細胞医薬品、初の申請へ…骨髄移植の副作用抑制 | ブラックジャックの孫 間 黒助 の ガン治療研究ブログ


12月29日にこんなニュースがありました。




兵庫県の医薬品メーカーが、

培養した細胞を医薬品として初めて年度内に承認申請することが28日わかった。


細胞の医療への利用は、

国が将来有望な産業分野として、

2014年秋に施行される改正薬事法(医薬品医療機器法)で推進する方針。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を始めとする再生医療製品の普及に向けた先行事例となりそうだ。


申請は、

中堅メーカー「日本ケミカルリサーチ」が予定。

健康な人から骨髄液を採取させてもらい、

その中の幹細胞を培養して、

骨髄やさい帯血の移植を受けた際に副作用として起きる、

「移植片対宿主病(いしょくへんたいしゅくしゅびょう)(GVHD)」

の治療に使う。


GVHDは、

移植された骨髄などの中の免疫細胞が、

患者の体を攻撃する病気で、

日本造血細胞移植学会によると年間約1200人が重いGVHDを発症。

このうち約500人は治療薬が効かず死に至ることがある。

治療に使うのは拒絶反応が起きにくい種類の幹細胞で患者に点滴で投与すると、

幹細胞から出るたんぱく質が免疫細胞による攻撃を抑える。

経済産業省によると、

同様の治療用細胞はカナダとニュージーランドで承認されている。






<読売新聞 12月29日(日)3時18分配信>