Q&A2478 第二子が上手くいかない理由が見つかりません | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 37歳、2人目不妊
 
1人目は33歳の時に、人工授精1回目で妊娠できました。私たち夫婦にはこれといって不妊の理由は見つかりませんでしたが、フーナーテストだけ不良でした。

34歳から2人目治療に臨みましたが、流産3回。3回目は双子でした。人工授精1回、体外受精2回の妊娠でした。採卵は2回しましたが、採卵数は多く、凍結胚も、9個、5個とそんなに少なくありません。いつも、受精卵も5BAや6BBなど、かなりいい胚ばかりです。その割に陽性は2回と少なく、病院では1人いるんだから諦めるように言われました。

不育症一般検査も問題なく、何も理由が見つからないため、諦められません。転院を考え、まだ、治療を続けても妊娠する可能性はかなり低いのでしょうか。不妊治療を諦めるべきなのか、まだすべきことが残っているのでしょうか。

 
A 第二子不妊および不育は少なくありません。お子さんが1人いるんだからもういいでしょうというのは医療者の勝手な言い分です。私なら出来る限りの対策をとって妊娠を目指します。まだ諦めるには早いと思います。
 
精子と卵子の改善、刺激法の修正、着床障害と不育対策です。不妊一般検査で異常が見つかるのは、わずか50%に過ぎません。リプロで実施のオプション検査を推奨します。また、不育検査は日進月歩ですので、最新の検査と最新の判断基準で行うべきですが、不育の専門医が極めて少ないため、その対応が出来ていないことがしばしばあります。
 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。