皆さんこんにちは。クリニック光のいずみ院長石川眞樹夫です。世界と未来に幸せと笑顔を増やすこと。子ども達の苦しみを取り除くことが私の使命です。
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現在、クリニック光のいずみの主な患者さんは、子育て中のお母さんと小学校低学年までの子ども達です。札幌市にクリニック光のいずみを開業して4年が過ぎ、通院中のお母さん達で、初めて妊娠出産される方や、二人目、三人目を授かる方も増えてきて、おっぱいをいつまであげたらよいかのご相談もしばしば受けます。
日本母乳の会というすばらしい団体が、大変良い書籍を複数出版していますので、ご紹介させて頂きます。
今日は母乳育児シリーズの2「卒乳」ーおっぱいはいつまで、から、前書きをご紹介致します。
健やかな母乳育児が、一人でも多くの赤ちゃんに人生と世界への安心と母への深い愛を育みますように。
クリニック光のいずみ院長
自然療法小児科医 石川眞樹夫
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卒乳:おっぱいはいつまで
この本を読まれる方へ
2002年4月から、母子健康手帳の「断乳」という言葉が消えました。長い間お母さんたちを悩ませてきた「断乳」がようやく母乳育児の流れの中で捉えられるようになってきました。母乳育児シリーズ1の「離乳食」に次いで、今回「卒乳」をお届けいたします。
人間の赤ちゃんは他の動物に比較して、未熟性を持って生まれるため自立も遅く、約1年かかって、やっと一人歩きが出来るようになります。よって、人間の赤ちゃんの乳児期は準胎児期と呼ばれ、胎児に準ずる育児で良いとされます。すなわち、゙しっかり抱いて、やさしく語りかけ、そしておっぱい゛が3原則なのです。
一言で言えば、乳児期は赤ちゃんの゛甘えの感情を十分に満たしてあげること゛が基本で、これによって、生理学的にも、生物学的にも自然に゛母と子の絆゛すなわちお互いの基本的信頼関係が構築されていく時なのです。
「断乳」つまりお乳を断つということは、乳児期にせっかく構築されてきた母子の信頼関係に影響を与える可能性もあります。
色々な都合で、どうしてもおっぱいから離したいのであれば、何か母乳にかわるもの、それは物質ではなく、強い抱きしめ、お母さんとの接触など、生活の中でおっぱいに代わる楽しみを赤ちゃんに与えることを忘れないよういして欲しいものです。そんな環境において、はじめて赤ちゃんは精神的な不安もなく自然におっぱいから離れていけるのです。この甘えの中から赤ちゃん自身が自立することが、本来の自立と言えるのであり、これが「自然卒乳」なのです。
※母乳育児シリーズは1から5まであります。どれもお勧めです。