今日はIVY関連の書物「MENS CLUB増刊号」に関してお話したいと思います。
もちろんチャンピオンマニアだけにチャンピオン抜きで
話をするつもりはありません。
かの有名なIVY書「TAKE IVY」の初版本が発売されたのは1965年でした。
当時、男のファッション誌として一番売れていた「MENS CLUB」ではIVY一色で
その流行から71年、72年、73年、74年、75年と5回にわたって1回/年のペースで別冊のIVY特集号を発刊しています。
第2集の「IVYCO-OPS」という紙面には
「チャンピオンなんでいうメーカーみたいに
全米のコープをみんな引き受けている大会社があって
大量仕入れで格安に作る…」なんで記述や
「例のチャンピオン社のトレーナーがズラリと並んでいます。
大人物ばかりでなく、1才用からありますので、兄貴の子供でも買って帰れば喜ばれます。
トレーナーで4、5ドル、Tシャツで3ドルくらいです。」なんていう記述もあります。
当時のレートで約300円/ドルですからスエットで1200~1500円。
Tシャツは900円てことになります。
かなり安いです。うらやましい!
また、第3号の巻末の「現地取材よもやま話」というところでは
「スポーツユニフォームないしはそれに準じたシャツやパンツの愛用者の多いことです。
卒業年度の数字を染め抜いたシャツを着ている学生やフットボールジャージのように
単に意味のない数字のはいったものを多く見かけます。
これらのナンバードシャツと共に多いのが校名やフラタニティーの頭文字の入った
レタードシャツです。長袖もあれば半袖ものがあり、ツー・トンもあります。」
なんて今までよりもアスレTを着ている人が増えてきているという記述もあります。
つまり、東海岸ではこの1973年ころからチャンピオンの需要が高まり
且つ、西海岸では時を同じくしてジョギングブームが到来し
(西海岸のことは近いうちにお話ししたいと思います。)
チャンピオン全盛期が始まっていくのであります。
それではこのIVY特集号からアスレT写真をいくつかご紹介します。
プリンストン大学のボート部の練習風景の1コマ。
んん~文字の書体、袖の雰囲気からチャンピオンかラッセルっぽいかなぁ。
ブラウン大学のフットボールのフォーメーション練習風景。
左の2人は確実に88のバータグっぽいです。
ダートマス大学でのTRACK&FIELD練習風景。高校時代のTシャツを着ての練習。
当時は母校のアスレTを着て練習は当たり前だったようです。
これも確実にチャンピオンだな。染込みバータグの100%コットンかな。
こちらがそれと同じもの。
そして
こちらはブラウン大学の学生。この文字の感じと袖の長さからチャンピオンじゃなさそう。
このリンガーTも青杢だがネックがバインダーネックになってないのでチャンピオンじゃないかな。