やはり6月衆院解散か!その準備は着々、次は三脚連立をすれば政治は安定する…田村重信氏との緊急対談 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 今回の自民惨敗で6月解散の芽はなくなったとされていますが、自民党が長かった政治評論家の田村重信氏の見方は…4/28の三補選は、こんな敗け方は初めて、自民党はチャレンジ精神を失った、ダメ、と手厳しい一方で、今これだけきちんと解散総選挙のお膳立てをしているのはなかなかなかったこと…。

 すでに、ポスターの大量配布、選挙資金配分の前倒し、選挙演説で使えるチラシ、と、三点セットが用意されているし、自民の支持率が低くても野党はもっと低くてまとまらない。総理辞任の可能性もないことはないが、岸田氏が自らの総理継続が自分のためだけでなく国益のためと考えたら、野党からの不信任決議案提出で十分な大義名分になる。

 総選挙で議席を減らしても、自公が国民民主か維新と連立すれば、カメラの三脚理論で最も安定した政権になる。保守の新勢力の準備に時間を与えてもいけない。このままズルズルと行けば、9月の総裁選も苦しくなるだけ。自分の代わりになる総裁候補もいない。選挙に強い顔となると茂木は岸田よりもダメで、だったら石破?

 むしろ、6月解散のほうに合理的な理由があるというのが田村氏の見方です。

三補選の結果は事前に分かっていたことであり、解散を占う材料にはならない。所詮、バッジを外したくないのが議員心理の自民党議員たちからみれば、なんとしても6月解散を阻止したいのは当然のこと。しかし、岸田氏の考えは違う。

うーん、やはりそうか?という対談になりました。

 政治改革については、連座制はスパイ防止法とセットで、というのがこの対談で出た重要な提案です。田村氏は、企業団体からの献金禁止であれ、政策調査費の使途公開であれ、そこまでギシギシやるのはいかがなものか、と。規制を強化すれば、その部分で何か少しでも問題が出たときに、そこだけ取り上げる報道によって政治への信頼を失墜させることになってしまう、と。

それはそれで本質的な問題でしょう。現に、帳簿上の「不記載」が「裏金」となり、こんな日本の危急存亡のときに、ここまで政治を停滞させてしまったのですから。海外の思惑でコロリとやられる日本の政治的脆弱性を強めてしまうことがあってはなりません。

 大事なことは、政治家たちが国政の仕事で成果をあげることで政治への信頼を取り戻すこと。確かに、これなくしては、どんな規制強化も問題解決にはならないのですから。

 

◆『田村重信氏に訊く!補選全敗、支持率低迷の岸田政権、あるのか早期解散総選挙!』ゲスト:政治評論家 田村重信氏

 ↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=-VWBMIzhUMc&t=16s

 

●4/28三補選の結果をどう見る?チャレンジ精神を失った自民党

戦わずして勝つ、ではないが、戦わずして敗けた。長年自民党に務めたがも、こんな敗け方は初めて。自民党のプライドはどこにでも候補者を立てること。立てなかった理由だけ説明しているが、それはまずい。

長崎。政治資金の問題はあるが、今度は合区。出してどうというのはまずい。他の政党は出しているのだから。出して当選した場合、他の選挙区との調整はできる。自分もやった。小選挙区で出れなければ比例で優遇すればいいこと。選挙は戦っていないと足腰が弱くなる。オリンピックもいざ大会の前に練習試合に出ないと。

日本人のチャレンジ精神のなさ。これは日本経済も同じ。競争回避。それが日本をダメにした。自民党が一皮むけるには挑戦し競争することから逃げてはいけない。挑戦しないことに理由をつけて当然のような、絶対にいけない。

東京15区。小池さんに期待していた。岸田さんの人気が落ちているので、勢力挽回のために小池さんが補選に出て自民党入りして総裁選にと言われていた。しかし、カイロ大学の問題。最初は自民公明は乙武に乗ろうとしたが、自民の推薦要らないというならやらないよと。しかも、当選順位は5番目だった。自公の票がいかなかった。小池マジックがなくなった。力に陰りが見えた。

立民がみんな勝った。長崎以外はそれぞれの選挙区にいつも共産党が立てていたのを立てなかった。その結果だ。それと投票率が低く、組織が強くなる。東京では酒井さんが4.9万票に対し、次の3人は3万票に届かない。自民党支持者の票も須藤元気とか維新とかに分散。要らないといわれるんだから。乙武の発言としてはマズかった。公明は女性問題で。

日本保守党の飯山あかり。あれだけ月刊誌やネットで有名な百田さんがやったが、もっと行くと思っていたのではないか。アクセス数が圧倒的に多かったが、実際は違う。自民党の右寄りはみんな流れたが、当選には至らなかった。

島根1区。元々、細田さんと裏金問題があったが、亀井さんのお父さんが元々素敵な自民党の国会議員、そのイメージが地元では強い。対抗馬は財務省、いまちょっとイメージがよくない。自民党支持者が3割近く亀井さんに。それと共産党の票。

選挙が始まる日には決まっている。それまでどれだけやってきたかだ。

 

●実際には着々と進められている6月衆院解散

自民党の人たちも負けるのは知っていた。メディアは惨敗と大々的に報道するが、織り込み済み。党内は意外と冷静。解散総選挙の準備はやってしまっている。

だから、裏金問題の処理を急いだ。岸田さん訪米で若干支持率が上がった。そして、自民党の政治活動用ポスターが4月8日に各支部に大量に送られている。事前に貼っておくと選挙期間中も寿命がある。一年も貼れないもの。選挙の時に生きている。

政治資金の支給を前倒しして6月に。年4回だが、7月支給を6月に。通常の200万円に加えて300万円に増額して併せて500万円。会期末に合わせて配る。

もう一つ、これがある(写真)。いいことばかり書いてあるチラシ。選挙演説で使える。今まで低迷した経済がいかによくなったかと。

3点セットがそろっている。あとは岸田さんがやるかどうか。

 

●支持率の動向と岸田氏の考え…6月解散が自民党に有利?

 支持率は…連休の外遊、主要国との会議、総理大臣はキャリアを積まないと、岸田氏は3年近くやっていて重みが出て、最近でも橋本氏に次いで戦後総理の8番目の在任期間に。

政党支持率、4月のNHKの自民党は28.4%、立民は6.5%で自民党の4分の1しかない。維新が4.7%。これが現実。意外と立民が伸びていないし、共産党も。無党派41.3%。無党派が入れたから自民党の強さがあったが、今回は選挙に行かなかった。数字をみるとそんなに悪くない。

いまやったら政権交代?かといって延ばせばいいかといえば、逆だ。東京15区でもあれだけ野党がバラバラ。それがうまくまとまる?全国の選挙だと、立民と共産がくっつかない。立憲共産党になる。嫌いな政党のナンバーワンは共産党、そこと組むとみんな引く。今回は政治とカネだったから、立憲共産党となってもどうでもよかった。

一人を選ぶ選挙での協力には時間もかかる。いまは地殻変動。維新、参政党、保守党と、時間を置くと、参政党も擁立者を増やして組織を固めて。時間ができてしまう。早く解散したほうが自民党が有利。対野党でも保守層に対しても。新しい保守がまとまる前に。

自民党国会議員のコメントが厳しいのは当然。羽交い絞めしても総理に解散させないというのも、それはそう。俺は落ちるんではないかと、少しでも長くバッジをつけていたいという心理。総理との考え方も違う。

このままだと総裁選にも立候補できなくなる。総理を辞める決断をしないなら、また新しい日本人総理で初めましてでは国益守れないと考えるなら、9月の前に総選挙をするのは、自分のためでもあるし、党のためでもあると、裏金で議員を処分、最高幹部の処分は?と言われても、それは国民に訊きたいと言うのは、総選挙でケリをつけたいということ。

 

●総理辞任?それとも総選挙をして三党連立?

総理を辞任する可能性もあるが、その状況が去年から変わった。去年は麻生さんが支持率低いからと、茂木さんにという動きもあったが、派閥は解散された。

世論調査で、誰が次の総理にふさわしいと、いちばん上は石破と小泉。それと比べて岸田の支持率は悪いが、もっと悪いのが茂木だ。支持率悪い人をあえて総理にして、そのあとの選挙は考えにくい。支持率の高い人を総裁選で選んで選挙ということなら、そして9月まで何もないなら、石破さんでという話になってしまう。

自民党は勝てなくても、それなりに与党を維持できれば、敗け方によっては、連立の組み換え。自公+国民民主か維新か。かつて自社さ政権のことがあったが、3つだといい。カメラの三脚の論理だ。倒れない。二つだと倒れる。

あのときは三党で民主的な協議をした。三つだとうまく機能する。議席が減っても、三つで安定。

●改憲では軍を、連座制はスパイ防止法とセットで、規制よりも政治への信頼を

問題は憲法改正。立党の精神に戻って。国力国情にふさわしい自衛軍、駐留米軍の撤退に備える。いつまでも駐留はおかしい。防衛費もGDP比2%になる。トマホークでなく、自分の軍隊を整備する。その前に、憲法改正で自衛隊を軍にする。かつて国防軍としていた。

安倍政権で自衛隊の明記で解釈を変えないということになったが、ダメ。安倍氏を超えなければならない。もう一度もとに戻して。そうしないと、いつまでも米国の言いなりだ。

全ての前提となるのは政治改革だが、連座制については、今の世界情勢をみると、日本にスパイ防止法がなく、外国勢力が工作しやすい。意図的にこの政治家をひっかけてやろとうのたくらみ。それができないためにどうするかを議論して決めないと心配だ。

スパイ防止法とセットでなければならない。日本はインテリジェンスが甘いから。インターネットで被害。松田の名を使ってまで。FBまで。国会議員に対してそういうことができない仕組みを創らないと危ない。

企業団体からの献金の禁止。日本の企業風土がある。割り切りしにくい。企業にも政治参加の自由がある。こういう理念の実現に賛同だから献金したいという会社もある。実際には会社が寄付していても、個人名義に変えてしまうことになる。名前を借りて、名社員に金を払って寄付をと、

あまりぎちぎちやるのはいかがなものか。何でもかんでも規制するのは?政策調査費の使途公開は、官邸にも機密費というものがあり、そことの関係もある。

ある程度は信用する。それも政治に対する信頼がないから。信頼回復が大事。、決まりを創ると、そこで少しでも問題があったら、とそこだけ報道するから。裏金の話も、記載しなかった=裏金問題になってしまった。大事なのは政治家が襟を正してきちっと政治をすること。

岸田さんが襟を正して辞めれば…普通なら、いろんな人が処分されて、結局責任とってないじゃないかと。親玉は誰かとなり、それが国民に判断してもらうというのだから、解散総選挙でどうなるとかということになる。

自民党の事務方にいて、今回ほどきちっと解散の準備をしているというのは、今までなかった。こんなチラシ、その時期に合わせたおカネの配布、ポスター。もらったほうはそのおカネで何するのか。選挙準備でしょう。

6月末には内閣不信任が必ず出るから、解散の大義名分がある。今回の三つの補選は最初から敗北がきまっていたものだから、総選挙を占うものではない。