冬の天津その⑩ ご縁がありますように | 中国茶のある暮らし茶杯の底から空を見上げる

中国茶のある暮らし茶杯の底から空を見上げる

美味しいが1番!をモットーに、京王線上北沢で中国茶教室を主宰しています。雲華ungeと申します。お茶のこと、大好きな天津市のこと、家のこと、少しベトナムのことなど書いています。

朝ごはんを終えてから荷物を持って師匠のところへ。茶葉の最後の確認をしてから荷造りをしました。いよいよ帰国の準備。

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みんなに持って帰る茶葉。それとお教室で使う茶葉。岩茶や鳳凰単叢のように壊れやすい茶葉多かったので、大きめスーツケースの深い方を茶葉のスペースにする計画ではいました。
最終的には綺麗に収まったのですが、入りきらなかったものも多く、容量重量ともに大幅にオーバー。


続きはまた午後にということで、張叔叔との食事に出ました。
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天津の老舗 登影楼。冷菜もお肉もお魚も美味しかったけれど、この銀丝巻の美しいこと!

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玉米汁(とうもろこしジュース)の素朴さ!

何よりこのテーブルクロスと全体の色の素敵なこと!ガラスのぶ厚さもよいなあ、などとこっそり喜んでいたのでした。



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ここの銀丝巻は本当にきれい。
今回最後の歯型、失礼いたします。銀丝巻とはこういうものです。なかなかこのように細かな糸状にはできません。
これに羊を挟んだり鶏を挟んだり、ソースを絡めたりするのです。


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張叔叔と大事な話がありました。微信上ではちょっと、と言うので今回会って色々な話をする事ができました。

思えば一緒に真剣に陳式太極拳に励むようになった時から8年近く。お互いわかりすぎるくらいにわかる部分と触れられない部分があります。触れない、ということが信頼に繋がることもあると思っています。

何やらキツイけどよい香りのするこのお酒で、私たちは天津のお父さんと乾杯をしました。


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張叔叔の娘になったばかりでなく、今回はこの坊や、お茶の師匠張娜先生の息子さんのお友達になれました。長い春節休みでずっとお店に居たので、私の相手もしてくれました。私は生まれたときから知っているけれど、この冬で彼も私を覚えてくれたことでしょう。

午後も先生のお店には茶葉を買いに友人やお客さんが見えていました。最後の最後まで学ぶことが多く、今回は恵まれていました。
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先生が買ってきてくださった水餃子。
大急ぎで平らげて、
さて出発。

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天津は緩やかにずっと進化し続けている。どう変わっても、美しい天津のままでありますように。


いつもの北京までの道のりもないまま、地下鉄であっさり空港に着いてしまいましたので、何だか帰国前のおセンチに陥る暇もありませんでした。


搭乗手続きに向かうと21時発羽田行き天津航空は行きと同様中国人観光客がいっぱいでした。
みな規定通り預ける荷物1個、機内持ち込み荷物1個。
私はやや超過気味のスーツケースの他にも…
茶器満載の非常に重いハンドキャリー、
茶器と茶葉でパンパンの大きなバッグ、
茶葉となぜかポテトチップスが入った手提げ袋と
ハンドバッグ…。

自分は日本から来てこれから帰るんだから荷物が多いのは当たり前、と交渉するつもりでいました。最悪の場合には課金かなあ、とも。

後でもめるのも面倒なので、ネゴするならここだと重い、スーツケースを預けて「あのお、これもあるんですけど」とハンドキャリーを見せてみました。

言われたのは
「あー、もう行っちゃってくださいー!」

そう言うものだったんでしょうか。機内持ち込み5キロまでだったはずなんですが。これ全部で20キロはあるのですが。
ソワソワして損しました。
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搭乗口ではこの大荷物はかなり目立ちましたが、仕方ないですね。
とにかくよかったよかった。

大きなバッグのなかにはこの重ーい箱も入っていました。これは持って帰りたかった。
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北京で買ってきた稲香村の詰め合わせ。
北京で買うのが良いのです。

兎にも角にも、搭乗口に着くころには流石にクタクタではありましたが、全て持込て、本当によかった!


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次は夏でしょうか。
またしばらく日本でコツコツやるのみ。

今回インフルエンザや春節前の鉄道事情で会えなかった人たちがいた一方で、新たな出会いもあり、天津で何か新しい道が拓ける予感もありました。

日本での充実があってこそ天津での滞在が充実し、行く意味があるというもの。でも天津があるから日本でやることがある。

良いことではありますが、これしか方法がないのです。
生まれ育った国と国籍がある国。どちらかではなく、全く違う場所に、意外にも中国に探していた何かがあったのです。

本当にご縁があるならば、また。

バタバタではありましたが、帰りの荷物と同じくらい、パンパンに収穫の多い冬の天津行きでした。