ほんとのことを隠してる | miyuki-manmanのブログ

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最近、「男性保育士の女児着替え」問題が取りざたされてる。

一番多いのが男性による(と思われる)「性差別だ」的な意見。

「そんなこといってたら子どもを預けられなくなる」という

切羽詰った保護者の意見もある。

 

 

当該の千葉市熊谷市長いわく

「社会全体のダイバーシティー(多様性)推進には、女性だけでなく男性が少数派になっている職場の見直しも必要と感じ、男性保育士の勤務環境の整備やキャリア拡充のために策定した。同時に、『男性保育士に着替えやおむつ交換、プールの授業をしてほしくない』といった保護者からの要望に保育所が応じている実態を知り、保育を預かる立場としては容認してはならないだろうと、専門職としての位置付けに基づき、男女を問わない保育を行うことをプランに組み込んだ」 

 

ちょっと旧いデータだけど、女性保育士43万人に対して

男性保育士は約22,000人。

看護師の世界も比率的には似たようなものだ。

男性保育士や男性看護士が肩身の狭い思いをしてるのは

よくわかってるが、果たしてこれは性差別なのか?

 

性差別というからには、男性保育士全員がいわれのない

不公平感を社会的に抗議してきた事実があるはずだ。

黒人差別然り、女性差別然り、部落差別然り・・・、

被差別者たちは不条理に涙を流し、暴力に耐え、

あるいは生命を奪われても声を上げてきた歴史がある。

男性保育士に関してはそういう事実はまったく見当たらない。

歴史が浅い、仲間が少ないということはあるだろう。

それを差し引いても当事者以外が「性差別」を主張している

現実に違和感を覚えてしまうのだ。

 

先の熊谷市長の発言に戻ると、男女参画問題としての

視点はわかるが、一番大事な「幼児の安全」は欠落してる。

わが子の安全に懸念を示し、危機感を持ってる保護者に対して

雇用問題を押し付けて納得や信頼が得られるだろうか。

なぜ保護者はそういった懸念を持ち、不信感を抱くに至ったのか。

それを理解し解決しようとしないで、経営者の都合を押し付けても

議論は空回りしてしまう、というか議論にもならない。

懸念や不信感を棚上げにして、いきなり

「専門職としての位置付けに基づき、男女を問わない保育を行う」

といわれても保護者は戸惑うばかりだ。

 

なぜなら現実に男性保育士による性犯罪が起きているからだ。

性犯罪者に性差が認められないのなら男女を問わなくていいが

性犯罪者の99.7%が男性、0.3%が女性という圧倒的な性差を

無視しての押し付けに危機管理意識など期待できないじゃないの。

それに昨今の警察や教師によるワイセツ事件を把握していたら

専門職だから安全などとは口が裂けてもいえないはずだ。

 

 

過去10年間の性犯罪者で統計を取ると、男性1に対して

女性0.00015%の発生率であることがわかる。

子どもの安全を考えるなら、どちらが望ましいかは自明の理。

女性保育士が絶対安全だといっているのではない。

1:0.00015の確率ならどちらをとるか、という危機管理の問題だ。

 

ところで、往々にして男性はこの手の議論を嫌がる。

統計的に正確な数値として呈示されたら、反論できないからだ。

男性社会としては不都合な真実であり、性悪説をどうにかして

ごまかしたいのかもしれない。

あるいは問題を矮小化して個人由来の問題だと開き直るとか。

この話題には、逃げる、隠す、感情的に反発する、などなど

性犯罪を真剣になくそうなんてこれっぽっちも考えていない。

 

そうした疑いを持つ理由はたくさんある。

一例をあげるなら、実際に性犯罪に遭って警察に駆け込んだ事例

をひとつ。

私は看護師をしていて、仕事柄当然、夜勤や準夜勤があるので

深夜に出勤や退勤することが多い。

夜道が危険だということも知っているけれど、だからって休めない。

数年前、準夜勤明けで深夜1時ごろ、帰宅途上で痴漢にあった。

髪をひっぱられ、投げ倒され、衣服を破られた。

ちょうどコンビニ帰りの男性が通りかかってくれたので、

大事には至らなかったけれど、私はその場で警察に電話して

被害を届け出た。

 

そのときの警察の対応がこれ。

 

「なんでそんな時間にほっつき歩いてるんだ? 襲ってくれって

 いってるようなもんだろ?」

「痴漢も悪いけどあんたもだめだよ。」

「暴行でで訴えてもいいけどつかまらないと思うし、

 たとえつかまってもあれこれ聞かれて嫌な思いをするだけだよ。」

 

いわゆるセカンド・レイプを指してのおためごかしなわけだけど

これが司法の最先端なのだ。

「性犯罪に遭うのは女も悪い」というのが司法の常識になってる。


かつて麻生財務大臣が国会答弁で
「若者は夜這いをかけるくらいの元気があっていいじゃないか」
っていう発言をして物議をかもしたが、まだ現役でいる。

何がいいたいのかというと、男には性欲があるのだから
ちょっと羽目をはずしたり手荒なことをしてもしょうがない、
という積極的な痴漢容認社会ということだ。
彼らには性犯罪者の99.7%が男性であっても何の不思議もなく、
それを問題だという人間のほうがおかしいのだ。
事実がどうあれ、男全員が性犯罪を犯すわけではないんだから
犯罪者予備軍扱いは性差別だという理屈なんだろうが、
犯罪者じゃないことは人として当たり前のことだ。

むしろ同程度の環境で同程度の教育を受けて成長した結果、
犯罪者が男性に偏ってることが異常なのだ。
女性が優秀なのでなくて男性がひどすぎるのだ。
男性でも心ある人間なら、性差別うんぬんの前にこの事実について
深く自省するだろう。