映画制作、最後の作業、ミックスダウン。このミックスダウンを何回もスタッフに命じる。たったこれだけの理由で干され続けられている長谷川和彦監督。
『青春の殺人者』『太陽を盜んだ男』この2本だけで数十年干されている長谷川監督。両方の作品、エネルギッシュで破天荒な仕上がりは、ホームドラマ映画ばかりが流行っている、今の日本映画界に一石を投じる傑作。このままでは韓国に抜かれる。いや、とっくに抜かれている。今、日本映画に必要なものは、エネルギッシュ、破壊的バワー、転じて恐ろしいほどの静寂な迫力。他は似たりよったりのホームドラマ。映画なんだから興奮させないでどうする。とにかく長谷川監督に一本任せろ。絶対に下手うつような事はしない。