ホームドラマ映画の情けなさ | 映画屋のおすすめ 山田秀哉

映画屋のおすすめ 山田秀哉

古今東西、映画のトピックあれこれ。

是枝監督の新作がカンヌ映画祭のコンペティション部門に選定。狙うはパルムドール(金メダル)

だろう。

ここ十数年の『劇場用映画』 

テレビの2時間ドラマ枠で放送されるような『小ぶり』な内容のものばかり。

そしてそんなものが内外の映画祭で賞を取る。

『映画的興奮』に満ちた映画の何と少ないことか。あることはあるが、スペクタクル時代劇やSFが多い。つまり『超大作』 大作が映画か?

いやいやそんなことは無い。登場人物2人の作品でも映画的興奮に溢れたものはある。

三船敏郎氏とリーマービン氏2人だけの『太平洋の地獄』はお手本の様に完成度の高い『映画』である。

正反対にテレビのホームドラマ的な映画の何と多い事か。

小生の記憶にある限り『ウォーターボーイズ』から『ホームドラマ』的映画が始まったと思う。

『スイングガールズ』『フラガール』枚挙にいとまは無い。

映画的興奮に溢れたものはどこに行ったのか。

是枝監督の『ホームドラマ映画』

もううんざりだ。

実名を挙げる。『青春の殺人者』『太陽を盗んだ男』の長谷川和彦監督。彼こそが映画的興奮に溢れた作品を世に出している。長谷川和彦監督、両作ともに『えぐい』映画だが、これこそ映画だ。

貴方が、まだ世に出れない理由が分からない。

起爆剤映画監督・長谷川和彦監督の復権を願う。