日日不穏日記・アメブロ版

日日不穏日記・アメブロ版

gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第11戦:ドーバーは、デラウェア州ドーバーのドーバーモータースピードウェイで開催される「Würth 400」。1マイル(1.6キロ)を400周(400マイル/643.738キロ)を120+130+150周の3ステージ制で戦う。ピットロードスピードは35マイル、フューエルウィンドウは、98~102周。

 1969年にオープンし、2023年からWürthがレーススポンサーになっている。ファスナー、ネジ、ネジ付属品の世界的な卸売業者で、ダボ、化学薬品、電子および電気機械部品、家具および建設用備品、工具、機械、設置材料、自動車ハードウェア、在庫管理、保管および検索システムを提供しており、本部はドイツにある。

 最多勝はジミー・ジョンソンの6で、2017年のこのレースが現時点で最後の勝利となっている。秋のレースは1971年から2020年まで行われ、それ以降は年間1レースに。ジョンソンは、ここでも5勝を挙げており、歴代最多の11勝を挙げている。当初はアスファルト舗装であったが、1995年にコンクリート舗装となり、現在に至っている。

 PPは、カイル・ブッシュが、22.196秒で、今シーズン初、通算34回目の獲得で、162.191 マイル (261.021キロ)。ライアン・ブレイニー、ウィリアム・バイロン、タイラー・レディック、ノア・グラグソンのトップ5。プラクティスは、ブレイニー、レディック、バイロン、チェイス・ブリスコー、ジョンソンの順になっている。

 先日のインディカー・シリーズ、ロングビーチGPで、6度のチャンピオン、スコット・ディクソン(1980~)が優勝、今シーズン初勝利を挙げ、2005年から続く優勝を20年連続に更新(通算57勝目。歴代トップのAJ・フォイト(1935~)にあと10勝に迫った)。カイルの連続優勝より一足早く王台に到着。いくらディクソンが名門:チップ・ガナッシに長年、所属しているとは言え、レース数が遥かに少ないインディのディクソンに負けるわけにはいかない。3月には、アメリカモータースポーツ殿堂入りを果たしている。



 AJ・アルメンディンガー、ジョンソン、それにタラデガでケガに見舞われたエリック・ジョーンズの代打として、21歳のコーリー・ハイムが、カーナンバー43で走る。ハイムはトラックシリーズで6勝しているが、エクスフィニティシリーズでは、2年間で9レースしか走っておらず、今年の第6戦のリッチモンドで4位フィニッシュしたのがベストリザルト。

 今年の1月25日にレガシー・モーター・クラブと23XIレーシングのリザーブドライバーとして加入することが発表され、今回、カップ戦デヴューのチャンスを掴んでいる。ドーバーには、キング・ペティの姿が見える。ブレイニーはレーススポンサーのWürthのペイントスキーム。バイロンはリバティ、レディックはマクドナルド。

 ジョーイ・ロガーノはペンズオイル、カイル・ラーソンはヘンドリック、マーティン・トゥレックス・ジュニアがバスプロショップス、バッバ・ウォレスはエクスフィニティと続く。オッズは+400でラーソン、2位は+600でバイロン、+650がトゥレックス、デニー・ハムリン、+850のロス・チャステインが続く。

 スタートコマンドが終わり、パレードラップが始まる。観客席は多少空席はあるが、9割前後は入っているだろう。満員と言って良い。カズ・グラーラはバックアップカー、クリストファー・ベル、ゼイン・スミスはアジャストでリアに下がっている。カイルとブレイニーのフロントローでグリーンフラッグ。

 カイルがリード、ブレイニー、レディック、ハムリン、バイロンが続く。34LAP、徐々に詰めてきたブレイニーがカイルをパスし、リードチェンジ。すぐ背後にはレディックが迫っている。マクドナルドのスキームのレディックって慣れないんだけど😅。39LAP、ターン4でトッド・ギリランドがスピン、オースティン・ディロンにヒット(?)、インサイドウォールにマシンをストップ。初のコーション。既にレディックは2位に上がっている。



 リードラップカーが一斉にピットイン。ブレイニー(0/4)、バイロン(+2/4)、ハムリン(+2/4)、レディック(ー2/4)、カイル(ー2/4)のトップ5。レディックはピットアウト時に入ってくるハイムとヒットしている。レースに影響するようなダメージではないだろうが、ピットクルーの指示に問題はなかったのか?

 マイケル・マクダゥエルがピットロードのエンタリングのスピードオーバーでペナルティを受ける。48LAP、ブレイニーとバイロンのフロントローでリスタート。ブレイニーがリード、バイロン、レディック、カイル、グラグソンが追う。79LAP、バイロンがブレイニーを抜き、リードチェンジ。

 100LAP、レディックがブレイニーを捉え、2位に浮上。トップのバイロンとは約1秒差だ。トゥレックスも迫っており、その後ろにはカイルも😲。その間にバイロンが独走態勢に入る。107LAP、ラーソンがカイルを捉え、5位に浮上。112LAP、バイロン、レディック、トゥレックスの三つ巴の争いになる。

 114LAP、一気にバイロンとの差を詰めたトゥレックスがトップに立ち、再びリードチェンジ。118LAP、13位だったブラッド・ケセロウスキーの右リアタイヤがダウンし、スピン。これが2回目のコーションとなり、そのままコーションチェッカー。トゥレックスがステージ1を制した。

 バイロン、レディック、ブレイニー、ラーソン、ハムリン、カイル、アレックス・ボウマン、チェイス・エリオット、リッキー・ステンハウス・ジュニアのトップ10。コーション直前にラーソンがブレイニーをパスする映像が映されたが、ケセロウスキーのスピンの方が早かったようだ。

 リードラップカーが一斉にピットイン。トゥレックス(0/4)、バイロン(0/4)、ブレイニー(+1/4)、レディック(ー1/4)、ハムリン(+1/4)のトップ5。コーションラップ中にスタジオから、ジョーンズがインタヴューを受けている。見た目は元気そうだが、ドライブが出来るかどうかは別問題なので、心配になる。



 10(130)LAP、トゥレックスとバイロンのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、バイロン、レディック、ブレイニー、ハムリンが続く。16(136)LAP、熾烈な5位争いの末、ラーソンが、ハムリンを抜き、5位となる。60(180)LAP、ラーソンはレディックを捉え、3位へ。トゥレックス、バイロンのトップ2を射程圏内へ。

 63(183)LAP、アンダーグリーンのピットサイクルが始まっている。アルメンディンガーがピットアウト、ベルも入っている。バイロン、ラーソンもピットイン。上位陣も続々ピットイン。観た限りでは、4タイヤチェンジだ。68(188)LAP、コリー・ラジョイとダニエル・スアレスがステイアウトしているが、その後ろはラーソンとトゥレックスで2秒差がついている。1周だが、ラーソンのアンダーカットが成功したか、トゥレックスのドライブ、ピットに問題があったのか。

 ラジョイを除き、ラーソン、トゥレックス、レディック、ボウマン、ハムリンが続く。ヘンドリックVSトヨタのトップ争いとなっている。ラーソンとトゥレックスは、ラーソン(ドライバー/32.4秒、クルー/9.9秒、計42.3秒)、トゥレックス(ドライバー/33.0秒、クルー/12.7秒、計45.8秒)。

 共にラーソン陣営が速いが、クルーのタイムが2.8秒差は大きすぎる。ペナルティがなかったのは、幸いだったが。トゥレックスはラーソンとの差を1秒以内に詰めている。ラジョイは、次々とラップバックされている。フューエルウィンドウでは、あと20周以上は走れると思うが、コーション待ちかもしれないが、何処まで我慢出来るか。

 86(206)LAP、ラジョイとラーソンの差は、8秒台に。92(212)LAPにラジョイは既に87周走っている。ラーソン以下のドライバーとは、約60周多い。この間にコーションは出ていないから、フューエルウィンドウまで、あと10周程度。それまでにコーションは出るだろうか。



 95(215)LAP、ボウマンがレディックを捉え、4位となる。99(219)LAP、ラーソンがラジョイを捉え、遂にリードチェンジ。103(223)LAP、ラジョイは、8位まで落ちる。ラーソン、アレックス・ボウマン、トゥレックス、ハムリン、カイルのトップ5。105(225)LAP、ラジョイの表示が周回遅れまで下がったから、ピットに入ったのだろう。

 109(229)LAP、ハムリンがトゥレックスをパスし、3位に。ラーソンを猛追していたボウマンはトラフィックで、少し離され、リードチェンジと言う感じではなくなっている。121(241)LAP、ステージ争いは、ラーソン、ボウマン、ハムリンの3人に絞られた。やっぱりここは未勝利のボウマンが勝った方が面白い。

 ヘンドリック、ジョー・ギブスどちらが好きかどうかに関係なく、だ。そのままラーソンがステージ2を制し、ボウマン、ハムリン、トゥレックス、エリオット、カイル、レディック、ブレイニー、ステンハウス、ウォレスのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン(+2/4)、ラーソン(ー1/4)、ボウマン(ー1/4)、カイル(+2/4)、トゥレックス(ー1/4)のトップ5。259LAP、ハムリンとラーソンのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ラーソン、ボウマン、カイル、トゥレックスが追う。

 270LAP、ハムリンはラーソンに3秒以上の差をつけ、独走態勢に。318LAP、トゥレックス、ハムリン、ラーソンが次々とピットに向かう。321LAP、ブリスコーとコンタクトし、ステンハウスが、イン側のウォールにクラッシュし、4回目のコーション。



 ステイアウトでトップにいたのは、ダニエル・ヘムリックでピットイン。タイムが接近していたハムリンとラーソンは、ピットストップで逆転している。16台がウェーブアラウンドを適用。ブレイニーがフリーパスを獲得。329LAP、ラーソンとハムリンのフロントローでリスタート。

 ハムリンがリードした直後、ターン2で、バイロンとウォレスのコンタクトをきっかけにスピンしたウォレスがトラックを横断。ベルもクラッシュしていて、スミスも絡むマルチクラッシュが発生。続けざまに5回目のコーション。ウォレス、バイロン、ベルの3台はハードダメージで、ともにリタイア。

 瞬時にしてヘンドリックとトヨタのマシン3台が消えた。ハムリン、ラーソン、トゥレックス、グラグソン、エリオットのトップ5。トップ10にはボウマンもいるが、最近はベルがアクシデント続きで運がない。バイロンのファンと思しき2人が、退席して帰路についている😢。

 339LAP、ハムリンとラーソンのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、ラーソン、トゥレックス、グラグソン、エリオットが追う。徐々にハムリンがリードを広げているが、ロングウランでどうなのか、トラフィックに遭遇してから、そのリードをキープ出来るのかが、よく分からない。

 353LAP、カイルがエリオットを抜き、トップ5へ。RCR自体、チーム状況が今一つだが、去年の調子を取り戻せるかどうか。序盤の13戦で3勝を挙げ、それ以降はパッとせず、竜頭蛇尾だったのだけども🐉🐍。389LAP、ハムリンとラーソンの差は、トラフィックが続いたことで、1.4秒あった差が、0.4秒台に。



 残り周回は少ないが、ラーソンにもチャンスはある。最後は0.2秒台まで詰めたラーソンだったが、それ以上は寄せ付けず、ハムリンが逃げ切り、今シーズン3勝目🏆。通算54勝目を挙げ、草創期3度のチャンピオン、リー・ペティに並ぶ、史上12位に到達。戦況を見守っていたジョー・ギブスも一安心。

 ラーソンを嫌いなわけではないが、ハムリンとどっちか、と言われれば、ハムリンかな。ラーソン、トゥレックス、カイル、エリオット、グラグソン、ブレイニー、ボウマン、ヘムリック、ギブスのトップ10。10位争いをチャステインとしていたギブスだが、最後に滑り込んだ。

 11位レディック、12位チャステイン、13位アルメンディンガー、14位ジョシュ・ベリー、15位オースティン・シンドリック、16位ロガーノ、17位クリス・ブッシャー、18位スアレス、19位ブリスコー、20位ジョン・ハンター・ネメチェック、27位オースティン・ディロン、28位ジョンソン、30位ケセロウスキー、32位ウォレス、33位バイロン、34位ベル、37位ライアン・プリースと言うところ。

 ハムリンも、インタヴュー中にリー・ペティの名を挙げていたが、インタヴュー後には歓声とブーイングが相半ば。カイルとエリオットは全ステージでトップ10入り。終盤のグラグソンとの4位争いは見応えがあった。これが復活の一歩になれば良いが。歓声は良いから、ブーイング一色で、お辞儀ポーズをするカイルを観たいものだ。

 次戦はカンザス。トヨタ陣営には相性が良く、2020年のハムリンから、カイル、カート・ブッシュ、ハムリンと4連覇中。2022年は、秋もバッバ・ウォレスが優勝と、23Ⅺレーシングがスゥイープしている。ドーバーのような、高速1マイルも良いが、NASCARの醍醐味は、1.5マイルオーバルだと思っているので、次戦も楽しみだ。