天使:「青葉賞は、まったくのマト外れやったな。人気を二分したうちで外したシュガークンが1着。中心にしたヘデントールは9着。予想で来たんは2着のショウナンラプンタだけで、3着のデュアルウィルダーも予想から外した馬。天皇賞春も最悪。ていうか、長距離・天皇賞春への『推し馬』を・・・・・・見限ってしもたんがな。3年連続天皇賞春2着のディープボンド。3年連続有馬記念3着のナイスネイチャと同じ、それ以上の歴史的な馬やん。そら、7歳や。衰えはあるけど、外したらアカンわな。ギリギリ、根性で3着に残りよった。1着テーオーロイヤル、2着ブローザホーンで馬単1,450円のみゲット。年間トータルは、馬単-65,720円、3連複-45,420円、3連単-51,740円」

 

悪魔:「青葉賞は重賞に実績のない馬が人気。判断が難しかってんけど、ホンマ、『人気2強』から思い切って1頭外したんが、まったく裏目になったね。シュガークンはキタサンブラックの半弟、それが人気の上乗せにもなってたんで外したんやけど。前走、逃げるレースした馬が多いんで、それも注目してたけどパワーホールが逃げて1000m通過59秒5、他を引き離して、結構飛ばしてたね。良馬場、勝ちタイムが2分42秒2、1着がシュガークン・4角6番手・上がり33秒9、2着ショウナンラプンタ・4角9番手・33秒6、3着デュアルウィルダー・4角12番手・33秒5(上がり最速タイ)。鋭い『切れ味』のある馬の戦いやったことがよくわかるね。他にも8着ヘデントール・4角15番手・33秒7、9着アバンデル・4角最後方・33秒5(上がり最速タイ)と『切れ味』は発揮してんねんけど、位置取りがいかにも後ろすぎたね」

 

 僕:「さすがに、前走逃げた馬が多く、それらの多くは沈んだが、差し脚を生かすレースをしたシュガークンとデュアルウィルダーは、さすがだったね。流れるペースの中で、届く位置に付けられたし。シュガークンは、キタサンブラックのように前でも好位でも、折り合いに難のないのが一番いい。きっちり結果を出すレースの上手さ。キタサンブラックは稽古を積むとともに、レースを重ねるとともに、ドンドン強くなって行ったからね。その成長具合は、シュガークンにはまだわからない、未来。2着に突っ込んだショウナンラプンタは前に行きたがる気性が問題だったが、今回は中団でよく耐えたようだ。まだ、行きたがる部分はありそうだが直線まで耐えると、さすがに切れてシュガークンにアタマ差まで迫った。本格化の兆しか。3着デュアルウィルダーは馬の実力もそうだが、やっぱり、それを引き出す鞍上・J.モレイラが凄いんだろうね。ここ最近の活躍ぶりはハンパない」

 

天使:「日曜日は舞台が京都に変わって天皇賞春。こっちも『2強』。テーオーロイヤルとドゥレッツァの戦いに、芝3200mで名を馳せようとするステイヤーたちの激走。見ものやったけど、ナント、ドゥレッツァのまさかの15着惨敗。ホント、信じられへんわ。テーオーロイヤルの完璧な走りが、逆に、より輝いて見える」

 

悪魔:「3歳時、未勝利戦から5連勝、ノンストップで菊花賞を勝ったドゥレッツァ。テーオーロイヤルの方は、3000mを超える距離でようやく『光』をつかみかけて、骨折。1年の休養を余儀なくされて、それでも、そこから這い上がってダイヤモンドSを勝って、阪神大賞典を勝って、1年に1回しかない芝3200mのG1、天皇賞春。ここを勝たな、来年の春、7歳までないねんからね。もし、テーオーロイヤルにわかる心があったら、『きょうしかないッ!』思っていたはず」

 

 僕:「ホント、凄いドラマだったと思うよ。『一か八か』で逃げた鞍上・横山典弘のマテンロウレオ。天皇賞春3年連続2着、これまた長距離に『G1制覇』の夢を掲げて来たディープボンド。最近、失せかけていた『先行力』を全面に2番手に上がった。3番手、ドゥレッツァ。4番手に並ぶサヴォーナに外テーオーロイヤル。プリュムドール、サリエラ、牝馬が虎視眈々。ちょうど中団に鞍上・J.モレイラのタスティエーラ。中団後方にワープスピード、ブローザホーン。1000m通過が59秒7、長距離天皇賞春としては速いペース。2周目、3コーナー辺りから、逃げるマテンロウスカイにディープボンドが迫り、外をテーオーロイヤルが。異変が起きたのはこの頃で、前に迫ろうとするドゥレッツァが内に刺さり気味になり、前への前進力がなくなった。直線に入り、抜け出したテーオーロイヤルと粘るディープボンド。マテンロウレオは内で沈んで行く。後方外から、もの凄い脚で伸びて来るのがブローザホーン。2番手を守ろうとするディープボンドを交わし、テーオーロイヤルに迫ろうとするが2馬身差。如何ともしがたい『長距離の王者』との差、だった。それでも、ブローザホーン、424㌔、牝馬より小さい馬体で斤量58㌔、34秒6、最速の上がりでの2着。今後の『G1獲り』への遊馬はつないだ、か。半馬身差、3着ディープボンド。4年連続出走、2,2,2,3着。前走、前々走とは、スタートからして違った。やはり、天皇賞春はディープボンドにとって別格だった。『馬を想うものとして』そう思えなかったのが、申し訳ない。神戸新聞杯で逃げたファントムシーフが3ハロン33秒7のタイムで上がるなか、後方から32秒9の上がりで6着だったスマートファントム。4コーナー14番手から上がり2位34秒6で半馬身差4着。ひょっとしたら、長距離の『新星』候補かも。3コーナーから内に刺さり出したドゥレッツァは直線も失速、失速。ハピが競走中止するなかゴール通過馬の中ではブービーの15着。まったくもって、原因はわからない。タスティエーラもモレイラ騎乗で直線までは、十分、圏内争いも、直線伸びずに7着。『世代レベル』の復権はならなかった。各馬それぞれに、想い駆け巡る・・・・・・天皇賞春だった」

 

天使:「なるほどな。ファンもいろんな馬に『想い』を込めたやろうな。それぞれに・・・・・・、それぞれの・・・・・・。ほな、今回はこのへんで。ではでは」