天使:「3歳の『マイル王』を争う一戦。今年は牝馬に期待が集まってるなぁ。2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズに勝って、桜花賞2着やったアスコリピチェーノ。牡馬の2歳G1馬ジャンタルマンタルを抑えて、現状は1番人気や。3番人気にも牝馬ボンドガールがいてる」

 

悪魔:「ホンマやねぇ。『2歳王者』ジャンタルマンタルと、『2歳女王』アスコリピチェーノの対決ていわれてるけど、3番人気ボンドガールに、7番人気のアルセナールもいてる。人気はないけどイフェイオン、マスクオールウィンも侮られへん牝馬やし。今年は牝馬中心でいいんとちゃう?」

 

 僕:「アスコリピチェーノには、落馬負傷の休養からルメールが戦列復帰。この大事なレースでのルメール復帰は、状態万全と見ていいだろうね。生半可な状態ではルメールも引き受けないと思う。ならば、『G1勝ち鞍経験』豊富なルメールに期待か。中団から安定した『切れ味』を見せるアスコリピチェーノ中心。 対抗は『2歳王者』ジャンタルマンタルか。スタートの出がよく、好位でレースが進められるレース運びの上手さがある馬。皐月賞は距離が長いといわれながら、早めに動いて勝負に出たがゴール前で失速気味で3着。マイルなら結果は違うと見る。外枠の8枠に入ったが、NHKマイルカップでは8枠が結構、馬券に絡んでいる点も注目。 実力的に2歳G1馬2頭に匹敵する可能性があるのは、ボンドガール。去年6月、新馬戦で2着チェルヴィニア、3着コラソンビートに完勝した時から高く評価されたが、その後、間隔を開け僅か2戦。去年10月、サウジアラビアロイヤルカップ2着、今年4月、ニュージーランドトロフィー2着。今回、初めての間隔を詰めて2走目。本格化に近づけば逆転も十分。 土曜日でも『内伸び』が見られた東京競馬場。内も伸びる馬場なら怖いのが最内のダノンマッキンリーと、ノーブルロジャー。 1枠1番ダノンマッキンリーはファルコンSで4コーナー14番手から33秒6、最速の上がりで差し切り勝ちした馬。セリ価格2億4200万円の高馬がやっと本格化したかな。内で溜め込んで、直線、差し場ができれば・・・・・・。 1枠2番ノーブルロジャーはシンザン記念を差し切り勝ち、逃げたメイショウタバルがぶっちぎり勝ちした毎日杯は2番手残り。差し・先行、どちらも利にかなった立ち回りができる馬。内伸びの利点があれば、臨機応変で対応か。 あと1頭、狙いたいのが牝馬アルセナール。8枠18番、大外枠に入ってしまったが、考え方次第では『自由に動ける枠』。土曜日には、勝ち馬は馬場の真ん中あたりから伸びて来る・・・・・・『王道』の差し脚がいい。ただ、馬場の内も伸びる。その感じだったが、大外からでも『前進気配』の強いアルセナールなら捲り気味に好位から先団。直線は早めに抜け出し外から内へ切れ込み粘り切るという芸当も。新馬勝ち即、クイーンカップに出走。1番人気クイーンズウォークにクビ差の2着は、素質の高さがなければできないパフォーマンス。ここも『アッ』と言わせても不思議でない」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、①②⑤⑭⑯⑱、30点×100円。

3連複ボックス、①②⑤⑭⑯⑱、20点×100円。

3連単、アスコリピチェーノ・ジャンタルマンタル2頭軸マルチ⑭⑯-①②⑤⑱、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」

天使:「関西のダービー出走最終便。上位候補には上げられるけど、『これぞッ!』って言うほどのアピールポイントのないメンバー。難しいとこやな。デビューから3走、新馬戦2着、未勝利戦1着、ゆきやなぎ賞2着。デビューから確実な実績を残し、これからも期待されるんがヴェローチェエラやな。ノーザンファーム産、母イプスウィッチはアイルランドからの輸入繁殖牝馬。ヴェローチェエラのセレクトセール価格は6,600万円やから、そこそこの『良血』であるのは間違いないやろう。鞍上を川田将雅に託していることからも期待は大きいはず」

 

悪魔:「ゆきやなぎ賞が、青葉賞2着やったショウナンラプンタのクビ差2着やから、当然、厩舎関係者にしたら力が入るわね。同じようにゆきやなぎ賞の流れから有力と考えられるんが、インザモーメント。ゆきやなぎ賞でクビ・クビ差の3着やったモンブランミノルが、アザレア賞でインザモーメントの2馬身半差の2着。インザモーメントにはきさらぎ賞で4着やけどハナ・ハナ・クビ差、タイム差0という大接戦の実績もあるんよ。ここでは上位の実力と認めてもええんちゃう」

 

 僕:「重賞やリステッド競走で掲示板以内、はたまた1戦1勝でも『素質たっぷり』いう馬もおり、何を選ぶか?難しいところ。 青葉賞でアタマ差2着、ダービー出走を決めたショウナンラプンタから測って、有力と決めたヴェローチェエラ、インザモーメントはいいんじゃないかな。 重賞上位実績は当然、参考にすべきだが、京都2歳S2着のプレリュードシチーは『腸炎明け』の5カ月ぶりなので、ここは様子見か。 東京スポーツ杯2歳S3着ファーヴェント、毎日杯3着のベラジオボンドは狙いか。 ファーヴェントは新馬戦1着のあと東京スポーツ杯2歳S・0.3秒差3着、きさらぎ賞・0.3秒差6着、毎日杯・1.3秒差4着。毎日杯は勝ったメイショウタバルが2着馬を6馬身差(1秒差)と、1頭のぶっちぎり勝ちだった。重賞を僅差勝負で培ってきた『勝負強さ』が生きれば・・・・・・。 ベラジオボンドは新馬戦1着の後、共同通信杯・0.8秒差6着、毎日杯・1.1秒差3着。毎日杯ではファーヴェントに1馬身4分の1差、先着。2着ノーブルロジャーにはクビ差だった。重賞1走目より2走目、成長力は見られた。ここでも、さらに成長を・・・・・・。 リステッド競走・若葉Sの3着キープカルム、4着アドマイヤテラも捨てがたい。5着にもここ出走のジューンテイクがいるが、4着アドマイヤテラとは2馬身差(0.3秒差)は劣勢が明らかか。 キープカルムは6戦、2,1,5,2,3,1着。京都2歳S0.1秒差5着で、勝ったシンエンペラーとは半馬身・ハナ・アタマ・クビ差。ほとんど崩れたことのない走りは、混戦になればなるほど生きるか。 アドマイヤテラは母アドマイヤミヤビ(クイーンカップ1着・オークス3着)、父レイデオロ(ダービー馬・天皇賞秋馬)。新馬戦1着、1勝クラス1着、若葉S4着、本格化が楽しみな馬」

 

天使:「なるほどな。どの馬も期待は持てる。けど、確信までは・・・・・・行かへんか。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、⑥⑦⑧⑫⑭⑮、30点×100円。

3連複ボックス、⑥⑦⑧⑫⑭⑮、20点×100円。

3連単、ヴェローチェエラ・インザモーメント2頭軸マルチ⑦⑧-⑥⑫⑭⑮、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」

天使:「青葉賞は、まったくのマト外れやったな。人気を二分したうちで外したシュガークンが1着。中心にしたヘデントールは9着。予想で来たんは2着のショウナンラプンタだけで、3着のデュアルウィルダーも予想から外した馬。天皇賞春も最悪。ていうか、長距離・天皇賞春への『推し馬』を・・・・・・見限ってしもたんがな。3年連続天皇賞春2着のディープボンド。3年連続有馬記念3着のナイスネイチャと同じ、それ以上の歴史的な馬やん。そら、7歳や。衰えはあるけど、外したらアカンわな。ギリギリ、根性で3着に残りよった。1着テーオーロイヤル、2着ブローザホーンで馬単1,450円のみゲット。年間トータルは、馬単-65,720円、3連複-45,420円、3連単-51,740円」

 

悪魔:「青葉賞は重賞に実績のない馬が人気。判断が難しかってんけど、ホンマ、『人気2強』から思い切って1頭外したんが、まったく裏目になったね。シュガークンはキタサンブラックの半弟、それが人気の上乗せにもなってたんで外したんやけど。前走、逃げるレースした馬が多いんで、それも注目してたけどパワーホールが逃げて1000m通過59秒5、他を引き離して、結構飛ばしてたね。良馬場、勝ちタイムが2分42秒2、1着がシュガークン・4角6番手・上がり33秒9、2着ショウナンラプンタ・4角9番手・33秒6、3着デュアルウィルダー・4角12番手・33秒5(上がり最速タイ)。鋭い『切れ味』のある馬の戦いやったことがよくわかるね。他にも8着ヘデントール・4角15番手・33秒7、9着アバンデル・4角最後方・33秒5(上がり最速タイ)と『切れ味』は発揮してんねんけど、位置取りがいかにも後ろすぎたね」

 

 僕:「さすがに、前走逃げた馬が多く、それらの多くは沈んだが、差し脚を生かすレースをしたシュガークンとデュアルウィルダーは、さすがだったね。流れるペースの中で、届く位置に付けられたし。シュガークンは、キタサンブラックのように前でも好位でも、折り合いに難のないのが一番いい。きっちり結果を出すレースの上手さ。キタサンブラックは稽古を積むとともに、レースを重ねるとともに、ドンドン強くなって行ったからね。その成長具合は、シュガークンにはまだわからない、未来。2着に突っ込んだショウナンラプンタは前に行きたがる気性が問題だったが、今回は中団でよく耐えたようだ。まだ、行きたがる部分はありそうだが直線まで耐えると、さすがに切れてシュガークンにアタマ差まで迫った。本格化の兆しか。3着デュアルウィルダーは馬の実力もそうだが、やっぱり、それを引き出す鞍上・J.モレイラが凄いんだろうね。ここ最近の活躍ぶりはハンパない」

 

天使:「日曜日は舞台が京都に変わって天皇賞春。こっちも『2強』。テーオーロイヤルとドゥレッツァの戦いに、芝3200mで名を馳せようとするステイヤーたちの激走。見ものやったけど、ナント、ドゥレッツァのまさかの15着惨敗。ホント、信じられへんわ。テーオーロイヤルの完璧な走りが、逆に、より輝いて見える」

 

悪魔:「3歳時、未勝利戦から5連勝、ノンストップで菊花賞を勝ったドゥレッツァ。テーオーロイヤルの方は、3000mを超える距離でようやく『光』をつかみかけて、骨折。1年の休養を余儀なくされて、それでも、そこから這い上がってダイヤモンドSを勝って、阪神大賞典を勝って、1年に1回しかない芝3200mのG1、天皇賞春。ここを勝たな、来年の春、7歳までないねんからね。もし、テーオーロイヤルにわかる心があったら、『きょうしかないッ!』思っていたはず」

 

 僕:「ホント、凄いドラマだったと思うよ。『一か八か』で逃げた鞍上・横山典弘のマテンロウレオ。天皇賞春3年連続2着、これまた長距離に『G1制覇』の夢を掲げて来たディープボンド。最近、失せかけていた『先行力』を全面に2番手に上がった。3番手、ドゥレッツァ。4番手に並ぶサヴォーナに外テーオーロイヤル。プリュムドール、サリエラ、牝馬が虎視眈々。ちょうど中団に鞍上・J.モレイラのタスティエーラ。中団後方にワープスピード、ブローザホーン。1000m通過が59秒7、長距離天皇賞春としては速いペース。2周目、3コーナー辺りから、逃げるマテンロウスカイにディープボンドが迫り、外をテーオーロイヤルが。異変が起きたのはこの頃で、前に迫ろうとするドゥレッツァが内に刺さり気味になり、前への前進力がなくなった。直線に入り、抜け出したテーオーロイヤルと粘るディープボンド。マテンロウレオは内で沈んで行く。後方外から、もの凄い脚で伸びて来るのがブローザホーン。2番手を守ろうとするディープボンドを交わし、テーオーロイヤルに迫ろうとするが2馬身差。如何ともしがたい『長距離の王者』との差、だった。それでも、ブローザホーン、424㌔、牝馬より小さい馬体で斤量58㌔、34秒6、最速の上がりでの2着。今後の『G1獲り』への遊馬はつないだ、か。半馬身差、3着ディープボンド。4年連続出走、2,2,2,3着。前走、前々走とは、スタートからして違った。やはり、天皇賞春はディープボンドにとって別格だった。『馬を想うものとして』そう思えなかったのが、申し訳ない。神戸新聞杯で逃げたファントムシーフが3ハロン33秒7のタイムで上がるなか、後方から32秒9の上がりで6着だったスマートファントム。4コーナー14番手から上がり2位34秒6で半馬身差4着。ひょっとしたら、長距離の『新星』候補かも。3コーナーから内に刺さり出したドゥレッツァは直線も失速、失速。ハピが競走中止するなかゴール通過馬の中ではブービーの15着。まったくもって、原因はわからない。タスティエーラもモレイラ騎乗で直線までは、十分、圏内争いも、直線伸びずに7着。『世代レベル』の復権はならなかった。各馬それぞれに、想い駆け巡る・・・・・・天皇賞春だった」

 

天使:「なるほどな。ファンもいろんな馬に『想い』を込めたやろうな。それぞれに・・・・・・、それぞれの・・・・・・。ほな、今回はこのへんで。ではでは」