今の時代を生きてるの幸福かも? 「50を過ぎて気がついた~(はあ)」第11回 | 50を過ぎて気がついた~♪(はあ)絶対に諦めない「ひねくれじじい」の悪戦苦闘人生日記

50を過ぎて気がついた~♪(はあ)絶対に諦めない「ひねくれじじい」の悪戦苦闘人生日記

世の中の批判ばっかりしてても仕方がない!
50を過ぎてようやくそんな当たり前のことに気付いたオッサンが
なかなか思いどおりにいかない自分の人生について赤裸々に語っています。
皆さん、こんなオッサンですが仲よくしてやってください。

いい歳して、よくもまあ、こんなに気づくことがあるもんだと、

半ば皆さんに呆れられ気味! ひねくれじじぃの

「50を過ぎて気がついた~♪(はあ)」  第11

「今の時代を生きているのは幸福かも知れない」


高度経済成長から、バブル、世界的不況、


残酷な犯罪の増加、官僚の堕落・汚職、


歴史で学んださまざまな特徴ある時代を


居ながらにしてほとんど経験できているのかも


しれないから!



ブログを始めたきっかけは、


やっぱり世の中に対して言いたいことがいっぱいありすぎたから。


しばし、中断した後もその気持ちは変わらなかったが、何故か


単純な批判や非難はやめて、少しでも前向きに建設的になろうと思っている。


そんな中で思ったんだけど……。


ひょっとしたら、僕たち50代以上の世代はとても幸福なのではないかということ。


うーん、40代も入れても大丈夫かな?


まず、子どものころから大人にかけては、世界でも類を見ないほどの


経済成長真っただ中で暮らすことができた。


明日は必ず今日よりもいい日になると信じて疑わずに生きてきた。


今の中国が多少似たような状況かもしれないが、自由の満喫度で比べたら


中国の比ではない。


はっきり言って、めちゃくちゃ自由に裕福になる過程を満喫できた。


こんな時代は世界中の誰も経験できなかったのではないだろうか。


そして、大人になってからは、これも空前のバブル経済を謳歌した。


今から思えば、猫も杓子も浮かれて馬鹿になっていただけだと言えるけど、


その時代に浮かれて暮らせたのは幸福だったことは間違いない。


それが、真の人間的幸福だったかどうかは別にして。


これは、ほとんど古代ローマの隆盛に近いのではないかと思う。


必要以上の裕福さ・退廃した娯楽・飽食・過度の贅沢、


小難しい道徳が衰退して、背徳も不倫も何でもあり、


東京の地価総額がアメリカ全土を買える金額になり、


日本中の地価総額で、世界中の土地が買えると言われた。


世界一に躍り出たような高揚感の中で暮らした10年。


そして、当然のごとく訪れた、バブル崩壊とその後の不況。


暗黒に向かってまっしぐらの時代。


ヨーロッパのチューリップバブル崩壊や、アメリカに端を発する


1929年の世界的大恐慌に近い状況を体験できた。


そして、その後に続く、経済・政治の停滞、閉塞化…。


中世の暗黒時代を思わせるような、夢も希望も持ちにくい時代。


人と人がたがいに信用できなくなり、疑心暗鬼に満ちた時代を


疑似体験しているのではないだろうか。


マスコミにもちあげられたら一夜にしてスターになり、


一度評判を落としたら二度と復活できない点は、


中世の魔女裁判とそっくりな気がしてならない。


その間にも、小泉純一郎という存在と郵政解散総選挙で、


ヒトラーに熱狂したドイツの疑似体験もしたのではないか?


今年は、原発事故のせいで、チェルノブイリやビキニ諸島、そして


広島・長崎の悲惨な体験を心ならずも具体的に想像できた。


台風・ゲリラ豪雨で、自然に対して何もできない


昔の人たちの苦労を慮ることもできた。


こんなに、波乱万丈の時代を生きてきた人間は、


長い歴史の中でも珍しいんじゃないだろうか?


確かに、時代の変遷が目まぐるしくなり、すべてのスピードが


人間の許容範囲を超えるほど早いから、当然なのかもしれないが、


昔の人の一生の3回分ぐらい経験しているような気がする。


もっと、お年寄りならば、戦争も体験し、戦後の物のない時代、


そして戦後の復興まで体験しているのだ。


皮肉でもなんでもなく、こんな豊かな人生、ほかにないだろう。


こんなに変化に富んだ時代を生きて、昔の人の生涯の何回分も経験できて


これを幸福と言わずに何と言う?



それなのに、僕らに溜まっているのは現状に対する不満ばかり?


贅沢すぎるんじゃないだろうか?


この豊富な人生体験をちゃんと整理し、次の世代に戒めと心がけとして


遺していくことが、僕らに求められているんじゃないだろうか?


偉そうに言いながら、自分のことで精一杯なのが情けないけど、


若い世代に、ちゃんと教えてあげることが、


夢も希望も描きにくい時代に生きざるを得ない若い人たちに対してできる


精一杯の罪滅ぼしなんじゃないだろうか?