【早産児の死亡】ハイリスク新生児であり、無呼吸状態を放置。 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

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【オンライン処方】

 

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匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

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お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 
  
 

 

〈生殖関連の裁判例〉

 

2回流産歴がある、

不育症女性

 

3回目妊娠出血が続き

妊娠32週で、

大量出血破水

 

 

緊急帝王切開で生まれるも、

新生児死亡

 

 
  
 

 

 

サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

 前回までのまとめ

 

 

⬜︎ 女性Aは、

昭和24年8月15日生まれ

 

 

⬜︎ 昭和54年・55年に妊娠して、

2回とも流産

 

 

<3回目の妊娠>

 

昭和58年

2月14日 Y病院受診

妊娠の診断 (予定日10月6日)

 

2月17日 出血

2月19日 出血

Y病院入院

安静・黄体ホルモン療法

 

 

3月3日 出血が止まる

3月11日 退院

 

3月16日 再度出血

 

4月28日 流産の危機を脱する

 

 

7月17日 出血

7月18日 「切迫流産」の診断

 

 

7月22日 多量の出血

前置胎盤・胎盤早期剥離で入院

 

 

7月31日 出血がおさまる

 

 

8月3日 外泊許可 

8月4日 自宅で出血

8月5日 病院に戻る

 

8月12日 出血が止まる

 

 

【 8月16日 】

1:15 出血

20:50 破水・多量の出血

 

【 8月17日 】

0:35 手術室に移動

1:32 帝王切開で女児出産

32週6日 2320g

 

 

〜15時間半の飢餓時間を作る〜

 

17:00

テスト哺乳 ブドウ糖5% 5cc

 

20:00

ミルク5cc

 

23:00

ミルク5cc与えるが、飲まず

 

 

【 8月18日 】

0:00

ミルク5cc

 

3:00

ミルク5ccを与えたが、

吸う力が弱く、

飲んだ後に口・鼻にチアノーゼ発現

 

→ 足裏と背中を触って刺激し改善

 

 

3:00〜3:30

他の新生児にミルク

 

 

3:30

無呼吸・チアノーゼを発見

気管内吸引・酸素投与し、

医師を呼ぶ。

 

 

3:55

回復しないまま新生児が死亡

 

   

 

 

 32.夫婦が裁判を起こす

 

 

⬜︎ 女性Aと、その夫が、

生まれた新生児の死亡について

裁判を起こした。

 

 

⬜︎ Y医師看護師長の、

過失(注意義務違反)を主張。

 

 

⬜︎ 女性Aに2730万円、

夫に850万円、

の損害賠償を求めた。

 

 
 

 33.夫婦の主張①

 

 

 ⬜︎ 出生した新生児は、

低体重児の早産児であるうえ、

母体は切迫流産と前置胎盤を合併し、

かつ、高齢出産だった。

 

 

⬜︎ これらから、

ハイリスク新生児に該当する

と主張。

 

 

⬜︎ さらに、

Y病院には、

ハイリスク新生児を、

十分管理できる設備がなかった為、

転送すべき義務があった

と主張。

 

   
 

 34.ハイリスク新生児とは

 

 

松山地方裁判所平成7年1月18日判決

(判例タイムズ881号238頁)

 

 

⬜︎ まずは、裁判所は、

本件の新生児が、

ハイリスク新生児の範疇に入るか

と検討した。

 

 

 

⬜︎ 裁判所採用の、

ハイリスク新生児の医学的情報は、

以下となる。

 

下三角

 

☑︎ ハイリスク新生児は、

生命・予後への危険性が高い

 

 

☑︎ 出生後、ある一定期間、

観察を必要とする新生児である。

 

 

☑︎ ハイリスク新生児は、

最初に明らかな疾患がなくても、

仮死

RDS(呼吸促迫症候群)

動脈管開存症

無呼吸発作

感染

低体温

低血糖などを合併し、

新生児死や、脳障害に陥りやすい

 

 
 

 35.ハイリスク新生児の認定

 

 

⬜︎ ハイリスク新生児の判断は、

以下の要素で判定される。

 


 

【1】生まれた時の体重での診断

 

・「低出生体重児」:2500g未満

・「極小未熟児」:1500g未満

・「超未熟児」:1000g未満

 

 

生まれた時の体重が低いほど、

未熟性が高く、

子宮内発育不全の程度が重症で、

死亡率や、

致命的な疾患の発狂率の高い為、

ハイリスク新生児とされる。

 

  

【2】在胎週数での診断

 

・「早産児」:37週未満での出産

・「過期産」:42週以上での出産

 

未熟さが原因で起こる問題や、

胎盤機能不全の問題が、

起こり得るので、

ハイリスク新生児とされる。

  


  

【3】妊娠・分娩

 

・妊娠歴に奇形がある場合

 

・妊娠歴に染色体異常などの、

遺伝性疾患を疑わせる既往がある場合

 

・母親が高齢(特に35歳以上)

 

 

これらの既往や状態がある方には、

異常出生が起こる可能性があるため、

ハイリスク新生児とされる。

 


 

⬜︎ 次のうち、

【1】出生体重と【2】在胎週数から、

判定されるハイリスク新生児が、

最も頻度が高く(人数が多く)

リスクとなる要素も多い傾向にある。

 

 
 

 36.裁判所判断とリスク認定

 

 

⬜︎ 裁判所は、

本件の新生児が、

ハイリスク新生児の範疇に入る

と認定した。

 

 

⬜︎ 新生児の死因について、

在胎週数と体重が少ない

ハイリスク新生児の場合、

無呼吸発作がしばしば見られる。

 

 

⬜︎ 無呼吸の状態を、

そのまま放置すれば、

死亡したり

不可逆性の脳障害が起こる事がある。

 

 
 
続きます。
 
解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

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