ルイ「Are you ready?」

伊麻「どろっぷゆあがん!」

ル「分かった、分かった…やぁ、チャン・ルイだよ。」

伊「イマダヨー」

弥生「弥生です…不定期更新ブログですが、今回は半分ブログ主の気まぐれでの特集となります。

まず、本日ですが…

先日ブログ主とFacebookで友達になった張民光/ジョー・チャン氏の誕生日です。

射撃業界の大物にして、傑作ガンアクション映画に携わってきた匠でいらっしゃるだけでなく、ド落ち目のにわか警察映画オタクであるバカブログ主と友人になってくださる器の持ち主。

今後もそんなジョーさんのご健康とますますのご活躍を願い…。」

三人「生日快樂!

 

弥「さて、今回はそんなジョー・チャンさんの代表作とも言うべき映画を紹介したいと思います。こちらです。」

「槍王/ダブルタップ」(2000年 ロー・チーリョン監督)

 

(ストーリー)

リック(レスリー・チャン)はIPSC(国際実用射撃)の香港チャンピオンだったが、現在は一線から退き、競技銃(レースガン)専門のガンスミスとして生計を立てていた。

ある日、恋人のコリーン(ルビー・ウォン)から、友人の警察鑑識員ヴィンセント(ヴィンセント・コク)を紹介され、射撃を教えることになる。

しかし、そんなリックに対し、重案組の刑事で射撃インストラクターでもあるジョー(ジョー・チャン)が横槍を入れてくる。

その一方で、ジョーの同僚ミウ(アレックス・フォン)は、リックをよきライバルと思っており、彼を次のIPSC大会へと誘う。

 

大会当日。

リックとミウは次々と標的を正確に狙い撃ち、上位争いを繰り広げる。

しかし、最終決戦直前で事件が起きる。

ミウたちの同僚であるユー(チャン・モンワー)が、株投資に失敗したショックで銃を乱射し始めたのだ。

ユーを射殺して止めたのはリックだった。

精神科医の診察後、リックはコリーンに、ユーを撃った時、喜びの感情を覚えたと語った。

 

3年後、ホテルでG4の人員と警護対象が殺傷される事件が発生。

犯人は被害者たちに非常に素早く銃弾を撃ち込んでおり、射撃のプロではないかと見られていた。

また、警護対象は富豪のヤン(フォン・ベイ)が関与しているとされる汚職事件の証人だった。

やがて、疑惑の目は、ヤンと繋がりのあるリックへと向く。

警察はコリーンを、エアガンの不法改造及び所持という別件で逮捕するが…。

 

弥「今は亡き哥哥(コーコー)・レスリー・チャンの晩年の代表作の一本にして、実在する実用射撃競技・IPSCを題材にした珍しい作品です。」

ル「この映画、元々の企画は、IPSC香港大会で二度チャンピオンになったジョーの経験・葛藤から始まっている。

射撃競技でペーパーターゲットを幾度となく狙い撃ってきたジョーだが、そのうち、『もしも自分が人間を撃つことになったら』と悩み始める。

例えば『武装強盗団に遭遇した時、相手に向けて発砲できるか?』といった具合に。

ジョーのそうした葛藤のようなものが、この映画を製作する上でのヒントになったと言われている。」

弥「当然ながら、射撃指導は今までの担当作品以上に気合の入ったものとなっています。」

主演であるレスリーさんとアレックス・フォンさんを始め、レースガンを持つ役者さんたちは、ジョーさんによって射撃技術を仕込まれています。

これにより、トレーニングや大会のシーンを、非常にリアリティ溢れるものに仕上げています。

ジョーさんの本領発揮といったところでしょうか。流石です。」

ル「ただ、映画が後半に行くにつれ、それを生かした描写が減ってしまっているのが、ちょっと残念なんだけどね…。

それと…映画の中のジョーがかなり意地悪な役回りだったりするw・・・」

弥「でしたね…もうちょっと良い人の役でもよかった気もしますけどね、ジョーさん…。

それはそうと、いつもだったら、登場する銃器類を可能な限り詳しく紹介するのですが、今回は簡略化したいと思います。というのも、出てくる銃の殆どがM1911タイプのクローンカスタムで、どこの会社の何というモデルかまでは把握できていないので…。」

ル「リックがメインで使うのは、スチール仕様のモデル(STI?)にC-MORE?のドットサイトが付いたもの。

この場面でのレスリー、ホントに怖い。嬉しそうに『バンバン』言っていたかと思いきや、

悶え苦しんだり…この演技力は映像で見てもらった方がいいだろうね。」

弥「一方、ミウ刑事はステンレスモデルのM1911を使用。ジョーによると、13ポンドのリコイルスプリング入りとのこと。

ヴィンセントはスチールスライド+ステンレスフレーム仕様…。

 

この他にも、様々な1911が登場します。

 

1911以外の銃器はと言いますと…

重案組の刑事たちがコルト・ディテクティブの後期タイプ…

捜査に加わっているG4人員がグロックを使用。G4仕様ということで、テープが貼ってありますね。

あと、SDUも一瞬だけ登場するのですが、残念ながらこの後全く出番なし。

リックと対決してほしかったんですけどねぇ…。」

ル「ボコボコの返り討ちにされたかもよ?」

 

弥「というわけで、編集時間の都合で、今回はここまでにしたいと思います。

皆様、読んでくださり、多謝。」

ル「Thank you.」

伊「バイバイ。」

「前回の続きです。今回は完全にネタバレになるのでご注意を。

危機に見舞われながらも、何とか愛車のタクシー(EK系シビック・フェリオ)共々乗り切った主人公。
ところが、わが家へと向かう途中、道路工事に突如遭遇。避けようとして道から転落してしまう。

こうして、主人公が生死不明のままという不穏なエンディングとなります。
まさかこんなラストになるとは…普通にハッピーエンドで終わっても良かった気もしますが、どこまでもひねくれた?展開を貫き通しましたね…。

序盤から登場していた二代目シビック・フェリオのタクシーが、ラストで破壊されます。
主人公から『阿弟(アディー)』と呼ばれていましたね。
見ての通り、元はシルバーからの再塗装車です。
茂みに突っ込んだ際は、一見、そんなに壊れていないように見えますが、足周りには確実にダメージが入っているはずです。
しかし、後のカットではフロントをわざわざ潰したような状態にしてありますね。
そして、年式的には何と最大でも5年落ちという早さになります。
EK系は2000年まで生産されていたので、撮影時はおそらくギリギリ現行型だったはずです。

不人気車だったとも考えにくいですし…。

本作での破壊は以上です。

最後は…宮沢りえさんで〆。ではまた、再見。」

「弥生です。前回に引き続き、『運転手の恋』の破壊シーンを紹介していきたいと思います。

 

事故を頻発させる主人公の同僚のタクシードライバー。
タクシー(B12系サニー4ドアセダン)は橋桁に衝突したり、露店に突っ込んだり、終いには側溝にはまり、引き上げられる。

主人公の運転手仲間のキャラ紹介のためだけに、B12サニーが執拗に破壊されます。
おそらく、全部同じ個体でしょう。最後はあちこちぶつけて凹み歪んだせいで、窓も開かなくなったという設定です(笑)
このサニーも、台湾では『ユーロン(裕隆)321』として現地生産されていました。
最大で13年落ち程度でしょうか。グレードはおそらく、廉価版のSTDだと思われます。
 

次回も本作から破壊を紹介します。」