四国の覇者長宗我部元親
アニメのように眼帯はしてませんよ(笑)
(戦国BASARより)
元親は本能寺の変の後、明智光秀と組もうとしたり、
小牧・長久手の戦いでは徳川家康と組んで、
豊臣秀吉を挟み撃ちにしよとしたりと、
常に中央に出る野心を持っていました。
こんな元親を秀吉が放っておくはずもなく、
天正十三年、四国討伐が決行され、
元親も秀吉に降伏する事となったのです。
その後の元親は秀吉の命に従い、
九州征伐、小田原征伐、朝鮮出兵と出陣しました。
そんな中、小田原征伐が終わり、
秀吉が上機嫌で聚楽第に諸将を招き、
宴席を設けた時の元親と秀吉の会話でした。
秀吉:「元親よ、そちは四国を望むか、それとも天下を心掛けるか?」
元親:「どうして四国を望みましょう。天下にございます」
秀吉:「しかし、そなたの器量では天下の望みは叶うまい」
そこで、元親が述べた言葉が、
元親:「悪い時代に生まれてきて、
天下の主になり損じ候」
この言葉に対して秀吉が聞き返すと、
元親:「他の天下であれば、おそらく天下を取れると思います。
ですが秀吉様の世に生まれ合わせ、その望みを失ったため、
悪い時代に生まれたと申したのです」
と述べたのです。
これには秀吉も大層上機嫌となり、
元親にすぐさま茶を所望したそうです。
初めは天下を望むと述べ、秀吉をハッとさせておきながら、
最後には秀吉を持ち上げるという、
なかなかの処世術ではないでしょうか。
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