VTR1000F FCR復活 | ガレージ 一狐亭

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どうもこんばんは、一狐です

あっという間に涼しくなって、むしろこれからがバイクシーズンなのでは

 

故障しっぱなしで放置していたFCRに復旧の目処が付いたので、修理と街乗や長距離がシンドイ問題の対策をします

 

VTR用のFCRは前後で分離しているため、リンクを介して接続されているのですが、リンクアームのカシメが外れてしまい、スロットルの同調が出来ない状態となったため、純正に戻しました

再びカシメ直しても駄目、リンクアームも入手できずで新たに作るしか方法が無かったため、そのうちにと思っている間に1年半が過ぎました

 

リンクアームの寸法を測っている時に、何気なく前後を入れ替えて付けてみたらなぜか正常な動きに

フロント側のカシメが外れ、レバー比が変わってしまったが、前後を入れ替えたらレバー比が元に戻った様です

 

アームは前後で寸法が違うのとは別に、リア側はリターンスプリングを引っ掛ける部分があります

そこを再現するために適当な鉄板にて作ってみました

鉄板を切り、アームにM3のタップを立ててネジ止め

リア側をフロントに付けるとボディに干渉するため、この後切り落とします

 

板厚1.6mmのSPCCかな?

カシメ直した際に、万力じゃ駄目で油圧プレスでやったら潰しすぎて多少歪みました

これで一応正常に戻ったんですが、カシメ直した部分の強度がちょっと心配なので何か対策を検討中

 

 

次にFCRに戻しても街乗りや長距離がシンドイままだとまた嫌になるので対策を

フロント側のリターンスプリングは単気筒用の弱いスプリングに変えたのですが、まだ重いのでリア側を弱めます

本来ここはスプリングを一周させて予めプリロードをかけるのを、バネカットして半周程度回した状態にし、張力を弱めます

 

次いでピロボール

動きが渋いのでグリスアップしてみましたがイマイチ

ロッドエンド無給油式メネジタイプで日本トムソン製かな?

新品買っても良いんですが応急処置

ピカール塗って回転

こんな事しちゃ本来は駄目なので新品買いましょう

キッチリ洗浄後ベルハンマーを塗布

 

最後にスロットルケーブルに注油

FCR用に買ってからまだ3,000Kmほどしか使ってないけど、とにかくフリクションロスを減らすための秘密兵器ベルハンマー

両方使ってみた感想としては浸透のラスペネ、潤滑のベルハンマー

ラスペネの方は浸透力に優れる反面揮発性が高いのでネジ外し等の短期的、ベルハンマーは浸透性はラスペネより弱いが揮発性が弱いので長期間に向いています

個人的にベルハンマーはグリス代わりに使う感じなので、スプレータイプより原液タイプの方が使い勝手が良いです

 

 

スロットルホルダを外して液を入れておけば勝手に入っていきます

ラスペネだと最初は良いのですが1ヶ月もすると注油する前より重くなってしまいました

CRC556塗って元の油まで洗い流してしまった様な感じ

 

これで無事FCRの復活

FCRでも長距離ツーリングも街乗りもほぼ変わらずこなせるようになりました

スロットルの微妙な調整が難しかったのはFCRのせいと言うより動きが渋いせいだったのかも?

純正より敏感なのでラフな操作は相変わらずNGなのには代わりありませんが

 

FCRの加速はそのままに、街乗りでも使えるようにするにはシッカリとしたコンディションの維持は欠かせないという事なのでしょう…

それが面倒だと言う人にはDYNOJETでしょうか

 

それと燃費はDYNOJETの頃の方が良かったですねぇ

薄めの空燃比でも安定させられる純正のエアクリボックスは偉大です