オタクモラルハザード | 豊崎愛生と結婚への道

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あなたの太陽のような笑顔と共に生きたい  http://www.nicovideo.jp/mylist/29130422

寿美菜子3rdライブツアーzepp名古屋に参加してきました。


結論から言って最低。

もちろん演者やスタッフの問題では全くなく、観客の問題。

私は整理番号100番台で前方から3列目を陣取ることが出来ました。しかしながらzeppでのオールスタンディング。いささか不安がよぎります。

3年前のsphere's orbit live tourでzepp仙台
に参加したことがあるのですが、そのときもオールスタンディングで、盛り上がると客同士での押し合いになりました。まあライブハウスですからそれくらいは仕方ないですが、中には周り見ずな人たちがいて、人にひじが当たっていても構わず腕を振り続ける人がいる。

多少押されること、多少ぶつかることは仕方ないなと腹をくくって待機。

一人での参加なのでまわりの会話は嫌でも聞こえてきます。
後ろの男たち「ライブ始まったら肩を押し込んで前へ出よう」「手は使っちゃいけないけどそれ以外なら何でもあり」「女の子にだけは気を付ければ何やっても大丈夫」「俺元アメフト部だから身体押し込む自信あるアハハ」
真後ろでこんな会話が聞こえたら、純粋にライブを、音楽を楽しもうとしてる私にはとてもいい気分にはなりませんでした。

しかしまあ、そんなことで気を落としてももったいないので、単なる笑い話(本気でやるつもりはない)でガキが話してるだけだろうなと思うことにしました。


そしてBGMが流れ始め、バンドメンバーが定位置に着き、センターのあたりがスポットライトが当たって、いよいよライブが幕を開けようとしたときでした。



どっ。


刹那、何が起きたか理解出来ませんでした。
オーバーな表現かもしれませんが、気付いたら身体がななめ45度にかたむいてました。
なだれのような人の波が押し寄せて、押し潰されるどころか、押し流されていました。
しかし、地面をとらえる足だけは元の位置のまま。
前方からは女性のきゃあという悲鳴。
誰かが押すな!と後ろに向かって叫ぶも聞く耳もたず、少しも波は弱まる気配を見せません。
最前列に設置されていたポールはひしゃげていたように私には見えました。

この間、まだ美菜子は登場してません。


高まる気持ちが抑えられなくて前のめりになるのは理解できます。しかしこれは、明らかに悪意のある押し込みであると感じられました。前のめりというレベルの圧力ではなく、突進でもしてくるような前へ前へという力。ライブハウスだから多少のことは無礼講、前のやつらを押し出してでも自分が前に行きたい、仲間とさっきふざけて会話してたことを実践しよう、そんな思いが圧を受けた背中で容易に感じ取れました。


もはや、一曲目が何だったか今では思い出せないくらい、周りに嫌気がさしていました。
怪我してない人がいないといいな、と思いつつも自分は曲中に後方へ退避。10列目くらいまで下がれましたが、今度は左隣に身体のでかい男が汗まみれの顔を周りに頭突きしながら(しかも気にする様子はまるでない)ヘドバン。そして激しく動くまわるゆえ、腕の汗をこちらにこすりつけてくる(本人は無意識)のがあまりに気持ち悪くて更に後方へ。
今度は中間に設置されたポールのところまで下がりました。ここなら後ろに厄介がいてもある程度背後は守れるし、自分自身も前だけに気を付けていれば迷惑をかけてしまうこともないなと思い、結果最後までその位置でライブを鑑賞してました。

ようやく安全地帯を見つけたものの、そんな経験をのっけからしてしまって全然ライブに集中できずじまい。声も枯れてないし、筋肉痛になるほどはしゃげず不完全燃焼。
ライブ中も、せっかくだから楽しもうと何度か試みたのですが、こころのもやもやのせいで笑顔が引きつってしまい、もし美菜ちゃんにそんな顔を見られてたら申し訳ないなって思いました。


ただ、ライブ中は悪いことばかりではありませんでした。
ライブに集中できず、美菜子のことすらあまり見ていなかったせいか、ダンサーのゆあちゃんと沢山目が合いました。めっさかわいい(;´Д`)ハアハア
前回渋谷公会堂参加した時は2階席の後ろから2列目だったので顔もへったくれもなく細部は全然見えませんでしたが、ゆあちゃんのおしりがすごくセクシーでした。そして終始笑顔で踊ってくれていたので、嫌な思いをして固くなったこころが少しほぐれていくようでした。
あとはlike a super womanで指を指すポーズがあるのですが、それをバンドメンバーもやっていて、その振りをしてる武士がすごくかわいかった(*´ω`*)



美菜ちゃんの曲、すごく好きで、特に前回の渋谷では私が遅刻して聞けなかったプリズムとBelieve xを聞けるのを楽しみにしてたのですが、厄介のおかげで全く集中できず。
帰りの新幹線内、i podで補完してるところです。


ライブで音楽に乗って前のめりになるのは理解できます。
盛り上がって手をふっていたら隣の人にぶつかってしまうのも悪意がないのなら仕方ないでしょう。
しかし、自分さえ良ければ、という考えで周りを押しのけるようなふるまいはどうなんでしょう。私には思考停止のガキにしか見えません。周りからしたら私も、自らの欲望のためには倫理欠如もいとわない低俗な人間(いわゆる軽蔑用語としてのオタク)に見られているのでしょうか。

ライブハウスという場がそういった行為を甘受しなければならない場だとしたら、スフィアもしくはソロでzeppライブがあったとしても、私はもう二度と行きたくない。
本人たちは全く悪くなくて、そういう押し合いを望んでいなくても、実際に起きれば嫌な思いをする人がいる。嫌な思いをすれば、ライブがつまらなかったな、という感想になる。極端かも知れないが、ライブがつまらないと感じるということは、いつか本人たちのことを嫌いになってしまいそうな気がして怖い。

ライブって、本人たちも楽しんでくれて、観客も笑顔になって、そういうことにお金を払ってまた次につなげる。そんなものであって欲しいなって思うのは私だけでしょうか。