開会から30分ほど遅れてしまい、新宿駅東口から現場に向かったのですが、紀伊国屋書店を少し行ったあたりからすごい人でした。
ビックカメラの横。
「沖縄の民意を無視するな!」というプラカード。
まさに正論です。
昨年12月の沖縄県知事選挙において、明確に辺野古への基地移設はNOとの沖縄の民意が民主主義・デモクラシーの形をとって表明されたのに、それでも辺野古への基地移設を強行し続ける永田町・霞が関の中央政府・安倍内閣は、もはや民主主義体制であるとはいえず、北朝鮮や中国、かつてのソ連のような独裁国家・全体主義国家としかいいようがありません。
なんか見覚えのある三色旗を発見しました。
これは創価学会の旗でしょうか。全国の創価学会信者が安保関連法案を通そうとしている公明党に反対して、なかには反対デモに参加する人も出ているという新聞報道などは本当なのですね。
支持母体のこういう動きを与党の一翼である公明党の山口氏らはどう考えているのでしょうか。
まあ一般の国民としては、政教分離原則違反(憲法20条、89条)の公明党と創価学会には、お互いに潰しあって共倒れになっていただくのが一番ベストですね。
ようやくデモの前のほうの、各大学有志の旗が掲げられているあたりまで来たのですが、ここから先は本当に人でぎっしりでした。
なお、ここまで脇の歩道を歩いてくる途中は、各大学の大学生の方々が演説をしていました。ところが、各大学有志の旗がみえるところまできて、国会議員の政治家の方の演説に替わりました。(誰とはあえて申しませんが、いつも襟のとんがった、「2位ではダメなんですか?」の女性の方です。)
私個人としては、政治家の方の演説よりは、大学生の方々の演説のほうが、誠実であり、かつ聞きやすさを感じました。「自分が勉強しているのは労働法です」と述べた方は、そのうえで憲法の基本にたってコンパクトにしっかりとした安倍政権批判を行っていました。
一方、女性政治家の方の演説は、無駄話ばかりで、TVのバラエティ番組にでも出演しているような、いかにも「有権者の心を掴みたいです」という下衆な欲望が露骨にあふれる感じで、引く思いでした。
本日は新宿のデモに行ってみて、そこに参集している人々の予想以上の多さと熱気に、安保関連法案と安倍政権に反対する国民の多さを改めて感じました。
また、これも思ったよりも、メディアで大きく取り上げられているSEALDsの世代の方々だけでなく、中高年、そしてお年寄りの年代の方々も非常に多く参加されていることも、本日行って知ることができてうれしいことでした。
若干懸念していたのは、新聞、雑誌、ネットのニュースなどをみていると、今年になってあたりから、反安倍政権のデモの話題となるとSEALDs一辺倒となっている感があり、逆に彼らのように若くなく、学生でなく、おしゃれでない国民・市民はデモに参加できないのではないか、あるいはSEALDsのデザイナーのデザインしたあの独特のプラカード以外を掲げようとする国民・市民は彼らによって、デモの場から排除されてしまうのではないかという懸念でした。
たしかに伊勢丹前に用意された仮設のスタンド前にはSEALDsとおぼしき若者が多くいましたが、しかし圧倒的に多くの参加者は、うえでも記したとおり、さまざまな年代の、さまざまな雰囲気を持つ国民市民でした。
そして、このブログ記事の冒頭に掲げた写真にもあるように、黒の太いマジックペンで手書きで「ノーモア安倍」と大きく書いたプラカードを掲げる壮年の男性もいました。(個人的には、パソコンでデザインし、プリンターで印刷したものより、こういったもののほうが心に響きます。)
このような様々な世代、様々な立場の国民・市民がデモに参加することは、安倍政権への反対運動に厚みを与えるものと思われます。
■参考・安保関連法案などに関する他のブログ記事
・武藤貴也・自民衆院議員、SEALDsを「自己中心的、利己的考え」と批判し炎上
・違憲審査制度があるので憲法学者や国民は憲法その他の法律問題を判断できないか?
・安倍政権の憲法上のクーデターに対して日本国民が闘っている|英インデペンデント紙
・【安保法案】砂川事件/違憲の指摘に対し政府が反論の見解を発表
・安保法制に対して憲法審査会で学者3名が「違憲」と明言/国民安保法制懇が声明
・片山さつき氏の天賦人権説否定ツイートに対する小林節慶大名誉教授の批判
・自民党憲法改正草案を読んでみた(憲法前文~憲法24条まで)
・自民党憲法改正草案を読んでみた(憲法25条~憲法102条まで)
■参照
・新宿で安保法案反対集会 雨の中、歩行者天国埋め尽くす|朝日新聞
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