こんにちは。
『JAZZと太陽』管理人のもちづきです。
今日は夜遅くなるので、午前中に更新させていただきます。
早速ご紹介します(^^
じゃん!
VINTAGE-NIKE Oceania 縦ナイキ ブロック体オレンジタグ(1980’s)
1980年、ビンテージのオセアニアとなります。
このモデルはオセアニアの最初期モデル。
では、さっそくディテールに入っていきましょう!
フロントビュー
スエードの毛羽たちもありません。
シューレースもオリジナルです。
サイドビュー
スウォッシュ(ナイキのチェック印のようなこの定番のマークのことを、『スウォッシュ』と呼びます)
も非常に良好です。
バック
ヒール部のナイキロゴは縦ナイキとなります。
その名の通り、縦文字なので、『縦ナイキ』です。
これがおおよそ82年、83年ごろまでの仕様となりますので、製造国がアジア圏に移った初期のモデルではまだ縦ナイキが見ることができます。
それ以降は『斜めナイキ』とよばれる、縦ナイキよりも太めのゴシック体の『NIKE』が斜め文字で表示されます。
縦ナイキが『NIKE』
なら、
斜めナイキは『NIKE』
といった具合でしょうか(笑
タグ(ベロ)表
初期オセアニア最大の特徴は、なんといってもこのオレンジタグ。
このタグあってこその初期オセアニアです(^0^
かっこよすぎます!!
オレンジタグとは、NIKEの文字が黒文字、スウォッシュがオレンジで刺繍されたタグのことで、
おおよそ71年から80年ごろまで、この配色のタグでした。
オレンジタグは年代で2種類に分けることができ、
・71~77年ごろまではNIKEの文字が筆記体であしらわれた、通称『筆記体タグ』
・それ以降はゴシック体があしらわれたタグ
となります。
とりわけ、オレンジタグが筆記体であるか、ないかで、同じモデルのスニーカー(ワッフル)でも価値が大分変わってくるので注意です。
たしかそれ以降、タグは81年ごろから、
スウォッシュとナイキの文字の色が一致した、ブロック体の単色タグへ移行しているのですが、
初期オセアニアの製造された1980年は、JAPAN製およびUSA製のナイキスニーカーがCOREA、THAILANDといったアジアブロックに製造ラインを移動する過渡期にあたり、
オレンジタグの最終世代であったのではなかったかと記憶してます。
タグ(ベロ)裏
製造国は台湾となります。
ナイキスニーカーの初期の製造国には、USA/JAPAN/TAIWANの3国を挙げることができます。
ただし、おそらく、78,79年ごろまでのナイキはUSAとJAPANの二か国で製造していたのではないでしょうか。
オレンジタグのワッフルトレーナーやLDVなどで、MADE IN TAIWANは見受けられませんし、70'sでTAIWAN製は見たことがありません。
情報がございましたら、お待ちしております。
ちなみに、私観ですが70’sに絞ってみてみると、ワッフルを中心とした70'sナイキの現存個体の流通数はJAPAN製が圧倒的です。
これ以降は、先ほども挙げたようにCOREA、THAILANDが殆どです。
たしか、80'sでもなお、わずかですが、USA製は見受けられていたと思いますが、、、
ソール
ソールも非常に良好です。
当然すり減りはないし、硬化なし。
年代にしてはしなやかで、よく曲がりますが…あまり曲げすぎないようにしてます(笑
アウトソールはヘリンボーンソールとなります。
パターンは、爪先、かかと付近に2つの太めのヘリンボーンが入ります。
ミッドソール
ミッドソールのスポンジも良好です。
最高です(^0^
この青、白のコントラストも秀逸です。
ヒール部のスエードとも調和してますね。
なにより、ヒールとミッドソール付近の接着痕の劣化。
これが僕は大好きでして、ビンテージでしか手が入らない『アジ』だと思っています。
インソール
インソールはキャンバス地。
土踏まず付近のスポンジも硬化してません。
ナイキのビンテージスニーカーにもっともありがちなのがここの硬化で、
このスポンジの部分が硬化してなくなっている個体が非常に多いです。
もし、一世代前のワッフルトレーナーなどを探すならば、むしろここの硬化は割り切って探したほうがいいです。
サイズ表記付近
サイズ表記は7。
70年後期から、このサイズ表記の横にある数字で製造年度が特定できるので、非常に楽です。
後ろの数字『800608』に注目してみましょう。
この前二桁『80』が、このスニーカーの製造年を示します。
但し、70年代をさかのぼると、たしか、この数字が5桁になって、年度の判別ができないシリアルになります。
ということで、
今回のアイテムのディテールは以上です。
更新再開1発目、いかがでしたか??
1発目ということもあり、珍しく、張り切って書きましたが(笑
ビンテージナイキは、復刻では決して出せない味を持っていますよ。
まあ、これはビンテージ全般に言えることですが。
…ただ、90年代のワッフルトレーナーの復刻モデル、
あれ今頃になって、むちゃくちゃいいアジ出してきてるんですよ。
再現度もそこそこ高いし、普段履きに持っておきたいな。と思ってます。
ところで、
ご存知でしょうか、
ヴィンテージ業界の巨匠、ラリー・マッコインのコレクションから厳選された古着が一冊の本に凝縮された、
HELLER'S CAFE / VINTAGE KING(ワールドフォトプレス・刊)
この本の中のある見開きのページに、僕はすっかり釘付けになってしまい、その見開きのタイトルが、
『BORO PIECE』
つまり、そのページにはボロボロの1890’sリーバイス201(だったかな?)だの、カバーオールだのが収められていたのですが、
あの気迫は忘れられないものです。
まさに、ただのボロ切れと逸品の紙一重の間で存在していた古着。
まさに、逸品。
あそこまでの素晴らしいアイテムは持っていないまでも、
実は、僕も持っているんです。
『BORO PIECE』。
自分のアイテムは果たして、逸品となりうるのか否か…
次回、二発目は、
JAZZと太陽の所有する『BORO PIECE』をご紹介。
それは、、、
1940's ARMY AIR FORCE B-10 FRIGHT JACKET (STAGG COAT CO.)
わずか1年しか製造されなかったインターミディエイトゾーン向けのフライトジャケットである、
B-10。
しかも、今回のアイテムはその中でも最初期モデルにしか存在しない『白タグ』。
そして、、、サイズ表記36。
リアルマッコイの実名モデルにも採用されている『STAGG CORT CO.』。
本来ならば、とてつもないプレミアムアイテムなのですが、、、、
残念ながら、『BORO PIECE』(笑
次回、冷やかし程度にお付き合いください。
3月1日(日)に公開予定です。