サトウ・ハチロー~白熊シリーズ~大人の童話 | 愛唱会ジャーナル

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作詞  サトウ・ハチロー、作曲渡辺浦人の童謡「白熊仔熊」を偶然見つけた:
 
粉雪ちらちら 白熊仔熊 空見て一人で喜んだ
日暮れもちらちら 白熊仔熊 お手々に粉雪積もらせた
夜更けもちらちら 白熊仔熊 昔の歌などつぶやいた
明日夜が明けても 大きな熊は あの子もこの子も つくるなよ
眺めて横向く 白熊仔熊 みるのは みるのは つらすぎる
 
童謡とは言っても、内容は少々屈折している。深読みすれば、野生動物を檻に閉じ込めて見世物にすることを批判しているように取れる。


この歌の解説に、前に発表した「白熊」の姉妹曲で仔熊の郷愁をうたつたものであるとある。


そこで、「白熊」を検索すると、同じ作詞 サトウ・ハチロー 作曲 渡辺浦人で次のような歌詞であった:
 

青空あんまり 青すぎる 雀がちゅんちゅく 鳴きすぎる 白くまもこもこ 首あげた
おせんべなげたが 知らぬ顔

がばりととび込み ひと泳ぎ あがればころりと 岩の上 白くまうとうと おひるねか
夢など見るなよ さみしいぞ

うすめを開けたぞ 目がさめた オーロラ見えない かわいそに 白くまぶつくさ ひとりごと
こおりのかたまり 入れてやれ

すかして眺める 水の中 魚は一つも いやしない 白くまのそのそ まわれ右
大きなあくびを してみせた

 
やはり、子供向けの単純な童謡ではない。あるいは、大人の童謡と言うべきか。「うれしいひなまつり」など素朴な童謡だけを作っていたのではないのだ。

ほかに、サトウ・ハチロー詩 、大中恩曲で赤ちゃん白熊」というのもあるそうだが、こちらは未見。また、「白熊仔熊」には、平吉毅州作曲版もあるそうだ。ハチローの白熊シリーズの詩は人気があるのだなあ。

渡辺浦人については、以前(2012/2/4()2012/4/1()書いた。
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