに入れて溶かしたり、ストリンガーに繋いだ魚を入れて置くなど役に立つ。
松ヶ崎
割れ磯からさらに奥へ進んだ場所で、境川からの流れがぶつかる位置関係にある。雨の後は濁りやゴミの影響を強く受けてしまう。
投げ釣りでシロギスやイシモチが狙える。
魚板岩
ブラクリや胴付き仕掛けでの探り釣り、サビキ釣りやウキ釣りが楽しめる。
沖に見えるのがバカ島で昔はよく渡船で登ることができた。
クッツキバカ
クッツキバカは名前の通り 非常に狭い釣り場で、先端には2〜3人程しか入れないが、必ず誰かは入っている人気のポイント。
イシダイ釣りやウキフカセ釣りでクロダイ、メジナを釣る人に人気だ。
この辺は根が荒いので魚とのやり取りでは注意しよう。
左側はワンドになっており表磯と分断されている
根はキツイが良型のメジナ、クロダイが潜んでいる。
橋が有れば良いのにと思うが、駐車場が近い表磯から歩いて行けると弁天丸が儲からないのかな?
神奈川県でも有数の磯釣りスポット「裏磯」に釣りに行ってみよう。
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