・大騒ぎ・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 映画、「アルキメデスの大戦・・・」を鑑賞して、柄にも無く何故か

「感傷・・・」

に陥った禿げジジイは、その感傷に浸ろうと

「海をボーっと眺め・・・」

て帰路に着いたのだが、都城に帰り着き、いつもの買い出し処(=COOP宮崎・都〇店)に入って、中間割引時間(=20%Off・・・)に入った総菜コーナーを物色して居たのだが、急に店内が何やら騒々しくなったように感じて居ると、徐に店内放送で、

「車ナンバー、〇▲□のお客様・・・、至急、お車までお戻りください・・・!」

と呼び掛けている・・・。

 

「ンン・・・、まだ明るいのにライトでも着けっ放しか・・・?」

と想いながらレジに並ぶと、そこでも、「レジのオバサンたち・・・」までもが、窓の外を心配そうに眺めながら、落ち着かない顔でレジを打って居る・・・。

 まだ事態を呑み込めて居ない小生が、顔馴染みのオバサンに

「何事ですか・・・?」

と問うと、

「車から、煙が出ているんですよ・・・!」

と仰るではないか・・・!

 

 そこで、徐に顔を外に向けると、なるほど・・・!

 確かに、駐車場のほぼ満車に並んだ車の一台の少し開いた窓から、濃い灰色(=黒っぽい)の煙が少し漏れ昇っているでは無いか・・・!

 確かに、

「煙草の煙・・・」

にしては、かなり気配が違うような・・・。

 

「ええ・・・、何事・・・⁈」

と素直に想ったのだが、良く視ると

「あれ・・・、あそこは、自分が車を停めた処付近では・・・⁈」

 で、次の瞬間、

「隣の車は、俺のじゃないか・・・!」

である・・・(笑)

 否、笑い事では無かった・・・(汗)

 早速、レジのオバサンに、

「ちょっと待ってください・・・、車を動かして来ます・・・!」

と云って飛び出した処で、COOP宮崎の店長らしい男性が備え付けの消火器を手に出て来たところだった・・・。

 

 右手に持ったキーを示しながら

「車を、動かしますので・・・!」

と云うと、小生を燻っている車の持ち主と勘違いしたらしく、

「危ないですよ・・・! 今、消防に電話しましたので・・・!」

と云われたが、

「否、隣の車です・・・!」

と云うと、納得した顔になって、

「気を付けてください・・・!」

と云いながら、小生の後を着いて来られた。

 近くに行くと、どうやら車内で発煙しているらしく、もう車内は煙で見えなくなって居た。

 僅か2メートルほどの距離でその光景を視ると、まだ熱を感じるほどでは無いが、流石に切迫感は有る・・・。

 

 急ぎ車に飛び乗り、エンジンを掛けて車を出そうとしたが、何せ

「日曜日の夕方6時・・・」

のスーパーの駐車場は、当然満車状態に近いから、直ぐに空いているスペースは見つからないが、幸い今出庫したばかりのスペースに車を滑り込ませ、降りる際に、助手席に置いていたスマホを手にして外に出て・・・(汗&笑)

 

 以下、その後、消防が到着するする前の有志の消火中の画像だが・・・。

 

 

 最初は、僅かに開いていた窓から消火剤を吹き入れたが、煙はなかなか収まらず・・・。

 

 窓を割ろうとしたが、少し開いて居る事が災いして、消火器の底で叩いても簡単には割れなかった・・・。

 その時、フロントガラスの運転席側にヒビが入って居る事に小生が気付いたので、それを消火器を持った男性に教え、早速底を叩いて割って、そこから一気に消火剤を吹き入れたら、直ぐに煙が収まってくれた・・・。

 

 

 

 僅かに窓が開いていたから室内から煙が出て居るのに気付けたのだが、もし窓に隙間が無ければ、気付くのはもう少し遅れただろうし、下手をしたら、発火して居たかも識れない状況だった・・・。

 小生の車は、この反対側に止めて居た訳で・・・(汗)

 

 

 車種は、

「スバルのレガシーセダン・・・」

だったが、勿論ガソリン車なので、もし発火して居れば

「相応の火災・・・」

になる事態だったし、下手したらガソリン引火してしまうところだったかも・・・?

 幸い発火に至る前に消火剤が間に合ったようだ・・・。

 近くから視ると、運転席前のダッシュボードが、大きく溶けて居た・・・。

 

 どうやら燃え上がらずに鎮静したようだったので、小生は、一旦店に入って支払いを済ませているところに、サイレンを鳴らした消防車が駆け付けて来た・・・。

 何と、3台も・・・。

 

 

 パトカーも駆け付け、一帯が一気に物々しい雰囲気に・・・。

 まあ、車一台で済んで、不幸中の幸いと云うべきか・・・。

 

 

 ところが、その間に現れた所有者の方の当惑気味の顔での云い分を聞くと、

「今、スバルでリコールの作業をして貰って、終わって此処に来たばかりなのだが・・・」

との事・・・。

(上の画像の中央の白いシャツの男性が、その所有者だ・・・)

 更に訊けば、そのリコールこそ

「放っておくと、火災になる可能性が有るから・・・」

と云う理由でのリコールだったと云うでは無いか・・・。

「それなら、直ぐにスバルにも電話しないと・・・!」

とアドバイスして上げたのだが、この駐車場からスバルの営業所までは、直線で300メートルも離れては居ないのだ・・・。

 つまり、

「火災の危険性のある部分のリコールを修理して貰って、僅か5分も掛から無い距離の処で発煙を起こしてしまった・・・」

と云う事になる・・・(笑)

 否々、またまた笑い事では無い・・・(汗)

 

 消防の物々しい現場検証が始まったのを観ながら帰路に着いたのだが、小生が車に乗ろうとする処に

「SUBARU・・・」

のツナギ服を着た男性が怪訝そうな顔をして歩いて来て、幾分遠目に事態を眺め始めて居たが、この事態、SUBARUさんにしてみれば、なかなか云い訳が利かない事態だったような・・・⁈

 

「面白い・・・」

と云っては甚だ不謹慎だが、なかなか行き会わせない珍事に出会った日だった・・・。