“催涙スプレー事件”でキャリアを狂わせたベルトラン・ガショー | 日日不穏日記・アメブロ版

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 シューマッハのデヴューとなったベルギーGP。直前までジョーダンのシートに座っていたのは、ベルトラン・ガショーだった。

 テレビF1最盛期のドライバーは、下位チームで走っていても、それなりに印象が残っているものだが、ガショーの場合は、タクシー運転手に催涙スプレーを噴霧したという事件で、ハンガリーGP後に有罪判決を受け(事件そのものはシーズン前)、刑務所に収監されるというニュースが流れたから、とりわけインパクトが強かった。

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 この事件は、当時かなり話題になったし、この年のジョーダンは好調で、チェザリスとともに、しばしば入賞、ハンガリーGPでは、ファステストラップを記録するなど、キャリアで最高のシーズンを送っていた。

 オニクス、コローニと予備予選組で戦ってきたガショーがようやく掴んだ中堅チームというポジションをこの事件で一瞬にして失ってしまったのだ。 

<1991 24 Hours of Le Mans Part 16、17>





 「ガショーを走らせたい」、その思いは、スパでのシューマッハによって瞬時に色褪せたものとなってしまい、釈放後は弱小チームを転々とし、95年シーズンを以ってF1から姿を消した。

 この年のガショーは、ル・マン24時間レースで、マツダ悲願の初優勝の立役者の一人として表彰台の中央に立ってもいる(フィニッシュしたのは、ジョニー・ハーバート)。12月23日は、ガショー50回目の誕生日だ。現在は何をしているのだろうか。